ECサイトのSEO対策とは?SEO対策の重要性から施策を施す際の注意点までを解説
インターネットが普及し、さらにスマートフォンまでも当たり前になりつつある現代では、その影響により多くのユーザーがインターネット上で購買活動をしています。
ECサイトはその影響も受け、右肩上がりの成長を遂げ、物販に欠かせないオンラインツールとなっています。
どんなにいい商品を揃えてもアクセスがなければ売上をあげることはできません。
「集客」はとても重要な事柄といえますが、広告の出稿やSNSなどを活用した宣伝など、現在は多くの集客方法が存在します。
今回はその中でも、Web集客のSEO対策について取り上げていきたいと思います。
ECサイトにSEOは必要か
ECサイトにSEO対策は必要なのでしょうか。
SEOと聞くと難しいイメージがあり、素人にはできないなんてイメージもあるのではないでしょうか。
実際SEO対策は奥が深く、ある程度の知識がない状態でやってしまうと逆効果になったりしてしまいます。
ですが、Web集客するうえで、SEO対策はとても重要な取り組みになります。
まず初めに、SEOとはどんなもので、なぜ重要なのかを解説していきます。
SEO対策とはなにか
SEO対策とは(Search Engine Optimization)の略で「検索エンジン最適化」を意味し、自社サイトへの集客のために施す施策のことを指します。
多くのインターネットユーザーは、知りたい情報のキーワードを検索エンジンで検索をかけ表示されたページを閲覧し、知りたい情報を仕入れます。
SEO対策を施し、成果をあげることができた場合、この時の表示される順位をあげることができます。
表示順位が決まる仕組み
SEO対策によって検索エンジンの検索結果で表示順位があがるということが分かりました。
では、検索エンジンはそのような仕組みで表示順位を決定しているのでしょうか。
順位を決定している要素は沢山ありますが、ここでは簡単に解説していきます。
検索エンジンでは、クローラーと呼ばれるロボットが、Webサイトを巡回し順位を決定する情報を収集しています。
収集した情報はインデックスと呼ばれるデータベースに登録され、それをもとに表示する順位が決定されます。(詳しくはもっと工程がありますが。)
クローラーはリンクを介してWebサイトを巡回していますが、HTMLやテキストファイル、画像やPDFなどをはじめとした情報を収集しています。
この表示順位が決まる仕組みを理解することで適切な施策を施すことができるはずです。
SEOが集客に重要な理由とは
冒頭でも触れましたが、どんなにいい商品を揃えてもアクセスがなければ売り上げをあげることはもちろん、知ってもらうことすらできません。
商品を購入してもらうためには、まず商品の存在を知ってもらう必要があり、商を知ってくれたユーザーには商品の良さを理解してもらい購入してもらうことではじめて売り上げが発生します。
まずはユーザーに商品の存在を知ってもらうという集客から始まりますが、この時どのように多くの人にアクセスしてもらうかということを考える必要があります。
先ほど解説した通り、SEO対策とは検索エンジンの表示順位をあげる施策のことを指します。
多くのユーザーは検索エンジンにて商品名などのキーワードで検索をかけ、検索結果の表示順位が高いページから順に閲覧していきます。
商品購入を検討しているユーザーが検索しそうなキーワードで検索結果の上位に自社のECサイトが表示されれば多くのアクセスを見込むことができます。
SEO対策を施し、成果をあげることができればアクセス数増加が見込め、結果的に集客力がアップするということになります。
ECサイトで効果的なSEO対策
SEO対策には大きく分けて内部施策と外部施策の二つに分類することができます。
それぞれ奥が深いもので、内部施策でもさらに細かく施策の種類を分けることができます。
すべてを解説するのは難しいので、それぞれ大まかに解説していきます。
適切な対策キーワード選定
対策キーワードの選定はSEO対策の基本ということができます。
より多くのアクセス数を獲得するためには、ユーザーがどんなキーワードで検索をかけるかを見定め、より多くのユーザーが検索するキーワードで対策をしていく必要があります。
キーワードもいくつか分類することができます。
大きく分けるとビッグキーワードとロングテールキーワードです。
検索ボリューム(検索回数)が大きく、1単語や2単語など少ない単語で構成されたビッグキーワードと、その逆の検索ボリュームが少なく、複数の単語で構成されたロングテールキーワードの二つです。
このうち、ロングテールキーワードで対策をすると、ユーザーのニーズに細かくアプローチすることができ、競合もビッグキーワードに比べ少ない傾向にあるので、上位表示が狙いやすくなります。
具体的な例を挙げるとしたら、「野球 ソックス 五本指 赤」「洗濯機 ドラム式 安い パナソニック」などのような複数の単語を組み合わせて構成したものです。
ビッグキーワードより、競合が分散され減ることで上位表示のハードルが低くなります。
内部施策
内部施策とは簡単にいうと自社サイト内部に対して行う施策のことを指します。
先ほど解説した通り、表示順位はクローラーと呼ばれるロボットがWebサイトを巡回し、情報を収集してその情報の下、表示順位を決定します。
適切に順位決定してもらうために、やれることが大きく分けて二つあります。
「クローラーがサイト内を適切に巡回できるよう促すこと」と、「サイトが適切にインデックスされるよう促すこと」の二つです。
一つ目の「クローラーがサイト内を適切に巡回できるよう促すこと」ができればクローラーがサイト内を巡回しやすくなり、インデックスされやすくなるというメリットがあります。
クローラーがサイト内を巡回しやすくするために、サイトマップを発行したりサイトの階層構造を最適化したりすることができます。
ユーザーが2クリックで目的のページにたどり着けるように階層構造を見直すことで、ユーザーに対してもクローラーに対してもいい影響を生み出すことができます。
他にも、パンくずリストと呼ばれるユーザーがサイトのどの階層にいるのかを示すものを設置したり、自社サイト内のページ同士をつなげるための内部リンクを設置したりすることでもクローラーの適切な巡回を促す手助けとなります。
二つ目の「サイトが適切にインデックスされるよう促すこと」は、各ページごとにキーワードとなるタグを埋め込むことでクローラーがどのような内容化を把握できるようになり、対策キーワードでの上位表示が近づきます。
titleタグやdescriptionタグなどを設定し、適切にインデックスされるように促していきましょう。
自社サイトがインデックスされているかを調べる方法もあるのでそこを調べるのも一つの手段といえます。
外部施策
内部施策は自社サイト内部に施す施策のことを指しました。
外部施策はその逆で、外部のサイトからもらうもので検索エンジンからの評価をあげていくという施策のことです。
簡単に言えば、被リンクの獲得ということができます。
被リンクとは、外部サイトから自社サイトへのリンクを貼ってもらうことを指しますが、そのリンクを貼ってもらうことでGoogleをはじめとした検索エンジンからの評価が上がり、ドメインパワーも強めることができます。
単純にサイトへの注目度も上がりアクセス数増加も見込むことができます。
被リンクが増加すれば増加するほどプラスの効果が出ると言って、販売されている被リンクを大量購入することは逆効果になってしまいます。
大量購入された被リンクは、検索エンジンからマイナス評価を受け、ペナルティを受けることになってしまうことになりかねません。
正しい方法で、良質な被リンクを獲得していきましょう。
コンテンツ対策
コンテンツ対策とは、簡単に言えばユーザーの悩みや疑問などの解決方法や答えをまとめた記事を発信していくことです。
多くのユーザーが抱えている悩みや疑問を解決する助けとなるものを制作できれば、次第とアクセス数は伸びます。
良質なコンテンツが増えることで、SEOにもいい評価を期待できますが、コピペなどの低hん質なコンテンツはマイナス評価を受けてしまいます。
購入につながるようなキーワードでコンテンツを制作し、そのキーワードで上位表示を目指しましょう。
もし達成することができれば、アクセスう増加に繋がり、そこから商品に興味を持たユーザーの流入が期待できるでしょう。
良質なものが増えれば自被リンクの獲得にも繋がります。
ユーザビリティの向上
ユーザビリティを向上させることはECサイトを運営するうえで、必要なことということができます。
ユーザビリティが高ければ、ユーザーにとっては使いやすいサイトとなり有益性が出て、ユーザーのファン化にもつなげることができます。
ユーザビリティを向上させるためにどんなことができるか。
今回は三つほど例を取り上げていきたいと思います。
モバイルフレンドリー対応
モバイル(スマホ)ユーザーに向けてサイトの見やすさや操作のしやすさを追及していく施策のことを指すモバイルフレンドリー対応ですが、とても重要な施策となっています。
多くのユーザーがスマホから検索をしたりしている現代で、モバイルユーザーに対しても便利に感じてもらえるように工夫することはとても有効です。
また、Googleでは検索結果の表示順位にもモバイルフレンドリーか否かが、影響するということが発表されています。
文字を読みやすくしたり、ボタンリンクやスクロールをしやすくする、フォーム入力(カートなど)を最適化していくなどの施策をすることができます。
また、自社サイトがモバイルフレンドリー対応しているかどうかを調べるツールなどもありますのでまずはそこでどの位置に自社サイトがいるのかを確認するのもいいでしょう。
商品への導線をわかりやすく
できるだけ多くのコンバージョンを獲得するために商品への導線は分かりやすいものにしましょう。
商品への導線が分かりやすいことでユーザーの満足度は向上し、SEO対策としてはもちろん売り上げの向上にも繋がるはずです。
コンバージョンが低い時は、商品への導線が悪い可能性もありますので、自社サイトの導線がどのようなものになっているのかを一度見直してみるのも一つの手ということができます。
表示速度の改善
ユーザビリティを向上させるという点で、表示速度は必ず意識して欲しい点です。
表示速度もGoogleはSEOに影響をもたらすとしており、対策は必須項目になります。
ページの表示に3秒かかるページからは半分の訪問者が離れているとGoogleは発表していますが、ECサイトにとっては半分の訪問者が離れると大きな損失なはずです。
ページで使用する画像のサイズを縮小したりすることが主な対策になりますが、CSSの縮小やJavascriptの最適化などをすることもできます。
こちらも表示速度を測ることができるツールもありますので、自社サイトがどのくらいの速度なのかを確かめて対策をとっていきましょう。
まとめ
ここまでECサイトのできるSEO対策について簡単に解説してきました。
冒頭でも触れましたが、インターネットが普及している現在、SEO対策によるWeb集客はとてもメリットの大きい集客方法の一つということができます。
他の宣伝方法に比べ、自力で行うことができれば広告費は全く無しで新たなユーザーを獲得することができます。
今回解説したSEO対策はほんの一部で、まだまだ他にもたくさんの施策があり、一つ一つが奥の深いものです。
ECサイトでは他にも、販売終了ページの対応や重複コンテンツに注意を配ったり、セキュリティのために常時SSLを利用したりと注意すべきところは沢山あります。
SEO対策は即効性が無いため、成果が出るようになるまでに我慢の時期が続きますが成果が出るようになれば集客に成功し、売り上げもあげることが期待できます。
自力でやることが難しければ、業者に依頼することも一つの手なので検討してみてください。