会社名を検索しても出てこないのはなぜ?|原因と対処法について

自社のホームページを制作して公開したのに、会社名で検索しても出てこない。そんなときに考えられる主な原因と、実際の対処法を紹介します。Google検索の仕組みや性質を知り、適切な対策をして、検索結果に自社のホームページを表示させましょう。

Googleの検索結果にホームページが出てこない場合に、考えられる原因を紹介します。自社のホームページの状態と照らし合わせて 、ひとつずつチェックしてみてください。

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タイトルタグに会社名が設置されていないことが9割・noindexが1割

会社名で調べても上位表示できない原因は9割はタイトルタグに会社名の未設置が理由です。残り1割はサイト全体がnoindex で指定されているケースがあります。

タイトルタグに会社名を設定するだけで上位表示される場合が多いので、まずはタイトルタグについて確認してみましょう。

インデックス登録されていない

検索結果に表示されるための必須条件として、「インデックス登録」があります。

Googleは、クローラーと呼ばれるロボットでネット上を巡回して、あらゆるWebサイトの情報を読み取ります。そうして集めた情報を、インデックスというデータベースに自動的に登録します。

検索結果はこのインデックスの情報をもとにして表示されるため、ホームページにクローラーの巡回が行われるまでは、検索結果に出てこないのです。

検索順位が低すぎる

検索結果に出てきてはいるけれど、順位が低すぎて見つけられていない。「出てこない」の実情として、たいていの事例に当てはまります。

一般的に、検索結果の2~3ページ目まで見るのはユーザーの2割ほど。8割のユーザーは検索上位、1ページ目しか見ないと言われています。

つまり、上位に表示されないとホームページを見つけてもらえない可能性が高く、アクセスにつながりにくいということです。表示自体はされているので、検索順位を上げるための対策が必要になってきます。

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同じ会社名が複数存在する

自社と同じ会社名がほかにもある場合、検索順位の上位が他社のサイトで埋まってしまう場合があります。

有名企業と同名だったり、同名の会社がすでに複数あったりすると、新規参入のホームページは必然的に順位が下がってしまうのです。

会社名が意味のある単語である

会社名が英単語や名詞といった意味のある単語だと、検索順位がぐんと下へいってしまうことがあります。

Googleは、「ユーザーにとって有益な情報がより多い」と判断したWebサイトを優先して表示します。自社の名前よりも使用される頻度の高い、意味のある単語が上位表示になるのは、当然のことと言えます。

多くのユーザーが検索する単語が紹介されたWebページに押され、自社のホームページが埋もれてしまっている状態です。

モバイル表示に対応していない

ホームページが、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末への表示に対応していないと、検索順位が下がることがあります。

Googleが検索結果を表示するときの基準のひとつに、「モバイルフレンドリー」というものがあります。これは、モバイル端末で見やすい、使いやすいWebサイトであるかどうかを評価する基準です。

モバイル端末に対応していないホームページは、モバイルフレンドリーに反するため、順位が下がってしまうというわけです。

文字数が少ない

Googleが求めているのは、ユーザーにとって有益な情報を提供しているWebサイトです。

あまりにもホームページ内の文字数が少ない場合、内容が充実していないと判断されて、評価が得られにくくなります。

Googleは、文字による情報を読み取ってサイトの充実度を調べているため、ホームページ内の文章量は重要なのです。

画像が多い

写真やイラスト、図解など、画像が多いサイトはユーザーにとって見やすく、わかりやすいというメリットがあります。

しかし、Googleは画像を読み取らないため、画像が多すぎると「情報が少ないWebサイトである」と判断されてしまうことがあるのです。ユーザーにとって有益なWebサイトではないと認識されると、検索順位が下がってしまいます。

ホームページの構造が複雑すぎる

Googleの巡回は上の階層から行われます。階層が何層も重なっていると巡回が行われにくく、評価にも時間がかかります。

するとGoogleにホームページの内容が正しく理解されず、その結果、検索上位に表示されないということになるのです。

巡回リンクが少ない

Googleの巡回がスムーズに行われるには、内部と外部のリンク両方が必要です。

自社のホームページにたどり着くための外部リンク、ホームページ内を移動できる内部リンク。これらがうまく機能していない状態を「クローラビリティが低い」と言い、Googleに評価されにくい一因となります。

会社名が検索結果に出てこないときの対処法

Googleの検索結果に表示されるために、ぜひ実行したい対策を挙げていきます。できるだけ多くの要素を取り入れていきましょう。

インデックス登録する

検索結果に表示されるには、インデックスというGoogleのデータベースに登録されている必要があります。

インデックス登録は、Googleがインターネット上を巡回して集めた情報をもとに自動的に行われます。この巡回や登録には最低でも1週間ほどかかるとされているため、ホームページ開設直後ならしばらく様子を見ましょう。

インデックス登録をこちらからリクエストすることもできます。

Google Search Console(グーグルサーチコンソール)というGoogleの分析ツールに登録すると、「インデックス登録のリクエスト」を送信できます。ホームページを早期に表示させたい場合、試してみてください。

会社名にほかのキーワードを掛け合わせる

同名の会社が複数存在している、あるいは会社名が英単語や名詞である、といったケースでは、会社名だけの検索では上位表示されにくいのが実情です。

「会社名+業種」や「会社名+地名」など、会社名のほかに関連する検索ワードを追加して検索してみましょう。

モバイル表示に対応する

パソコン表示だけでなく、スマートフォンやタブレットといったモバイル端末の表示に対応することはとても重要です。

Googleが採用している「モバイルフレンドリー」という基準では、モバイル端末を利用しているユーザーにも見やすい、使いやすいWebページが評価されます。端末によってページの表示を自動的に切り替えるように設定することで、モバイル表示に対応できます。

質の低いページをクロールからブロックする

クロールとは、GoogleによるWebサイトの巡回のことです。クロールで得た情報をもとに検索順位が決定されるため、Googleからの評価が下がる恐れのあるページを、意図的に巡回されないようにするのが「クロールのブロック」です。

検索順位は、ユーザーにとって有益か否かが基準なので、質の低い、内容の薄いページを巡回されないようにブロックするのです。

クロールのブロックには、メタタグ「noindex」を記載する方法や、「robots.txt」ファイルをアップロードする方法などがあります。

タイトルと見出しを見直す

GoogleがWebサイトを巡回する際、優先的に読み取るのがタイトルと見出しです。

ユーザーにとって分かりやすい内容に修正することで、Googleの巡回ロボット、クローラーにとっても理解しやすくなり、評価を上げることにつながります。

内容はもちろんですが、とくに見出しは適度な数と長さになるように意識してください。論文の概要をイメージするとやりやすいです。

文字数を増やして内容を充実させる

ホームページ内の文字数が極端に少ない場合、文章によるコンテンツの充実をはかりましょう。

Googleのクローラーにとって、文字数はそのまま内容の充実度に影響します。内容が豊富でユーザーにとって有益なWebサイトであると評価されると、それだけ検索上位に表示される可能性が高くなります。

画像にalt属性をつける

クローラーは画像を読み込まないため、写真やイラストなどの画像が充実していても、ホームページの評価向上には役立ちません。

ただし、alt属性に設定された文字は読み取ってくれます。つまり画像の説明を代替テキストでつければ、情報としてGoogleに認識されるということです。

ホームページに使用しているすべての画像に、説明文を設定するようにしましょう。

ホームページの階層を整理する

ホームページの階層は、できるだけ浅く、簡単にしておくのがおすすめです。

階層が何層も重なって複雑すぎると、クローラーの巡回が難しくなります。せっかくコンテンツを充実させても、クローラーが読み取ってくれないことには検索結果に反映されません。

メインコンテンツや情報が豊富なページは上部の階層に配置し、全体的にあまり深くならないように整理してみてください。

ナビゲーションを設置する

ナビゲーションはクローラーが読み取ってくれるので、GoogleがWebページを理解しやすく、巡回もスムーズに行われやすいです。

ページ数が多くホームページの階層がどうしても深くなってしまう場合は、積極的に設置するとよいでしょう。

URLとリンクテキストを分かりやすいものにする

URLは、Googleにホームページのコンテンツを伝える有効な手段です。すべてのページに、内容を示したURLを設定するようにしましょう。

またホームページ内のリンクは画像等ではなく、リンク先の内容がしっかりと分かるテキストリンクにするのがおすすめです。

文字による情報はGoogleのクローラーにとって理解しやすいため、URLとリンクにコンテンツの内容を表記し、評価の向上につなげます。

ホームページを宣伝する

被リンクを多く得るために、自社のホームページを積極的に宣伝してきましょう。クローラーはリンクをたどってWebサイトを巡回していきます。つまり被リンクが多いということは、Googleに見つけてもらえる機会が増えるということです。SNS等で露出を増やすなど、宣伝に力をいれていきましょう。

構造化データをマークアップする

構造化データとは、Webページの構造をHTMLに記述するためのコードのこと。マークアップとはコードをHTMLファイルに記述していくことです。

専門的な知識が必要で時間もかかる対策ですが、GoogleのクローラーがWebサイトの構造を理解しやすくなるため、評価を得やすいというメリットがあります。

GoogleのSEOガイドラインを知る

検索順位を決める際にGoogleが重視している項目が、公式のガイドラインとして明言されています。主なものを紹介します。

・Googleがコンテンツを見つけられるようにする

・クロールさせたくないページをGoogleに指示する

・Google(とユーザー)がコンテンツを理解できるようにする

・サイトの階層を整理する

・コンテンツを最適化する

・画像を最適化する

・サイトをモバイルフレンドリーにする

これらの項目を理解して、適切な対応をとることが、検索結果の上位表示につながります。

まとめ

自社のホームページを検索結果に表示させるためには、以下の点が重要であると言えます。

・Googleのクローラーに見つけてもらいやすくする

・クローラーに理解されやすい環境を作る

・見やすさと分かりやすさを意識して、内容を充実させる

・GoogleのSEOガイドラインに沿って、評価を得やすくする

できるだけ多くの対策を講じて、検索上位を目指しましょう。

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この記事の監修者

クリニックや転職など競合性の高いSEOで上位表示を獲得実績が多数。
インハウスSEO(内製化支援)を法人に展開しており、クリニックや人材業界などジャンルを横断してクライアントへSEOの組織構築を行っています。

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