被リンクの獲得方法を解説!良質なリンクを獲得する9つの方法を解説!
被リンクとは、「外部サイトからのリンク」になります。
SEO対策で成果を出すには、サイトをブラッシュアップする「内部対策」だけではなく、サイト外部からサイトの評価を高める「外部対策」を実施する必要があります。
外部対策の1つが、「被リンクの獲得」です。もちろん、内部対策を行い、良質なWebサイトを構築していることが前提ですが、被リンクがSEOに与える効果は絶大なものとなります。
ただ、被リンクの獲得は難易度が高く、特に立ち上げたばかりの新規サイトでは、苦戦をすることが多いです。
本記事では、初心者でも実践できる「被リンクの獲得方法を9つ」紹介していきます。内部対策を実行しても、成果が出なかったという方は、ぜひ参考にしてみてください。
1.被リンクがSEOにもたらす効果とは
被リンクを獲得することで、大きく分けて2つのSEO効果があります。
- ドメインパワーが向上に伴い検索順位が上昇する
- クローラビリティが向上する
被リンクを獲得することで、ドメインパワーを向上させることができます。
ドメインパワーとはサイトの強さを示す指標となります。ドメインパワーは、1〜100までの数値で表され、数字が大きくなればなるほど強いサイトであると言えます。
ドメインパワーが高いほど、検索エンジンからの評価を向上させることができ、検索順位が上がりやすくなります。
また、被リンクを獲得することで、クローラービリティを向上させることができます。クローラーは、リンクをたどりWebページの検知やクロールを行います。もちろん内部リンクでサイト内を巡回しやすい形にすることは重要ですが、内部リンクだけではクローラーの訪問数を増やすことは難しいです。
被リンクを獲得することで、外部サイトからクローラーが訪問する機会を増加させることができます。クローラーからの訪問数を増加させることができれば、クローラービリティを向上し、検索エンジンから評価されやすいサイトになるでしょう。
2.SEOでより効果を得るには良質な被リンクを獲得する必要がある
SEOでより効果を得るには、良質な被リンクを獲得することが重要です。
先ほど紹介したように、被リンクの獲得はSEOに対して効果を発揮することができます。ただ、どのような被リンクでもSEOに対して効果を発揮するわけではありません。
被リンクにも、良し悪しがあります。むやみに多くの被リンクを獲得すれば、SEOの効果を得るこという訳ではありません。SEO効果を発揮するには、「被リンクの数」よりも「被リンクの質」が重要になります。
次項では、どのようなリンクが良質なリンクなのかを紹介していきます。
3.良質な被リンクとは
SEOの効果を得られる「良質な被リンク」とは、下記の5つとなります。
- ドメインパワーの強いサイトからの被リンク
- 関連性が高いサイトからの被リンク
- dofollowの被リンク
- 自然な文脈での被リンク
- 本文内からの被リンク
ドメインパワーの強いサイトからの被リンク
良質な被リンクの1つ目は、「ドメインパワーの強いサイトからの被リンク」です。
ドメインパワーが強いサイトは、Googleからの評価も高いサイトなので、被リンクとしての価値は高いと考えられております。高ドメインパワーからの被リンクを1つ獲得することは、低ドメインパワーから数十件の被リンクを獲得することと同じインパクトがあります。
そのため、極力ドメインパワーの強いサイトからの被リンクを狙っていきましょう。
3-2.関連性が高いサイトからの被リンク
良質な被リンクの2つ目は、「関連性の高いサイトからの被リンク」です。
近年では、ドメインパワーと同じくらい「関連性」が重要視されております。かつては、ドメインパワーと被リンクの数で評価されていましたが、検索エンジンの進化に伴い、ページごとの関連性を認識することができるようになりました。
関連性の高いサイトであるほど、自然なリンクだと捉えることができるので、被リンクの効果が高いと考えられます。
そのため、被リンクを獲得する際には、ドメインパワーだけではなく、自社サイトとの関連性を意識していきましょう。
3-3.dofollowの被リンク
良質な被リンクの3つ目は、「dofollowの被リンク」です。
被リンクには、「dofollow」と「nofollow」という2つの属性が存在します。nofollowリンクでは、クローラーやページ評価の受け渡しを制御をしてしまい、SEOの効果を受けにくいという特徴があります。
そのため、被リンクを獲得したら、リンクの属性の確認しておきましょう。リンクの属性は、Ahrefsで確認をすることができます。
3-4.自然な文脈での被リンク
良質な被リンクの4つ目は、「自然な文脈での被リンク」です。
被リンクは、自然な流れで獲得するリンクの方が望ましいと言われております。唐突にリンクが貼られるのではなく、前後の文章が自然な流れであることが望ましいでしょう。
3-5.本文内からの被リンク
良質な被リンクの5つ目は、「本文内からの被リンク」です。
フッターやヘッダーなどの共通部分と、本文中では被リンクの効果が変わると言われております。Googleでは、リーズナブルサーファーモデルを採用しており、リンクの設置場所によってリンクの効果が異なります。
リーズナブルサーファーモデルに則ると、クリックされるリンクであるほど評価されます。一般的には、共通部分よりも本文内リンクの方がクリックされる可能性が高いと考えられております。
そのため、本文内からの被リンクである方がSEOの効果は高まります。
4.低品質な被リンクの特徴
被リンクには、サイトにとって有害となってしまう「低品質な被リンク」が存在します。低品質な被リンクの中には、Googleから手動ペナルティを受けてしまう可能性があります。
低品質な被リンクの特徴は下記になります。
- 購入した有料のリンク
- 過剰なリンク交換
- コピーコンテンツからの被リンク
- サテライトサイトからの被リンク
- アンカーテキストに不自然なほどキーワードを盛り込んだ被リンク
- 自演リンク
上記のような低品質な被リンクは、Googleから評価を受けることがないリンクとなりますし、場合によってはマイナスに作用してしまう可能性があります。
そのため、自発的に上記のような低品質なリンクを取得することを控えるだけではなく、もし意図せず低品質な被リンクが貼られている場合には、リンク否認ツールから被リンクを否認しておきましょう。
5.良質な被リンクの獲得する9つの対策
良質な被リンクを獲得する方法には、下記の対策が挙げられます。
- サーベイ情報の発信
- インフォグラフィックの作成
- 逆画像検索
- プレスリリース
- 寄稿
- 取材
- 記事の監修
- 相互リンク
- リンク切れ・張り替え依頼
5-1.プレスリリース
被リンクの獲得方法1つ目は「プレスリリースの配信」です。
自社のみで、各メディアに直接アプローチをするには、多くの手間がかかってしまいます。プレスリリースを活用することで、手間がかからず多くの目に触れることができるようになります。
また、プレスリリースの配信によりメディアからの認知を獲得することができれば、メディアからのインタビューという形で、新たな被リンクの獲得にも繋がります。
プレスリリースを1本配信すること自体は、そこまでコストがかかるという訳ではないので、ぜひ実践してみたい施策となります。
5-2.インフォグラフィックの作成
被リンクの獲得方法2つ目は「インフォグラフィックの作成」です。
Web上で発信されているコンテンツでは、画像を活用するケースは少なくありません。そのため、インフォグラフィックを作成することで、他メディアから画像の引用をされるケースが増え、被リンクを増加させていくことができます。
下記のポイントで、インフォグラフィックを作成すると被リンクを獲得しやすくなります。
- 言葉だけでは理解しにくい概念を図解にする
- 世の中にあるわかりにくい図解を作り替える
- 公式サイトではわかりにくい情報を図解にする
- 独自で集めた数値をグラフにする
- カオスマップを作成する
発リンクする側の目線に立って「どのようなインフォグラフィックであれば引用したくなるのか」を考えて、インフォグラフィックを作成することが重要になります。
また、インフォグラフィックを作成したら、プレスリリースやSNSで拡散をしたり、メール営業をしたりと、インフォグラフィックの認知を高めていきまよう。
5-3.逆画像検索
被リンクの獲得方法3つ目は「逆画像検索」です。
インフォグラフィックを作成すると、引用してくれるサイトと被リンクが増加します。ただ、サイトによっては被リンクを渡さずに、勝手に引用をしている可能性があります。
そのため、被リンクを渡さずに画像を使用しているサイトがあれば、出典元として発リンクをするようにコンタクトを取りましょう。地道で工数がかかる施策ではありますが、被リンクを獲得できる可能性が高い施策になります。
また、検索エンジンの画像検索を活用することで、自社の画像を使用しているサイトを見つけることができます。
5-4.サーベイ情報の発信
被リンクの獲得方法4つ目は「サーベイ情報の発信」です。
被リンクを獲得しやすいとして、自社独自の一次情報が挙げられます。その中でも、サーベイ(統計)情報は、多くのメディアが価値を感じやすい情報となります。
被リンクを獲得しやすいサーベイ情報を発信するポイントは、下記になります。
- 今まで取得されたことがないサーベイを取得する
- 過去に取得されてはいるが古い情報を新たにサーベイとして取得する
サーベイを獲得する際は、発リンクをする側の目線に立って取得することがおすすめです。また、どのようなメディアがサーベイを引用するのかを検討した上で、サーベイを取得することで、被リンクを獲得する確度を向上させることができます。
サーベイ情報を取得したら、魅力的なインフォグラフィックを作成し、レスリリースやSNSで拡散をしたり、メール営業をしたりと、サーベイ情報の認知を高めていきまよう。
サーベイ情報は、数万〜十万ほどかかるので、何度もできる施策ではありません。ただ、魅力的なサーベイを発信することができれば、被リンクを獲得することができる確度が高い施策になります。
5-5.寄稿
被リンクの獲得方法5つ目は「寄稿」です。
記事を作成し、メディアに納品をすることで、執筆者として被リンクを取得することができます。寄稿先を探すことができれば、確実に被リンクを取得することができる施策になります。
ただ、寄稿をするためには、記事を作成する必要があり、工数がかかってしまう施策です。工数をかけても1本しか獲得できないため、コスパが悪い施策とも考えられます。
そのため、工数に見合った被リンクを獲得できるように、被リンク元との「関連性」や「権威性」の高いメディアを選んで寄稿をすると良いでしょう。
5-6.取材
被リンクの獲得方法6つ目は「取材」です。
多くのメディアや企業では、取材をされた際にニュースとして「〇〇に掲載されました」という情報を発信しております。そのため、自社と関連性のある企業に取材をさせてもらい、記事にすることで被リンクを獲得をすることができます。
ただ、どの企業も取材をさせてくれる訳ではありません。取材される側も工数がかかるので、明確なメリットがなければ取材をさせてくれない可能性もあるでしょう。
例えば、「月間〇〇PV獲得している」などの明確なメリットがあると良いです。
そのため、メディアが小さく、取材される側にメリットが少ないフェーズでは、ドメインパワーが強く、権威性の高いメディアや企業からの被リンクは獲得しにくいかもしれません。メディアが小さい際に、小規模なメディアから始めたり、SNSなどで広報担当者とリレーションを築くことが始めていきましょう。
5-7.記事の監修
被リンクの獲得方法7つ目は「記事の監修」です。
近年では、EEATという指標に基づき、専門性の高い情報には、監修をつけることがスタンダートとなっております。そのため、専門的な仕事をしていたり、専門的な資格がある場合は、記事の監修者になることで、監修者リンクを取得することができます。
記事の監修は、お互いにメリットが大きいので、専門的な資格や知識があれば、被リンクを獲得することは難しくないでしょう。
5-8.相互リンク
被リンクの獲得方法8つ目は「相互リンク」です。
相互リンクは、ドメインパワーが弱いフェーズでは、有効な施策となります。ドメインパワーが弱いフェーズでは、どれだけ良いコンテンツを作成しても、拡散をすることができなかったり、拡散をするまでに時間がかかってしまいます。そのため、メールでアウトバウンド営業をすることは少なくありません。
ただ、メールで営業ををしても、被リンクを設置してくれる企業はほどんどいないのが現実です。一方で、相互リンクの場合、お互いにリンクを設置するので、 被リンクを設置する障壁を大きく下げることができます。
そのため、ドメインパワーが弱いフェーズでは、実践しやすい施策と言えるでしょう。
ただ、相互リンクは、Googleのポリシーから外れる施策になるので、注意が必要な施策でもあります。関連性の薄いサイトから、大量に相互リンクをしていては、ユーザーのためにもならないので、Googleからペナルティを受けてしまう可能性もあります。
相互リンクを設置する際には、関連性がありユーザーとしてもメリットになるリンクを意識し、無闇に獲得をしすぎないように注意しましょう。
5-9.リンク切れ・張り替え依頼
被リンクの獲得方法9つ目は「リンク切れ・張り替え依頼」です。
被リンクを設置していても、被リンク先のページが削除されてしまうケースもあります。被リンク先のページが削除されてしまうと、リンク切れ状態となってしまい、SEO観点でネガティブな評価を受けてしまう恐れがあります。
もし、リンク切れをしてしまっているサイトを発見したら、リンク切れしていることを伝え、代わりとなる自社のコンテンツを紹介し、被リンクの獲得を目指しましょう。被リンクを設置してくれる側としても、メリットの大きい施策となるので、被リンクを獲得できる可能性が高い施策となります。
また、被リンクが本来被リンクを設置してほしいページ以外のページに、設置されていることがあります。その際には、適切なページに被リンクを設置してもらうように伝え、リンクを貼り替えてもらいましょう。
被リンクを設置する側としても、関連性の高いページに被リンクを設置した方がSEOの効果は高いので、リンクを獲得できる可能性が高い施策となります。
6.被リンクを増やすための戦略
先ほど被リンクを増やすための施策を紹介しました。もちろん全ての施策を行うことで、得られる成果は大きくなりますが、現実的に全ての施策を回す工数がない企業が多いでしょう。
そのため、自社サイトのフェーズに合わせて行うべき施策を選んでいく必要があります。
- 低DRの間はアウトバウンドをメインで行う
- 高DRになってきたらインバウンドをメインで行う
6-1.低DRの間はアウトバウンドをメインで行う
低DRの間は、アウトバウンドをメインで行うことがおすすめです。
低DRの間は、検索順位を向上させにくくなります。そのため、折角良いコンテンツを作成したとしても、インバウンドで認知を高めにくいでしょう。
また、低DRの場合には、良質な被リンクを数本獲得するだけでも、DRに対して大きなインパクトを与えやすいです。目安としてDRが1〜30ほどまでは、アウトバウンド中心で被リンク獲得をしていきましょう。
6-2.高DRになってきたらインバウンドをメインで行う
高DRになってきたらインバウンドの施策をメインで行うことがおすすめです。
高DRであれば、検索順位を向上させやすく、インバウンドでの流入を大きく見込めます。そのため、良質なコンテンツを作成することで、多くのメディアから被リンクを獲得することができます。
また、高DRになると少ない被リンクでは、DRが上がりにくくなります。被リンクの質を担保しつつ、低DRに比べて多くの被リンクを獲得していく必要があります。
そのため、アウトバウンドの施策よりも、多くのユーザーにリーチすることができるインバウンド施策をメインにすることで、大きなインパクトとなりやすいです。目安としては、DRが30を超えてきたら、インバウンド中心で被リンク獲得をしていきましょう。
7.短期間でDRを7から20まであげた実例
筆者は今まで複数のメディアを支援し、DRを向上させてきました。ここでは、過去に支援してきたサイトにて、3ヶ月でDRを7から20まであげた実例を紹介していきます。
既に被リンクを獲得しているサーベイが存在している業界だったので、サーベイを取得することで、被リンクを獲得できる角度が高いことが考えられました。
そのため、サーベイをメインにして被リンク獲得をする企画をたて、下記のポイントでサーベイを収集いたしました。
- 記事作成をしている際に、必要だと感じたが、今までどの会社でも取得されていない情報
- 既に被リンクが集中しているサーベイが存在しているが、データが数年前と古い情報
サーベイを取得し、インフォグラフィックを作成したら、PRTimesでプレスリリースを発信しました。また、SNSや自社メディアの流入が発生しているコンテンツ内で、サーベイの情報を引用し、サーベイの拡散を行いました。
拡散を行った結果、3ドメインから被リンクを獲得することができました。また、ドメインパワーの強いサイトからこの時点でDRが7から11まで向上しました。
プレスリリースやSNSだけでの拡散では、被リンクの獲得が十分ではなかったので、アウトバウンドでのメール営業を実施いたしました。実施する際には、相互リンクを促すメール営業を行い、サーベイとの相互リンクを狙いました。
また、被リンク獲得だけではなく、既に上位表示しているコンテンツにサーベイを活用してもらい、サーベイをより拡散することで、アウトバウンド営業をすることなく、サーベイを活用してくれるメディアを増加させていくことにしました。
結果として、7ドメインから被リンクを獲得し、DRが19まで上昇しました。
既に検索上位表示している記事で、サーベイを拡散することに成功した甲斐もあり、メール営業をしていないメディアから被リンクを獲得することに成功しました。
結果として、2ドメインから被リンクの取得に成功し、DRが20まで上昇しました。