接骨院のSNS集客方法|各媒体の特徴と成功活用術
SNSは今や接骨院の集客において欠かせないツールです。無料で始められ、写真や動画で施術の雰囲気を伝えられるため、信頼感を高めながら新規・リピーター双方にアプローチできます。
本記事では、Instagram・LINE・X(旧Twitter)それぞれの特徴と活用ポイントを解説し、地域に選ばれる接骨院になるための具体的なSNS活用戦略をご紹介します。
接骨院でSNS集客が重要な理由

SNSは、接骨院にとって広告以上の役割を果たす存在です。無料で始められるうえ、患者と信頼関係を築きやすく、定期的な情報発信を通じてリピートにもつながります。
特にスマートフォン利用者が多い今、SNSでの接触は来院前の心理的ハードルを下げるうえでも有効です。地域密着型の治療院こそ、ターゲットに近いSNSを活用して継続的な関係構築を目指すべきです。
ターゲットに情報が届きやすい
SNSは媒体ごとに利用層が異なるため、戦略的に運用することで、狙ったターゲットに情報を届けやすくなります。
Instagramなら美容や健康意識の高い若年層、LINEなら幅広い年齢層へのアプローチが可能です。情報発信の内容も利用者に合わせて変えることで、反応率の高い投稿が実現できます。効果的な情報発信の第一歩は、ペルソナ設計にあります。
継続発信で信頼を構築できる
SNSは“継続的な接点づくり”に優れた手段です。院内の雰囲気や施術の様子、スタッフ紹介などを定期的に発信することで、ユーザーに安心感を与えられます。
特に初診を検討している方にとって、投稿の積み重ねは“信頼材料”になります。信頼構築に近道はありませんが、日々の丁寧な情報発信が、競合との差別化を生み、来院率の向上にも直結します。
Instagram活用で若年層の集客を狙う

nstagramは、接骨院が若年層の集客を目指す際に非常に効果的なSNSです。ビジュアル中心のプラットフォームであるため、施術の雰囲気や院内の清潔感を写真や動画で伝えることで、ユーザーに安心感を与えることができます。
特に美容や姿勢への意識が高い20〜30代女性にとって、視覚的な印象は来院判断の大きな要素となります。さらに、リールやストーリーズを使えば、日常の投稿にストーリー性を加え、親近感のある接骨院として認知されやすくなります。
Instagramは“共感”や“保存”を生みやすいSNSでもあるため、有益な情報と感情に訴えるビジュアルを組み合わせることが集客成功の鍵です。投稿に一貫性を持たせ、継続的に発信を行うことで、フォロワーとの信頼関係を築くことが可能になります。
施術風景やスタッフ紹介を投稿
Instagramでは、視覚的な情報が第一印象を左右するため、施術中の様子やスタッフの笑顔が伝わる写真や動画の投稿がとても効果的です。初めて接骨院を訪れる方の多くは「どんな人が施術してくれるのか」「痛くないのか」といった不安を抱えています。そうした不安を軽減するためには、実際の施術シーンや院内の様子を“見せる”ことが重要です。また、スタッフの人柄がわかる投稿は、親近感を与えリピートにもつながります。
特にストーリーズやリール機能を活用すれば、リアルタイムな雰囲気を手軽に伝えることができ、ユーザーとの距離を一気に縮められるでしょう。信頼関係の第一歩は、“透明性”のある情報発信です。
お役立ち情報や健康豆知識も有効
Instagramは、単に雰囲気を伝えるだけでなく、専門性や信頼感を高める情報発信にも活用できます。例えば、「肩こりを軽減するストレッチ」や「姿勢を整える座り方」など、自宅でできる簡単なケア方法を紹介すれば、保存やシェアされる確率が高まり、投稿のリーチも伸びていきます。
ユーザーが実際に役立つと感じる内容は、自然とフォロワーとの関係性を深め、信頼につながります。また、文字入り画像や図解を用いることで視覚的な理解も進み、ユーザーの行動を促すことができます。このような教育的な投稿は、単なる宣伝に留まらず、「地域の健康サポーター」としての印象を形成する手助けにもなります。
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LINE公式アカウントで再来院率を高める

LINE公式アカウントは、接骨院におけるリピート促進や患者フォローに非常に役立つツールです。来院後の継続的な接点を持つことで、信頼関係の維持と再来院の動機づけが可能になります。
特にLINEは、国内利用者数が非常に多く、幅広い年齢層にとって馴染み深いSNSであるため、導入のハードルが低いことが特徴です。診療時間のお知らせ、キャンペーン情報の発信、さらには予約機能との連携など、機能を適切に使い分けることで、来院につながる導線を自然に設計できます。
また、一方的な発信にとどまらず、双方向でのやり取りができるチャット機能を活用することで、患者の不安解消や問い合わせ対応もスムーズに行える点が大きな強みです。
予約機能で来院のハードルを下げる
LINEの予約機能は、患者の利便性を大きく向上させる重要なポイントです。電話による予約が面倒だと感じるユーザーにとって、LINEで24時間いつでも予約できる仕組みは大きなメリットとなります。また、空き状況が可視化されていることで、混雑を避けた予約も可能になり、ストレスの少ない来院計画が立てられます。
さらに、LINEでの予約は自動リマインド機能なども設定でき、ドタキャン防止や予約忘れの軽減にも貢献します。結果として、患者の来院ハードルが下がり、リピート率の向上や機会損失の削減にもつながるため、LINEの予約機能は接骨院にとって導入価値の高い機能といえるでしょう。
定期配信でリピートを促す
LINEでは、患者に向けて定期的に情報を配信することで、再来院のきっかけを作ることが可能です。例えば、月初めに健康に関する豆知識やストレッチ方法、季節に応じた体調管理のアドバイスなどを届けることで、日常の中で接骨院を意識してもらう機会をつくれます。また、「LINE限定クーポン」や「回数券のお知らせ」などを盛り込めば、来院動機を自然に促せるでしょう。
配信頻度は月1〜2回が適切とされており、多すぎるとブロックされるリスクがあるため注意が必要です。内容に一貫性を持たせ、読者にとって“価値のある情報”として認識されるよう工夫することで、継続的な関係構築が可能になります。
X(旧Twitter)で地域認知を拡大
X(旧Twitter)は、接骨院の地域認知度を高めるための強力なツールです。特に“リアルタイム性”と“拡散力”に優れており、地域密着型の情報発信との相性が抜群です。
例えば、健康イベントや地域の行事といったローカルな話題に合わせた投稿は、地元住民の共感を得やすく、リツイートや引用で情報が広がる可能性があります。また、Xではハッシュタグや検索機能を通じて、まだフォローしていないユーザーにも情報が届くため、新規層への接触機会を広げられます。短文中心の投稿スタイルは、投稿ハードルが低く、スタッフによる日常的な発信にも適しています。うまく運用すれば、広告費をかけずに認知を拡大し、地域内での信頼と存在感を高めることが可能です。
地域の話題やイベントと絡めた投稿
Xでは、地域のニュースやイベントに絡めた投稿が高い反応を得やすくなります。例えば、「○○マラソンに参加された皆様、お疲れ様でした。脚の疲れは○○接骨院でケアできます」といった投稿は、ターゲットに直結するメッセージとして効果的です。また、地域密着をアピールすることで、親しみや信頼感を与え、フォローや再訪につながる可能性が高まります。
投稿に地域名やイベント名を含めることで、検索時にも見つけやすくなり、リーチ拡大にも寄与します。地域の季節行事や学校の行事、災害時の注意喚起など、生活に密着した内容は多くの共感を集めやすく、SNS上での接骨院の存在感を高める絶好の機会となるでしょう。
投稿頻度とタイミングを意識
Xの特性を活かすには、投稿の“頻度”と“タイミング”を戦略的に設計することが重要です。タイムラインの流れが速いため、1日に1〜2回程度の投稿を行うことで、常にユーザーの目に触れる状態を保てます。特に反応が得られやすい時間帯としては、通勤・通学中の朝(7時〜9時)、昼休み(12時前後)、就寝前の夜(20時〜22時)などが挙げられます。
また、曜日によって投稿内容を変えると、アカウントにリズムが生まれ、ユーザーの興味を引きやすくなります。さらに、投稿後のインプレッションやエンゲージメントを分析し、内容やタイミングを改善していくことで、より高い効果が期待できます。
SNS投稿のポイントと注意点

SNSを効果的に運用するには、ただ投稿するだけでなく、内容の信頼性や法令順守にも十分配慮する必要があります。特に接骨院のようなヘルスケア領域では、過剰な表現や事実に基づかない情報は、広告規制違反になるリスクが高いため注意が必要です。また、ユーザーが「知りたい」と思っていることにフォーカスし、有益で安心感のある情報発信を行うことで、自然な集客へとつながっていきます。
さらに、SNSの投稿は“顔が見える接骨院”として信頼形成に直結するため、画像や文章に統一感を持たせ、読みやすさや誠実さを意識した運用が重要です。運用の目的を常に意識し、売り込み感のない“情報提供”を中心にした発信を心がけましょう。
信頼感のある投稿を意識
SNS投稿では「この院なら安心できそう」と思わせることが集客成功の鍵になります。そのためには、過剰な施術効果のアピールや、劇的なビフォーアフターを掲載することは避け、患者に寄り添う視点での投稿を行うことが大切です。
施術の様子や院内の雰囲気、スタッフの人柄が伝わる写真を用いることで、信頼を得るきっかけになります。また、患者の声やレビューを紹介する際も、必ず本人の同意を得たうえで投稿するなど、誠実な姿勢を持ち続けることが不可欠です。こうした丁寧な運用が、SNS上での信頼獲得につながり、やがては来院という行動に結びついていきます。投稿一つひとつが接骨院の“顔”であるという意識を持つことが重要です。
ハッシュタグと位置情報で拡散を狙う
投稿のリーチを広げるには、適切なハッシュタグと位置情報の活用が欠かせません。「#腰痛改善」「#○○市接骨院」など、症状や地域名を組み合わせたタグは検索されやすく、潜在顧客にアプローチする有効な手段となります。
ただし、ハッシュタグは多すぎると逆に見づらくなるため、3〜5個程度に絞って選定するのが理想です。また、位置情報を追加することで、近隣のユーザーのタイムラインや検索に表示されやすくなり、地域密着型の集客に有利に働きます。
特にスマホユーザーにおいては「近くの接骨院」を探す際に、SNSと位置情報を組み合わせて情報を得る傾向があるため、この機能の活用は欠かせません。簡単な設定で効果が出る、費用ゼロの拡散施策です。
SNSと他の集客施策を連携させる

SNSだけに頼った集客では、興味を持ったユーザーを確実に来院につなげるには不十分です。接骨院の集客を強化するには、SNSとホームページ、Googleビジネスプロフィール、口コミ、予約システムなどの施策を連携させることが鍵になります。
SNSで接骨院の雰囲気や信頼感をアピールし、詳細情報はホームページで補完、そして口コミで信頼性を補強するという導線設計が理想です。特にホームページでは、症状別の施術解説や料金、アクセス情報などを掲載することで、SNSで興味を持ったユーザーの来院動機を高めることができます。各施策を点ではなく“線”としてつなぎ、ユーザーの行動を自然に誘導する設計が集客の成功を左右します。
SNS→ホームページへの導線設計
SNSは接骨院の存在を認知してもらうための“入り口”に過ぎません。来院につなげるためには、SNSからホームページへとスムーズに誘導する導線が不可欠です。
Instagramではプロフィール欄にURLを設置し、投稿の中でも「詳細はプロフィールから」と促すことが有効です。LINEではメニューに予約ページや施術案内ページを組み込むことで、ユーザーの利便性を高められます。また、ホームページ自体のデザインや構成も重要です。スマホでの閲覧に最適化されており、読みやすく、必要な情報がすぐ見つかる構成であることが求められます。
SNSから興味を持って訪れたユーザーを確実に“予約”や“来院”へつなげるには、こうした導線設計の工夫が必要不可欠です。
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口コミ施策との連動で信頼強化
SNSで好印象を与えたとしても、最終的に来院するかどうかは「信頼できるか」が大きな判断軸になります。そこで重要になるのが口コミ施策です。LINEやInstagramで来院後に「ご感想をGoogleに投稿いただけると嬉しいです」と丁寧に案内することで、自然な流れで口コミを集めることができます。
また、SNS上で「実際に寄せられた声」として紹介することで、第三者視点の信頼性を演出することも可能です。ただし、無断転載は避け、必ず本人の許可を得ることが大前提です。Googleビジネスプロフィールの口コミが充実すると、検索時のクリック率や信頼度が向上し、Web全体での評価にも良い影響を与えます。SNSと口コミを組み合わせた“信頼構築型の導線”が、今後の鍵を握ります。
まとめ
接骨院におけるSNS集客は、ターゲットに合わせた媒体選定と、継続的な信頼構築が鍵を握ります。Instagramで若年層に視覚的に訴求し、LINEでリピーターと接点を保ち、Xで地域認知を拡大する。これらを戦略的に活用することで、新規患者の獲得だけでなく、再来院率の向上にもつながります。単独の施策ではなく、SNS・ホームページ・口コミなどを連携させる総合戦略が、今後の集客成功を左右する要素となるでしょう。
SNS運用に不安がある方は、ぜひ弊社をご活用ください。

合同会社楽々Edit 代表 山本 伸弥(やまもと しんや)
新卒でSEOコンサルティング会社に入社し、SEOコンサルタントとして戦略立案から営業、コンテンツ制作まで幅広く従事した後に、合同会社楽々Editを創業し代表取締役に就任。 中小企業から東証プライム企業、ベストベンチャー100まで累計300社以上のSEO改善実績を持つ。 国内大手SEOマーケティング会社10社とデジタルマーケティングカンファレンスも主催している。
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