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SEO記事のリライト方法とは?記事の選び方から手順・効果が出ない時の対処まで解説

自社メディアのコンテンツが充実してきた時にすべきなのが「リライト」です。リライトすることで、記事の質が上がり、アクセスを増やせるケースもあります。とはいえ、どのようにリライトすべきか、どんな記事をリライトすべきかなど疑問を抱える方も多いでしょう。

本記事では、記事作成のおけるリライトの概要や、リライトにおけるSEO効果、リライトすべき記事の選び方などを紹介します。「自社コンテンツが増えてきたけど上位表示されないコンテンツがある」という場合には、ぜひ参考にしてみてください。

リライトで成果が出るかどうかは、書き直す前の段階でほぼ決まります。どの記事を選ぶか、そして今の検索結果が何を求めているかを調べられているかどうかが分かれ目になります。

逆に、選定を飛ばして目についた記事から手を入れていくと、工数をかけた割に順位が動かないという結果になりがちです。順番を守って進めることが、遠回りのようで一番の近道になります。

まずは記事全体の要点をまとめました。気になる項目をクリックすると、該当する見出しに移動します。

確認したいポイント結論詳細
リライトとは何をすること?公開済み記事を書き直して質を上げる表現を直すだけでなく、構成や情報を今の検索意図に合わせて作り直す作業を指します。
どんなSEO効果がある?情報の鮮度と評価が高まる内容が最新になり検索エンジンの評価が上がるほか、クローラーの巡回も促されます。
どの記事を選べばいい?あと少しで上位に届く記事表示回数はあるのに順位が伸びない記事を選ぶと、少ない工数で成果を出しやすくなります。
順位ごとの方針は?順位帯で直す場所が変わる1〜5位はタイトル、6〜20位は内容の追加、それ以下は構成から見直すのが基本です。
いつ着手すべき?公開から3か月以上たった記事評価が固まる前に触っても判断できません。記事数100本が一つの目安になります。
どんな手順で進める?選定・調査・構成・執筆・検証対象を選び、検索意図と競合を調べ、構成を作り直してから書き、効果を検証します。
成果を出す条件は?E-E-A-Tと独自性・網羅性経験・専門性・権威性・信頼性を満たし、他にはない情報を加えることが求められます。
効果が出るまでの期間は?1か月から3か月ほど再クロールと再評価に時間がかかります。数日で判断せず期間を決めて観察します。

記事作成におけるリライトとは?

記事作成においてリライトとは、文章の言い回しや表現を変更することを指します。リライトを行うことで、記事の質が上がり、上位表示されやすい記事へと変化させることが可能です。

基本的には、大掛かりなリライトは外部ライターへ依頼し、細かい修正は社内で行います。主にWebライターに任せれば問題ないのですが、任せる際にもリライトの重要性やどのようにリライトすべきかを理解しておくことで、ライターに的確な指示を出せるでしょう。

効果的なリライトはコンテンツの質をあげ、上位表示させられる可能性が高まりますので、Webコンテンツを制作する上では必須のスキルとなっています。

なお、SEOで言うリライトは表現を整える作業だけを指すわけではありません。見出しの構成を組み替える、不足している項目を足す、古くなった数値を差し替えるといった中身の作り直しまで含みます。

文章を言い換えただけでは、検索する人が知りたい情報は増えません。順位を動かしたいのであれば、何が足りていないのかを特定したうえで手を入れる必要があります。

リライトと新規記事はどう使い分けるか

すべての課題をリライトで解決できるわけではありません。既存の記事に手を入れるべきか、新しく書き起こすべきかは、対策キーワードとのずれの大きさで判断します。

対策キーワードは合っているのに順位が伸びない場合は、リライトの出番です。内容の不足や構成の分かりにくさが原因である可能性が高いためです。

一方で、想定していたキーワードとまったく別の語句で表示されている場合や、扱うテーマ自体が変わってしまう場合は、新規記事として書き起こしたほうが早いこともあります。既存記事を大きく作り替えると、これまで取れていた流入まで失いかねません。

関連記事:SEO記事の書き方とは?19の原則を徹底解説

リライトの重要性

Googleの検索エンジンにおけるアルゴリズムは、常にアップデートをくり返しています。有効的なSEO対策により上位表示されていたコンテンツであっても、アルゴリズム次第では順位が後退してしまう状況にもなりかねません。この検索エンジンの進化に柔軟に対応していくためにも、リライトによって評価の得られるコンテンツに更新していく必要があるわけです。

また、リライトは作成したコンテンツの検索順位が悪かったときの改善策として、有効になってきます。上位表示できていないということは、コンテンツが検索エンジンのアルゴリズムに適合していないと判断できます。コンテンツの順位が評価を得られていなかった原因を分析した上で、リライトによりコンテンツの質を高めていきましょう。

加えて、検索する人が求める内容そのものが時間とともに変わっていく点も見逃せません。制度が変わった、新しい手法が広まったといった変化があれば、当時は正しかった記事も今は物足りない内容になります。

記事は公開した瞬間から古くなっていきます。作って終わりにせず、定期的に見直す前提で運用を組み立てておきましょう。

リライトの目的

リライトの目的として、コンテンツ改善により上位表示を狙うという大枠がありますが、前提にしておくべき大切な目的があります。それは、ユーザーニーズを解決できる信頼性の高いコンテンツを目指すことです。SEOの一環として欠くことのできない目的といえるでしょう。

コンテンツが6~8位程度に表示されていたとしても、コンテンツ内の情報が古いままだと信頼性に欠けるものとなります。ユーザーファーストの視点に立ちながら、常に最新の情報を追い続けて情報鮮度が落ちないようにしましょう。

最新情報の更新と併せて、コンテンツがユーザーに理解されやすくニーズを提供できる構造化を目指していけば、価値あるコンテンツとして評価されます。その結果、上位表示のみならず、クリック率も向上しサイト訪問者の大量獲得につながっていくでしょう。

目的を1本ごとに決めておくと、作業の迷いが減ります。順位を上げたいのか、クリック率を上げたいのか、申し込みにつなげたいのかで、手を入れる場所はまったく違うためです。

順位を上げたいなら本文の中身、クリック率を上げたいならタイトルと説明文、申し込みを増やしたいならリンクの位置や誘導文が対象になります。着手前にどれを狙うかを決めておきましょう。

リライトにおけるSEO効果とは?

リライトを行うことで主に3つのSEO効果があります。

・コンテンツが最新情報になる(ユーザビリティ)

・検索エンジンからの評価が高まる

・Googleクローラーが記事を巡回しやすくなる

これらの効果は、コンテンツを上位表示させる際に役立ちます。

あわせて読みたい:SEOを「オワコン化」させないために今すぐやるべきこととは?

新規記事を1本増やすより、既存記事を1本直すほうが成果につながりやすいのも大きな利点です。すでに評価が蓄積されているページに手を入れるため、ゼロから順位を積み上げる必要がありません。

特に11位から20位あたりの記事は、わずかな改善で1ページ目に入る可能性がある層です。2ページ目と1ページ目ではクリックされる回数が大きく変わるため、費用対効果の高い施策になります。

また、リライトのついでに関連する記事へのリンクを整えておくと、サイト全体のテーマのまとまりも伝わりやすくなります。1本の改善が周辺のページにも効いてくる形です。

リライトの難易度が高い

低順位コンテンツの上位表示を目指す上で、リライトの難易度が高いと言われる所以には、3つの要素が起因しています。

・検索ユーザーのニーズ把握

・リライト対象コンテンツの選定

・成果の出る施策の考案

これら3つの視点を検討してリライトを進めていくわけですが、いずれもリライトを難しく感じさせる要素といえるでしょう。

検索ユーザーのニーズ把握

検索ユーザーのニーズに答えるために苦労して作成したコンテンツが、検索エンジンで評価を得られず上位表示されないこともあります。結論として、そのコンテンツは検索ユーザーのニーズを満たしていなかったという判断ができるわけです。

作成者からすると、ニーズを満たすために作成したコンテンツが、ユーザーから求められていた内容とズレていたとなると、正しいユーザーニーズが何なのかという問題を解決しなければなりません。その結果、検索ユーザーが何を求めているのかというポイントを考えるのが難しくなってしまうでしょう。

ここで頼りになるのが、Search Consoleに記録されている実際の検索語句です。想像で考えるより、その記事にどんな言葉でたどり着いているかを見たほうが確実です。

想定していたキーワードと、実際に表示されている語句が大きくずれている場合は、今表示されている語句のほうに内容を寄せる判断もあります。すでに需要が確認できている方向へ合わせるほうが成果は出やすくなります。

関連記事:サーチコンソール活用|SEO改善と検索順位アップのための必須ツール

リライト対象コンテンツの選定

リライトすべき記事は、検索順位別に優先順位をつけて着手するという観点も必要です。しかし、コンテンツ量が多い状況下で上位10以内に入っていない記事数が多くなると、その中からリライトすべきコンテンツを選定する必要が出てきます。

数に埋もれた記事の中から優先的に、ユーザーニーズを満たす可能性の高い記事を選定していくわけですが、多数の中から対象コンテンツを選ぶのは難しいといえるでしょう。

そして、数あるコンテンツの中から検索ユーザーに求められるリライト記事の選定ができたところでリライトに取り掛かっていきます。

選定に迷うときは、Search Consoleの検索パフォーマンスを表示回数の多い順に並べてみてください。表示はされているのにクリックが少ない記事から順に見ていくと、優先度をつけやすくなります。

記事数が多い場合は、データを表計算ソフトに書き出して、順位とクリック率の2軸で並べ替える方法も有効です。感覚ではなく数字で並べれば、選定にかかる時間そのものを短縮できます。

リライトを行うべき記事の選び方

ただやみくもにリライトしても効果は薄いでしょう。そのため、リライトする記事をしっかりと選ぶことが大切です。ここでは、リライトを行う記事の選び方について紹介します。

クリック率を上げたい記事

リライトする場合は、インプレッションが高いけど、検索順位が上がらないという記事を狙うべきです。そのような記事を選択することで、より少ないコストで上位表示を獲得できる可能性が高まるためです。

また、中でも競合が弱い2,000〜のキーワードを狙うことで、よりクリック率を高められるはずです。

順位は十分なのにクリックが少ない場合、原因は本文ではなくタイトルと説明文にあります。検索結果に並んだときに、他社より内容が伝わる書き方になっているかを確認しましょう。

タイトルには対策キーワードを前のほうに置き、記事を読むと何が分かるのかを具体的に示します。数字や年を入れると情報の新しさも伝わりやすくなります。

関連記事:SEO対策のタイトルタグを解剖!文字数からタグまでタイトルのつけ方を徹底解説

検索順位を上げたい記事

現状6~10位前後を彷徨っているキーワードはリライトして検索順位を上げましょう。これらのキーワードの順位を高めることで、クリック率を上昇させ、CTRを高められる可能性があるためです。

事実、BACKLINKOの調査によれば、上位5位未満(6位〜)の場合、CTRは10%を切ってしまいます。このように、せっかく順位が高い水準を満たしているのに、クリックされなくなってしまうため、順位が上昇する可能性の高い6〜10位の記事をリライトするのが重要なのです。

あわせて狙いたいのが11位から20位の記事です。2ページ目に入っているということは、検索エンジンから一定の評価は得られている状態のため、不足している項目を足すだけで1ページ目に届くことがあります。

逆に、30位より下の記事は構成そのものが検索意図と合っていない可能性が高くなります。部分的に足すのではなく、見出しから作り直す前提で臨みましょう。

検索順位別にリライトの方針を変える

同じリライトでも、今の順位によって手を入れるべき場所は変わります。順位帯ごとの考え方を整理しておきましょう。

1〜5位:本文には基本的に触れません。触るならタイトルと説明文だけにとどめ、クリック率の改善を狙います。

6〜10位:上位ページにあって自社にない項目を洗い出し、見出しごと追加します。情報の古さも同時に直します。

11〜20位:構成の順番を検索意図に合わせて組み替えます。冒頭で結論に触れられているかも確認しましょう。

21位以下:対策キーワードそのものが適切かを見直します。競合が強すぎる場合は、複数語を組み合わせた語句へ狙いを変える判断も必要です。

この方針を先に決めておくと、どこまで手を入れるかで迷わなくなります。特に上位の記事をむやみに触らない判断は、順位を守るうえで重要です。

順位以外に見ておきたい観点

順位やクリック率のほかに、次のような記事もリライトの候補になります。

情報が古くなっている記事:制度改正や仕様変更があったテーマは、順位に関係なく優先して直します。誤った情報を残すほうがリスクになります。

申し込みにつながっている記事:流入は少なくても成果に結びついているページは、順位を上げた際の効果が大きくなります。

似た内容が複数ある記事:同じキーワードを狙った記事が並んでいると評価が分かれます。統合を前提にリライトを検討しましょう。

関連記事:【CV増】SEOキーワードの選定方法を8つのステップに分けて解説!

記事作成のリライトが最適な時期

記事のリライトはどのタイミングで行うべきなのでしょうか。

具体的には、100本以上記事が増えてきたらリライトするのが良いとされています。それまでの記事数であれば、リライトするよりも新規記事を作成した方が効果があると言えるためです。

なので、リライトは100本以上超えてから行うようにしましょう。また、現段階で100本を超えている場合は、リライトを行いながら記事数を増やしていくのがおすすめです。

記事数とは別に、1本ごとの経過期間も判断材料になります。公開してから3か月ほどは順位が安定しないため、その間に手を入れても効果があったのかどうかを判断できません。

公開直後に順位がつかないからといって慌てて書き直すと、評価が固まる前にまた作り替えることになり、検索エンジン側も判断に迷います。まずは3か月ほど様子を見てから着手しましょう。

関連記事:更新頻度はSEOに影響しない理由と意識すべき5つのポイントを解説

リライトの効果が反映されるまでの期間

リライトした内容が検索結果に反映されるまでには、再クロールと再評価の2段階があります。公開したその日に順位が動くことはほとんどありません。

目安としては、1か月から3か月ほどかけて順位の変化を見ると考えておきましょう。数日で判断すると、たまたまの変動を効果だと勘違いしてしまいます。

早く読み取ってほしい場合は、Search ConsoleのURL検査ツールからインデックス登録をリクエストできます。ただしリクエストしたからといって、評価そのものが早まるわけではありません。

観察する期間をあらかじめ決めておくと、判断がぶれません。「1か月後に順位とクリック率を確認する」と決めて記録に残しておきましょう。

記事作成のリライトを行う手順

リライトはどのように進めていけば良いのでしょうか。ここでは、リライトに関して5つの手順を紹介します。

リライト記事の選定

まずは、上位表示させたい記事を選定するところから始めましょう。具体的な選定手順については上記でも紹介した通り、検索順位が6〜10位を彷徨っている記事、もしくは、クリック率を優先的に上げたい記事です。

これらの記事を選ぶことで、より効果を実感しやすくなるため、選定はしっかりと行いましょう。

選んだら、リライト前の数値を必ず控えておきます。順位・表示回数・クリック数・クリック率の4つを記録しておけば、あとから効果を比べられます。

この記録がないと、順位が上がったのか下がったのかを感覚でしか語れなくなります。手間はかかりませんので、着手前に必ず残しておきましょう。

ユーザーのニーズを調査

上位表示させたい記事が明確になったら、そのコンテンツがユーザーのニーズを満たしているのかを判断するため、ニーズの調査を行いましょう。ニーズを調査することで、記事に反映させやすくなるため、効果的です。

ニーズを調査する場合、潜在ニーズ・顕在ニーズを明確にすることが大切です。そうすることでコンテンツをより質の高いものに変化させられます。潜在ニーズに関しては以下の記事で紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

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関連記事:潜在ニーズとインサイトの違いとは?引き出し方まで解説

調査の材料になるのは、検索結果に表示されるサジェストや関連キーワード、そして問い合わせで実際に寄せられている質問です。現場に届いている声は、他社が書いていない切り口の元になります。

調べた内容は、そのまま見出しの候補として書き出しておきましょう。あとの構成づくりがそのまま進められます。

競合他社を調査

キーワードに対して競合他社の記事を調査するフェーズです。SEOにおいては正解=上位記事となりますので、比較しながら自社コンテンツを充実させていく必要があります。

ただし、競合の記事の内容に引っ張られて内容が酷似してしまうと、本末転倒となってしまうため、注意が必要です。

見るのは上位10記事程度で十分です。各記事の見出しを一覧に書き出し、複数の記事に共通して入っている項目に印をつけていきます。

共通して扱われている項目は、検索する人が当然あると思っている情報です。自社の記事に抜けていれば、まずそこを埋めることから始めましょう。

そのうえで、どこも書いていない情報を1つでも足せるかを考えます。共通項目を埋めるだけでは横並びになり、順位を追い越す理由がなくなってしまいます。

記事の構成案の再構成

リライトする記事の構成案を再構成しましょう。その際に重要なのは、過去に使用していた記事構成を見ずに新しく構成案を作成するということ。過去の情報に迷わされてコンテンツの質が低下してしまう恐れがあるためです。

まずは、競合他社を参考にし、どのような構成を含めるべきかを考え、後で過去の情報と照らし合わせながら構成案を決めていきましょう。

構成を組むときは、検索した人が最初に知りたい答えを前のほうに置きます。前置きが長いと、結論にたどり着く前に離脱されてしまいます。

見出しには対策キーワードや関連する語句を自然な形で入れておきましょう。ただし、詰め込むと読みにくくなるため、無理に入れる必要はありません。

リライト

構成案作成などが終わったら、実際のリライトに移っていきます。リライトの際は過去の情報よりも質の高い情報を含められているかをチェックすることが大切で、過去よりも悪化していると、コンテンツをリライトした意味がなくなってしまいます。

また、注意したいのはYMYL(Your Money or Your Life)に関する情報。これらの情報はGoogleアップデートによって厳しくなったので、注意深くチェックすることが大切です。

本文を直す際は、あわせて内部リンクも見直しましょう。公開後に増えた関連記事へのリンクが張られていないケースは多く、つなぐだけでもテーマのまとまりが伝わりやすくなります。

画像や表の追加も有効です。文章だけで説明していた手順や比較を図や表に置き換えると、読み手の理解が早くなり、途中で離脱されにくくなります。

関連記事:内部リンクとは?SEOの効果を発揮することができるポイントを解説!

リライト後の効果を検証する

書き終えたら終わりではなく、効果の検証までが一連の流れです。着手前に控えた数値と比べて、狙った指標が動いたかを確認します。

順位が上がっていれば方向性は合っています。順位は変わらないのにクリック率だけ上がった場合は、タイトルの改善が効いたと判断できます。どちらも動かない場合は、検索意図の読み取りからやり直しましょう。

一度に複数の記事へ手を入れると、何が効いたのかが分からなくなります。まずは数本に絞って試し、うまくいったやり方を他の記事へ広げていく進め方が確実です。

SEOリライトで成果を出す条件

リライトを進めていくにあたって、検索結果画面で上位表示されるために必要な条件についておさえておきましょう。検索ユーザーのために意識する基本となる考え方は、SEOにおいて重要な「E-A-T」を中心としたものです。そこで、リライトで成果を出すための条件について紹介します。

・ユーザーに求められる専門性

・根拠あるコンテンツには必須の権威性

・情報の質による信頼性

・独自性でライバルサイトとの差別化

・コンテンツの価値を高める網羅性

なお、この「E-A-T」という考え方は現在「E-E-A-T」へと更新されています。専門性・権威性・信頼性の3つに、実際に体験したことを指すExperience(経験)が加わった形です。

Googleの公式ドキュメントでも、コンテンツの信頼性を判断する要因としてE-E-A-Tが挙げられています。なかでも中心に置かれているのは信頼性で、残りの3つは信頼できるかどうかを判断するための材料という位置づけです。

参照:有用で信頼性の高い、ユーザーを第一に考えたコンテンツの作成|Google 検索セントラル

リライトの場面では、この「経験」が差をつけやすい要素になります。実際に使ってみた結果や、現場で対応したときの流れを書き足せるのは、その経験を持っている書き手だけだからです。

ユーザーの検索意図を意識

コンテンツ作成では、検索ユーザーの検索意図である検索インテントについて考えるようにします。狙ったキーワードでの検索インテントに的確な答えを提示してあげることで、検索ユーザーから求めらるコンテンツとなるでしょう。

検索インテントの分類は、Know型・Go型・Do型・Buy型に分けられます。使用するキーワードを支点として、検索インテントの分類が満たされていくようにコンテンツ作成を進めていくと良いでしょう。

意図を取り違えていないかは、実際の検索結果を見れば確かめられます。上位が解説記事ばかりなら知りたい意図、商品ページが並んでいるなら買いたい意図というように、並んでいるページの種類が答えになります。

上位が解説記事なのに自社はサービス紹介ページを当てている、といったずれがあれば、いくら本文を直しても順位は動きません。ページの役割そのものを見直しましょう。

ユーザーに求められる専門性

ユーザーがコンテンツに求める要素の1つに専門性があります。Googleも上位表示の評価の判断基準として、専門性の高さを意識しています。専門性が高いということは、検索ユーザーの困っている悩みや問題を解決できるわけですから、リライトを進めていく上でも、専門性を追求するようにしましょう。

具体的にはコンテンツを対象分野において、専門的に深堀したものを目指します。そのためには、コンテンツ編集を専門的な知識を兼ね備えた人に一任すると良いでしょう。何となく作成するよりも、その分野の知識や経験に長けた人に任せた方が、コンテンツの専門性は高くなるといえます。

記事単位だけでなく、サイト全体で扱うテーマを絞ることも専門性につながります。関連する記事が集まっているサイトほど、その分野に詳しいと判断されやすくなります。

社内に詳しい人がいる場合は、書き手に任せきりにせず、内容の確認だけでも入ってもらいましょう。事実の誤りを防げるうえ、現場でしか分からない補足も引き出せます。

根拠あるコンテンツには必須の権威性

コンテンツの情報に間違いがないことを担保するために用いられるのが権威性です。権威性をコンテンツにもたせることで、他者からの信頼が向上するでしょう。

コンテンツに権威性を出すには、参考資料として権威ある論文などのデータを参照したり、権威と実績のある人物を監修者に充てるなどの方法があります。また、コンテンツ内に信頼性のあるリンクを張りつける方法も、権威性を示すのに有効な手段といえるでしょう。

権威性を高めるコンテンツ制作を意識することで、コンテンツに対する評価も高くなり上位表示へとつながっていきます。

監修者を立てる場合は、名前を載せるだけでなく、保有資格や経歴、実際に確認した範囲まで明記しましょう。名前だけの掲載では、読み手にとって判断材料になりません。

あわせて、運営会社の情報や執筆者の紹介ページも整えておきます。誰が書いているのかが分かる状態そのものが、信頼を判断する材料になります。

情報の質による信頼性

コンテンツ内に掲載している情報の質により、信頼性の獲得が可能となります。コンテンツで使用するデータに公的機関が出している正式なデータを起用することで、ユーザーからの信頼性が向上するでしょう。

官公庁などが発表している統計データは、年または数年単位で更新している場合が多いので、データの参照には、常に最新のものを活用するなどして最新情報を追うようにします。気を付けなければいけないのは、匿名で後ろ盾のない情報です。これらを常習的に多用していると著しく信頼性を損なってしまった結果、表示順位が下がる要因となってしまうでしょう。

リライトの際は、記事内にある数値やデータの出典年を必ず確認しましょう。数年前の統計をそのまま載せていると、内容が正しくても古い記事だと受け取られます。

出典を書くときは、調査名と発表元、発表年をセットで記載し、参照元のページへリンクを張ります。どこから引いた数字なのかが分かる状態にしておくことが大切です。

独自性でライバルサイトとの差別化

独自性を出しライバルとの差別化をはかることは、リライトを進めていく上でもおさえておくべき条件といえます。コンテンツ内容が、あまりにもライバルサイトと似通っているとGoogleからコピペされたコンテンツというを評価され、最悪の場合はペナルティの対象となってしまうでしょう。

コンテンツに独自性を出すと唯一無二の価値が生まれ、Googleからの評価を高めることにもつながります。検索表示結果に上位表示されているライバルサイトを分析して、他のコンテンツには記載されていない内容を自社コンテンツに組み込んでいくようにしましょう。

独自性は、特別な情報を用意しなければ出せないものではありません。自社で扱った事例、実際に試した結果、担当者が現場で気づいたことなどは、どれも他社が書けない内容です。

競合の見出しをそのまま並べ替えただけの記事は、どれだけ整えても横並びのままです。1本につき1つでよいので、自社にしか書けない要素を足していきましょう。

関連記事:Googleによるコピーコンテンツの判断基準とリスクの回避方法

コンテンツの価値を高める網羅性

コンテンツの網羅性を高めると、狙ったキーワードに関連性のあるサジェストキーワードの検索にも対応できるようになります。既存のコンテンツ内容にサジェストキーワードなどの主要キーワードと関係のある話題が網羅されているかチェックしましょう。

網羅性を追求し、内容についてポイントをおさえながら広げることで、コンテンツの質の向上が狙えます。その結果、検索ユーザーの幅広い問題を解決できる優良コンテンツとして、検索エンジンからの評価も高くなるでしょう。

ただし、網羅性は文字数を増やすことと同じ意味ではありません。関係の薄い話題まで詰め込むと、記事のテーマがぼやけて評価が下がることもあります。

足すかどうかは、検索した人がその流れで知りたくなる内容かどうかで判断しましょう。分量が増えすぎる場合は、別記事に分けて内部リンクでつなぐほうが読みやすくなります。

関連記事:SEO対策に文字数は関係ない”と言い切れる理由

リライトで成果が出ない場合の理由

リライトが終わったコンテンツは、継続的に表示順位を確認します。確認した際、表示順位が下がっていると、効果的なリライトが出来ていなかったと判断できるわけです。ケースによっては一時的に表示順位が下がることもありますが、順位の上昇が見込めない状況が続くようなら、リライトで成果が出なかった可能性があるでしょう。

その時のポイントは、リライトによって成果が出ない理由を明らかにし、改善していくことです。大枠として考えられる理由は、ユーザーの求める検索クエリとコンテンツ内容の矛盾や利便性の低下、Googleの推奨するコンテンツ制作に関する判断基準を逸脱している、などがあげられます。

コンテンツの特徴や執筆者によってクセも違うため、これが正解という理由を結論づけることは難しいです。しかし、リライトで成果が出ない場合の大枠の理由としておさえておくことで、コンテンツ改善の指標とできるでしょう。

そもそも順位が上がりにくいケースもあります。公的機関や大手メディアばかりが並んでいる検索結果では、記事の質を上げても順位に反映されにくいのが実情です。

その場合は、同じテーマでも複数語を組み合わせた語句に狙いを変えたほうが成果につながります。勝てない場所で粘るより、届く場所を探すほうが早い判断です。

順位が下がったときの戻し方

リライト後に順位が明確に下がった場合は、まず変更した箇所を洗い出します。タイトル、見出し構成、削除した本文のどれが影響したのかを切り分けます。

よくあるのは、不要だと判断して削った内容が、実は評価されていた部分だったというケースです。削除した箇所は必ず控えておき、必要なら戻せる状態にしておきましょう。

ただし、下がった直後にすぐ戻すのは避けてください。再評価の途中で変動しているだけの可能性があります。2週間から1か月ほど様子を見てから判断しましょう。

リライトを行う際の注意点

リライトを行う際、どのようなことに注意すれば良いのでしょうか。ここでは、リライトの際に注意したい項目を3つ紹介します。

検索上位にある記事のリライトはしない

検索順位で上位表示されている記事のリライトはむやみに行わない方が良いでしょう。たとえ、誤字脱字があったとしてもリライトしてしまうと、順位を下げてしまうリスクがあるためです。

具体的には、2〜4位ほどの順位がついている記事はリライトせず、6〜8位程度の記事をリライトしていき、コンテンツの評価を高めていくのがおすすめです。

どうしても上位記事に手を入れる必要がある場合は、変更する範囲を最小限にとどめます。誤字の修正や情報の追記だけにして、構成には触れないようにしましょう。

あわせて、変更した日付と内容を記録に残しておきます。順位が動いたときに、どの変更が影響したのかを追える状態にしておくためです。

重複コンテンツにならないよう注意する

重複コンテンツがあると、SEO的に不利になってしまいます。このことをキーワードのカニバリゼーションと呼びますが、この場合、Googleがどちらのコンテンツを上位表示すれば良いかわからなくなり、評価が分散してしまうこともあります。

そのため、リライトする際は似たコンテンツがないかを確認しておくことが大切です。

確認するには、検索窓に「site:自社ドメイン 対策キーワード」と入力します。同じキーワードを狙った記事が複数出てくれば、カニバリが起きている可能性が高いといえます。

見つかった場合は、内容の近い記事を1本に統合し、残さないほうから301リダイレクトを設定します。こうすれば、これまでの評価を引き継ぎながら重複を解消できます。

コンテンツの分かりやすさを改善する

内容が充実している質の高いコンテンツであっても、分かりにくいものだったらユーザーに伝わらないため意味がありません。前提としてユーザーに伝わりやすい分かりやすい表現を心掛ける必要があります。リライトを行う場合は、難しい表現を避けるようにしましょう。

作成にあたっては難しい内容を分かりやすく、簡単な内容を難しくしないことが大切です。文章で伝わりにくい場合は、コンテンツ内に画像や動画、表の挿入を活用するなど工夫しましょう。適度な改行や関連見出しの細分化などもユーザーにとって見やすい工夫となり、理解しやすいコンテンツへの改善が見込めます。リライトによって、上位表示を目指すなら外せない注意点といえるでしょう。

見直すときは、スマートフォンで自分の記事を開いてみてください。パソコンでは読みやすく見えても、画面が狭くなると文字が詰まって見えることがあります。

1つの段落は3行程度にとどめ、話題が変わるところで改行を入れます。それだけでも読み進めやすさは大きく変わります。

リライトして終わりではない

記事のリライトは永遠に続きます。つまり、リライトには終わりがないということ。一般的にコンテンツは上位表示を奪われたり奪ったりしながら評価を高めています。

そのため、1度上位表示できたとしてもコンテンツの動向を見ながら適宜リライトしていくことが大切なのです。

とはいえ、すべての記事を同じ頻度で見直す必要はありません。流入や成果につながっている主要な記事は半年に一度、それ以外は年に一度といった形で頻度を分けておくと、無理なく続けられます。

あらかじめ見直す時期を決めてスケジュールに入れておけば、他の業務に追われて後回しになることも防げます。

リライトのチーム体制を見直す

自社のオウンドメディアに取り組む体制が整っていなければ、見直すようにしましょう。オウンドメディアの運用においてコンテンツの新規作成も大事ですが、表示順位において継続した成果を出していくにはリライトが欠かせません。

もしリライトに関して制作チームで十分に注力できていないのであれば、リライトの重要性についてチーム全体で共通認識を持たせ、リライトに取り組む体制を見直す必要があります。

体制を組むときは、新規記事とリライトにかける工数の割合を先に決めておきましょう。記事数が増えてきた段階では、半分程度をリライトに充てる形も現実的です。

判断の基準もあわせて決めておきます。どの数値になったらリライトの対象にするのかを共有しておけば、担当者が変わっても同じ進め方を続けられます。

URLと公開日は安易に変更しない

リライトの際に見落とされやすいのが、URLと日付の扱いです。内容を大きく変えたからといってURLを変更すると、これまでの評価が引き継がれず、順位が下がる原因になります。

どうしても変更が必要な場合は、必ず旧URLから新URLへ301リダイレクトを設定してください。設定を忘れると、それまでの流入をそのまま失うことになります。

公開日については、実際に内容を更新したのであれば更新日として表示する形が適切です。中身を変えていないのに日付だけ新しくする運用は、読み手の信頼を損ねます。

リライトで失敗しないために

リライトで失敗しないためには成果を求めすぎるあまり、コンテンツ自体を大きく編集しないことです。大幅な内容変更を行う場合は、新規コンテンツを作成した方が良いといえるでしょう。

むやみに既存の見出しや内容の修正に力を入れるとリスクが高く、かえって順位の低下を招く恐れがあります。リライトで失敗しないためにもSEOの基本に立ち返り、ユーザー目線に合わせた情報や内容をコツコツと丁寧に加筆していき、その都度効果を検証していくようにしましょう。

作業に入る前に、変更前の記事を保存しておくことも忘れないでください。テキストとして残しておけば、うまくいかなかったときに戻せます。

一度にすべてを直そうとせず、まずは効果の大きそうな箇所から手をつけましょう。少しずつ変えて結果を見ていく進め方のほうが、原因も分かりやすくなります。

まとめ

本記事では、記事作成のおけるリライトの概要や、リライトにおけるSEO効果、リライトすべき記事の選び方などを紹介しました。コンテンツをリライトすることで上位表示できる可能性が高まります。記事が100記事を超えてきた場合にはリライトが効果的に働くこともあるため、意識的にリライトを進めてみてはいかがでしょうか。

進め方をあらためて整理すると、記事を選び、検索意図と競合を調べ、構成から作り直し、効果を検証するという流れになります。どれか一つでも飛ばすと、成果が出たかどうかを判断できなくなります。

そして、上位にある記事はむやみに触らないこと、URLや公開日を安易に変えないことも忘れないでください。守るべきものを守りながら、伸ばせる記事に絞って手を入れていきましょう。

また、リライトを行う場合、記事制作代行会社に依頼するのもおすすめです。詳しくは以下の記事でも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

【参考記事】

SEOリライトのやり方とは?効果や記事選びのコツ、反映されるタイミングを解説 | クラウド型検索順位チェックツールNobilista