Ahrefsの被リンク機能|検索順位アップのための必須ツールを使いこなす
合同会社楽々Edit 代表 山本 伸弥(やまもと しんや)
新卒でSEOコンサルティング会社に入社し、SEOコンサルタントとして戦略立案から営業、コンテンツ制作まで幅広く従事した後に、合同会社楽々Editを創業し代表取締役に就任。 中小企業から東証プライム企業、ベストベンチャー100まで累計300社以上のSEO改善実績を持つ。 国内大手SEOマーケティング会社10社とデジタルマーケティングカンファレンスも主催している。
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自社コンテンツを検索時に上位表示させるには、さまざまなツールを使いこなすのも重要です。関連するツールを有効活用できれば、従来よりもSEOの効果を高めたり、課題解決につなげたりできます。自社の持つ情報やシステムだけでSEO対策を行っている場合には、外部ツールを活用することがおすすめです。
本記事では、 SEO対策に活用できる「Ahrefs」にスポットを当てて、基本的な機能や特徴について解説します。
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Ahrefsとは?被リンク分析における重要性
Ahrefsとは、SEOにおける被リンク分析に活用されるツールです。被リンクはSEOに大きく影響し、成果を引き出すための要素として重要視されています。Ahrefsを上手く利用し、被リンク分析を実行することが、結果的に自社のSEOの見直しにつながるでしょう。以下では、Ahrefsの基本について解説します。
Ahrefsの概要
Ahrefsは「エイチレフス」と読み、世界中で使用されているSEO分析ツールとして知られています。Ahrefs公式サイトによると世界60万人が導入していて、自社サイトの被リンク分析に加えて、検索エンジンの上位表示コンテンツ・想定流入キーワード・SNSの反応などを把握できるツールです。
自社サイトだけでなく、さまざまな競合サイトの分析も可能なため、Ahrefsを参考に他社と比較して足りない要素を見出したり、差別化を進めたりも可能です。保有している被リンクデータ量は世界最大級であり、2022年6月時点で26.9兆のリンクデータと、4020億のページURLを持っています。
保有しているデータベースは今も増加しているため、将来を見据えた分析にも有効活用できます。
被リンク分析はなぜ重要なのか
被リンク分析は、SEOの成果を引き出すために重要です。そもそも被リンクとは、外部サイトに設置された自社にアクセスできるリンクを指します。例えば特定の情報を紹介する記事内で「このような事例があります」と自社のURLを貼ってもらうことで、被リンクが増加します。
被リンクは外部サイトからの流入数を伸ばすだけでなく、Googleによる検索エンジンの評価を高める結果にもつながる点が特徴です。良質な被リンクが多いコンテンツは高く評価され、検索時に上位表示されやすくなります。
被リンクが多いほどGoogleによって価値のあるコンテンツと見なされるため、自社サイトのアピールにつながります。一方で、被リンクは自然なかたちで外部サイトに設置されなければなりません。
閲覧数のほとんどないWebサイトからの被リンクばかりだったり、自社で自作自演したサイトからの被リンクが多いと、検索時にペナルティを受ける可能性があります。
Ahrefsの被リンク分析の特徴
Ahrefsには、SEOに欠かせない被リンクを分析するさまざまな機能が備わっています。先の解説通り大量のデータを保有しているため、あらゆる角度からの分析が可能です。また、Ahrefs公式サイトによると、圧倒的な速度を誇るデータ更新頻度も特徴となっていて、24時間ごとに約3000万のWebページをクロールしています。
約15分ごとに新しいインデックスを更新しているため、最新の情報を元にした分析が行えます(2022年6月時点)。利用時にストレスとなりづらい見やすいインターフェースの作成にも力を入れていて、初心者でも簡単にSEO分析が可能です。分析・調査したデータはCSVなど、加工しやすいファイル形式でダウンロードできます。
Ahrefsで被リンク分析!基本的な使い方と見方
Ahrefsで被リンク分析を行う際には、基本的な使い方やデータの見方を確認しておくのがポイントです。分析結果を有効活用できるように、基礎となる使い方を把握することは重要です。以下では、Ahrefsで被リンク分析を行うための基本について解説します。
被リンクレポート
Ahrefsに搭載されている「サイトエクスプローラー」を使うことで、被リンクに関する詳細なレポートを作成できます。被リンクレポートには、ドメイン・URL・サブディレクトリなど、あらゆる情報が掲載されています。
実際にどのようなサイトから被リンクを得ているのか確認し、レポートとして残すことで時間経過による変化などを分析することも可能です。
被リンク元ドメイン分析
Ahrefsの「被リンクチェッカー」を使うことで、ドメインおよびページレベルの指標を詳細に把握できます。被リンクの強さを視覚的に分かりやすく表示できるため、一目で被リンク元のドメインを分析可能です。詳細な被リンクレポートによって、確認したいサイトにリンクしているすべてのページも把握できます。
例えばリンクタイプ・プラットフォーム・ドメイン評価 (DR)・URLレーティング(UR)・参照ドメインなどの情報を、簡単に収集可能です。その他、各リンク先ページと参照元ドメインへのオーガニックトラフィック(検索エンジンやSNSなど、非有料チャネルからサイトに流入する人の数)の推定値を見抜けるのも特徴です。
また、リンクしているすべてのWebサイトをドメイン単位で把握したり、最も多くリンクされているページを確認したりと、さまざまな使い方が想定できます。
アンカーテキスト分析
アンカーテキストとは、「Webページのなかで、リンクが付与されているテキスト」のことを指します。このアンカーテキストを分析することで、SEOやユーザビリティの向上などを目指せます。Ahrefsの「サイトエクスプローラー」は、アンカーテキストを通じてリンクの場所を特定することが可能です。
被リンクサイトの情報だけでなく、実際にどのようなアンカーテキストが採用されているのかも分析できます。また、サイトエクスプローラーは不自然なアンカーテキストの検索も行えます。不自然・無関係なアンカーテキストが多いと、Google検索においてペナルティを受けるリスクがあります。
そこでサイトエクスプローラーを活用し、スパムの目的を持つアンカーテキストによる被害をいち早く察知し、対策を取ることが重要です。
被リンクタイプ分析
先の解説通り、Ahrefsの「被リンクチェッカー」を使うことで、被リンクのタイプ分析も可能です。被リンクのタイプには「dofollow」「nofollow」といった種類があり、SEO効果が見込めるのは「掲載元ページの効果を引き渡すリンク」であるdofollowの方となります。
そのためSEOの効果を高めるには、タイプ分析を行ってdofollowの数を把握することが重要です。dofollowのタイプを増加させることで、良質な被リンクが多いと認知されるため、ドメインパワーを高められます。検索時の評価が向上する他、悪質な被リンクによるペナルティを回避することにもつながります。
被リンク履歴
Ahrefsの「サイトエクスプローラー」では、被リンクに関する履歴の確認も可能です。例えば「被リンクカレンダーレポート」を使うことで、分析対象のドメイン・URLの新規取得の履歴が把握できます。また、失った被リンクの履歴も分かるため、原因を究明するためのデータとしても利用できます。
また、競合他社の被リンク履歴の確認も可能です。この機能によって、競合他社が積極的に被リンクの構築を行っているか分析ができます。
Ahrefsの被リンク分析における競合調査の活用
Ahrefsの機能をより有効活用するには、被リンク分析による競合調査が重要です。Ahrefsが保有している機能を使うことで、自社と競合関係にある他社の被リンク情報を調査し、分析が可能です。以下では、競合調査のためにAhrefsの被リンク分析を使う方法を解説します。
競合サイトの被リンク分析
Ahrefsの機能を活用すれば、競合他社が保有している被リンク数や、影響力の高いリンクの確認なども行えます。自社が参考にして比較すべき競合サイトの上位ページを厳選したり、競合サイトとの順位変動を毎日チェックして原因を究明したりといった、具体的な施策に取り組むことも可能です。
Ahrefsでは「サイトエクスプローラー」を使い、競合他社の被リンク情報を確認できます。競合他社のWebサイトにアクセスすることで、被リンク情報をより細かく分析可能です。競合他社がどのように被リンクを活用しているのか、どんなサイトからの被リンクが多いのかなどを参考にすることで、自社の今後の方針を考えられます。
被リンクギャップ分析
Ahrefsの「サイトエクスプローラー」を使えば、競合他社との被リンクのギャップを分析し、より効果的な施策を考案できます。競合他社がどのような被リンクを獲得しているのかを知ることで、自社が積極的に入手すべき被リンクのタイプを分析可能です。
その他、自社の被リンクの内容と比較することで、競合他社が持つ強みを見つけ出せます。競合他社が持つ強みを自社でも活かせれば、SEOで優位に立つことが可能です。また、競合他社と同じ戦略を取り、被リンクの数を増加させることも目指せます。
コンテンツギャップ分析
コンテンツギャップ分析とは、競合他社が取り扱っているのに、自社が扱っていない被リンク・コンテンツを見つける分析方法です。自社と他社を被リンクの目線で比較し、足りない要素を見出すために利用できます。
Ahrefsでコンテンツギャップ分析を行うことで、既存のコンテンツへのトラフィック(ネット上の交通量)を増やしたり、新たに追加するのに最適なコンテンツを発見できたりします。また、競合他社よりも有益な情報を提供できれば、被リンクを自社のものに置き換えることも可能です。
コンテンツギャップ分析を通して、自社と他社の違いを把握し、その差を埋めるための施策を考えるのも1つの方法です。
質の高い被リンクを獲得するには?
SEOにおける効果を得るには、質の高い被リンクを得る必要があります。実際に質の高い被リンクを得る方法を確認し、計画的な行動に移るのがポイントです。以下では、質の高い被リンクを獲得するための主な方法を紹介します。
アンカーテキストを最適化する
質の高い被リンクの獲得には、アンカーテキストの最適化が重要です。アンカーテキストとして採用されやすいコンテンツを発信していくことで、被リンクを増やす結果につながります。例えばアンカーテキストは、記事のタイトルがそのまま使用されることが多いです。
そのためタイトルにSEO対策のキーワードを導入したり、長くなりすぎないように文章量を調整したりといった方法が考えられます。外部サイトが被リンクを設置するときの状況を想定し、アンカーテキストについて考えておくのも1つのポイントです。
既存被リンクをモニタリングする
既存の被リンクをモニタリングすることも、質の高い被リンクの獲得につながります。被リンクを増やすことばかりにリソースを割いていると、実際にSEO効果を出しているのか分からなくなることがあります。定期的に既存の被リンクをモニタリングし、サイトに貢献しているか確認することも重要です。
Ahrefsなら、既存の被リンクを正確に分析し、状況の把握を進められます。リンク切れのページを発見したり、悪質な被リンクを排除したりといった、具体的なアクションにもつなげられます。
被リンク獲得にはAhrefsは有料版がおすすめ
被リンク獲得を目指すのなら、Ahrefsの有料版を使用することがおすすめです。Ahrefsは無料でも利用できますが、さまざまな機能が制限されているため、求める成果を得られない可能性もあります。以下では、Ahrefsの無料版と有料版の特徴をそれぞれ紹介します。
無料版の特徴
Ahrefsの無料版では、「キーワード調査」「リンクビルディング」「SERPとランキング」などの機能が使えます。キーワード調査では、Webサイト・Amazon・Youtubeなどを対象に、利用頻度の多い言葉などを確認できます。ただし、無料版では表示されるキーワード候補が100件までとなり、絞り込みなどの機能も使えません。
外部リンク獲得や内部リンク構築を行うリンクビルディングの機能も、無料で利用できます。例えば任意のWebサイトやページが獲得している被リンクを上位100件まで表示したり、Webサイト権威性(ドメインの強さ)をチェックしたりできます。
無料でも応用できる範囲が広いため、まずAhrefsの魅力を知るために活用することがおすすめです。SERPとランキングに関する機能では、Webサイトの流入情報をチェックしたり、キーワードランクチェッカーなどの機能を利用できます。
有料版の特徴
Ahrefsは無料版でも多くの機能を活用できますが、有料版に切り替えることでより高い成果を引き出せます。有料版にすることで、データ閲覧期間の長期化・ユーザー数の追加・計測キーワードやプロジェクト上限の増加など、さまざまなメリットがあります。
有料版には複数のプランがあり、予算や必要な機能に合わせて選択できるのも特徴です。ライト・スタンダード・アドバンス・エンタープライズといった各プランを比較し、自社に最適なものを選ぶことがおすすめです。有料プランごとの特徴は、「Ahrefs 各種料金プラン」で確認できます。
まとめ
SEO効果を高めるには、良質な被リンクを増やすのが重要です。いかに自社サイトの被リンクを増加させ、評価と信頼性を高められるかが、SEO戦略においては大切な指標になります。被リンクに関する施策を実行するのなら、Ahrefsのような専用ツールの導入がおすすめです。
Ahrefsが持つ独自の機能を活用できれば、効率良く被リンクの増加やSEO対策に関する施策の見直しが進められます。この機会にAhrefsの特徴を確認し、利用を検討してみてください。Ahrefsとは別に、SEO対策における万全なサポートを行える「楽々Edit」の利用もおすすめです。
基本的なSEO対策から記事コンテンツの作成、各種広告運用などを担えます。関連する分野のプロフェッショナルが担当するため、SEOにおける多くのメリットを得られます。SEO対策に関するお悩みがあるのなら、ぜひ楽々Editにご相談ください。