逆SEO対策とは?競合サイトの順位を下げるブラックハットSEOの実態と対策

ライバル企業のWebサイトを検索結果から消し去りたいと思ったことはありませんか? そんな時に使われるのが「逆SEO」と呼ばれる手法です。 しかし、逆SEOはGoogleのガイドライン違反であり、大きなペナルティを受ける可能性があります。 本記事では、逆SEOの実態と、もし被害に遭ってしまった場合の具体的な対策方法を解説します。

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逆SEOとは?

逆SEO(Reverse SEO)は、特定のウェブサイトやオンライン上の情報の検索順位を意図的に下げる、あるいは検索結果から除外させることを目的とした手法です。通常のSEO(検索エンジン最適化)が検索順位を上げることを目指すのとは対照的に、逆SEOはその逆を狙います。

逆SEOが用いられる背景には、主に以下のような状況があります:

  1. 企業や個人の評判管理:ネガティブな情報や批判的なコンテンツを検索結果の下位に押し下げる
  2. 競合対策:競合サイトの検索順位を下げることで、自社サイトの相対的な位置を上げる
  3. プライバシー保護:個人情報や望ましくない情報の露出を減らす

しかし、逆SEOは多くの場合、非倫理的であり、検索エンジンのガイドラインに違反する行為です。

逆SEOとネガティブSEOは似て非なるものです。ネガティブSEOは、競合サイトに対して悪意のある行為を行い、そのサイトのSEOパフォーマンスを低下させることを指します。一方、逆SEOは必ずしも他者への攻撃を伴わず、自身や自社に関するネガティブな情報を抑制することに主眼を置いています。ただし、両者の手法は重複する部分も多く、明確な線引きは難しい場合があります。

逆SEOの手口

逆SEOの手口

逆SEOの手口は多岐にわたりますが、主な方法として以下が挙げられます。

スパムリンクの大量送信

ターゲットサイトに大量の低品質なバックリンクを送信します。これにより、検索エンジンはそのサイトをスパムサイトと判断し、検索順位を下げる可能性があります。具体的には、リンクファームや自動生成されたブログコメント、フォーラム投稿などを利用してリンクを作成します。

低品質コンテンツの作成・投稿

ターゲットサイトに関連する低品質なコンテンツを大量に作成し、様々なプラットフォームに投稿します。これにより、検索結果の上位を占めることで、ターゲットサイトの順位を相対的に下げることを狙います。自動生成されたコンテンツや、人間が書いた低品質な記事などが用いられます。

複製コンテンツの拡散

ターゲットサイトのコンテンツを複製し、多数のサイトに掲載します。これにより、オリジナルコンテンツの価値を希釈し、検索エンジンがどれが本物のコンテンツなのかを判断しづらくすることで、順位低下を狙います。

誹謗中傷・風評被害の拡散

ターゲットに関するネガティブな情報や虚偽の評判を意図的に拡散します。これにより、検索結果の上位にネガティブな情報を表示させ、ターゲットのオンライン上の評判を損なうことを目的としています。

サーバー攻撃・ハッキング

ターゲットサイトに対してDDoS攻撃を行ったり、脆弱性を突いてハッキングを試みたりします。サイトのダウンタイムが長くなると、検索順位に悪影響を与える可能性があります。また、ハッキングによってマルウェアを埋め込むことで、検索エンジンからペナルティを受けさせることも狙いの一つです。

これらの手法は、単独で行われることもあれば、複数の手法を組み合わせて実施されることもあります。いずれの方法も、検索エンジンのガイドラインに違反し、倫理的にも問題がある行為です。

逆SEOの法的リスク

逆SEOを行うことには、重大な法的リスクが伴います。

Googleからのペナルティ

Googleは逆SEOをスパム行為とみなし、厳しく取り締まっています。逆SEOを行ったサイトは、検索順位の大幅な低下や、最悪の場合、インデックスからの完全な除外(デインデックス)というペナルティを受ける可能性があります。これは、オンラインビジネスにとって致命的な打撃となりかねません。

損害賠償請求の可能性

逆SEOの対象となったサイトや個人は、その行為によって経済的損失や評判の毀損を被った場合、民事訴訟を起こし、損害賠償を請求する可能性があります。特に、ビジネスに直接的な影響を与えた場合、高額の賠償金を請求される可能性があります。

刑事罰の可能性

逆SEOの手法によっては、名誉毀損、業務妨害、不正アクセス禁止法違反など、刑事罰の対象となる可能性があります。特に、ハッキングやDDoS攻撃などのサイバー攻撃は、重大な犯罪として扱われる可能性が高いです。

これらのリスクを考慮すると、逆SEOは決して軽々しく行うべきではありません。むしろ、正当かつ倫理的なSEO手法を用いて自社サイトの価値を高めることに注力すべきです。

逆SEO対策

逆SEOの被害を受けた場合、以下のような対策を講じることが重要です。

被害状況の確認と記録

まず、自社サイトの検索順位の変動や、不自然なバックリンクの増加、ネガティブなコンテンツの出現などを確認し、詳細に記録します。これは、今後の対策や法的措置の際の証拠として重要です。

Googleへの報告

スパムリンクや不適切なコンテンツについて、Googleのスパム報告ツールを使用して報告します。Googleはこの情報を基に、適切な対応を取る可能性があります。

リンク否認ツールの活用

Google Search ConsoleのリンクDisavowツールを使用して、スパムリンクを否認します。これにより、不自然なリンクがサイトの評価に影響を与えるリスクを軽減できます。

コンテンツの削除依頼

ネガティブなコンテンツや複製コンテンツが見つかった場合、該当サイトの管理者に削除を依頼します。多くの場合、適切な理由を説明することで対応してもらえる可能性があります。

プロバイダへの相談

コンテンツ削除の依頼が無視された場合、そのサイトのホスティングプロバイダに連絡し、問題のあるコンテンツの削除を要請することができます。

弁護士への相談

被害が深刻な場合や、法的措置が必要と判断した場合は、インターネット法に詳しい弁護士に相談することをお勧めします。

被害を受けた場合の対処法:

  1. 冷静に状況を分析し、パニックにならないこと
  2. 自社のコンテンツとSEO戦略を見直し、正当な方法で順位回復を目指すこと
  3. 透明性を保ち、ユーザーや顧客とのコミュニケーションを大切にすること
  4. 必要に応じて、プレスリリースなどで正確な情報を発信すること

これらの対策を迅速かつ適切に実施することで、逆SEOの影響を最小限に抑え、サイトの評価を回復させることが可能です。

逆SEOから身を守る方法

逆SEOから身を守る方法

逆SEOの被害を未然に防ぐため、以下のような予防策を講じることが重要です。

定期的なサイトチェック

自社サイトの検索順位、トラフィック、コンバージョン率などの主要指標を定期的にモニタリングします。急激な変化があった場合、すぐに原因を調査できるよう備えます。

バックリンクの監視

定期的にバックリンクプロファイルをチェックし、不自然なリンクの増加がないか確認します。SEOツールを活用して、新しいバックリンクを常に把握しておくことが重要です。

セキュリティ対策の強化

サイトのセキュリティを強化し、ハッキングやマルウェア感染のリスクを低減します。具体的には、強力なパスワードの使用、定期的なソフトウェアの更新、ファイアウォールの設置などが挙げられます。

評判管理

 自社や製品に関するオンライン上の評判を常にモニタリングし、ネガティブな情報に迅速に対応します。ソーシャルメディアの活用や、顧客フィードバックへの適切な対応が重要です。

これらの予防策を継続的に実施することで逆SEOの被害リスクを大幅に低減させることができます。また、万が一被害を受けた場合でも、早期発見・早期対応が可能となります。

まとめ

逆SEOは、非倫理的かつ違法な行為であり、重大な法的リスクを伴います。しかし、その存在を理解し、適切な対策を講じることは重要です。正当なSEO手法の実践、定期的なモニタリング、セキュリティ対策の強化などを通じて、逆SEOのリスクを最小限に抑えることができます。常に最新のSEOトレンドと対策方法に注目し、持続可能な方法でオンラインプレゼンスを強化していくことが、長期的な成功への鍵となります。

監修者プロフィール

合同会社楽々Edit 代表 山本 伸弥(やまもと しんや)

新卒でSEOコンサルティング会社に入社し、SEOコンサルタントとして戦略立案から営業、コンテンツ制作まで幅広く従事した後に、合同会社楽々Editを創業し代表取締役に就任。 中小企業から東証プライム企業、ベストベンチャー100まで累計300社以上のSEO改善実績を持つ。 国内大手SEOマーケティング会社10社とデジタルマーケティングカンファレンスも主催している。

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この記事の監修者

クリニックや転職など競合性の高いSEOで上位表示を獲得実績が多数。
インハウスSEO(内製化支援)を法人に展開しており、クリニックや人材業界などジャンルを横断してクライアントへSEOの組織構築を行っています。

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