良質なコンテンツとは?オウンドメディアで成果を出す最重要事項を解説!
コンテンツマーケティングやSEO対策を行なっている方は「良質なコンテンツ」という言葉を一度は目にしたことがあるでしょう。
「コンテンツマーケティングを成功させるには良質なコンテンツが重要です」とよく言及されています。
ただ、良質なコンテンツとはどのようなコンテンツなのかという定義はあまりされていません。
そのため、多くの方は「良質なコンテンツは重要だけど、何が良質なコンテンツと言えるのかがわからない、、」なってしまうことは多いでしょう。そこで、本記事では下記のポイントについて解説をしていきます。
- 良質なコンテンツの定義
- 良質なコンテンツで得られる具体的な効果
- 良質なコンテンツに含まれる要素
これからコンテンツマーケティングやコンテンツSEOに力を入れていきたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
1.良質なコンテンツとは?
良質なコンテンツとはどのようなコンテンツなのでしょうか。業界では人によってさまざまな解釈をされております。
そのため、「良質なコンテンツ」の定義がわからないという方も少なくないでしょう。良質なコンテンツに対しての解釈には、これといった正解があるというわけではありません。他人によって解釈が異なることは問題ではないでしょう。
ただ、Googleの考えと逸れてしまってはいけません。
そのため、本章では、良質なコンテンツに対してのGoogleの見解を紹介していきます。また、弊社の見解を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
1-1.Googleの見解
Googleは公式の検索セントラルで「質の高いサイトと見なされるもの」という名目で「良質なコンテンツ」とはどのようなものなのかを提唱しております。2011年の情報なので少し古い情報ですが、参考として見ていきましょう。
下記が一部抜粋したものになります。
- 記事に掲載されている情報は信頼できるものであるか。
- 記事は、トピックに関して明らかに充分な知識を持つ専門家や愛好家によって書かれているか。あるいは、内容の薄いものであるか。
- サイトにクレジット カード情報を登録することに抵抗はないか。
- トピックは、サイトの訪問者が本当に求めるものを提供しているか。検索エンジンで上位に表示されることだけを狙って作成されていないか。
- 独自のコンテンツや情報、独自のレポート、独自の調査、独自の分析内容が記載されているか。
- 自明のことだけでなく、洞察に富んだ分析や興味深い情報を提供しているか。
- 検索結果に表示された他のページと比較して、より実質的な価値を提供しているか。
引用:Googleセントラルブログ | 質の高いサイトの作成方法についてのガイダンス
全体の内容を噛み砕くと、「検索エンジンではなくユーザー第一に考えられ、ユーザーに価値のある情報を届け信頼されるコンテンツ」というコンテンツが質の高い良質なコンテンツとして捉えております。
1-2.弊社の見解
弊社は良質なコンテンツを「ユーザーの検索意図を満たし、ユーザーの期待を超えるコンテンツ」と捉えております。
しばしば「良質なコンテンツ」を「ユーザーの検索意図を満たすコンテンツ」として捉えられがちですが、コンテンツを発信している以上ユーザーの検索意図を満たすことは当たり前です。
そのため、ユーザーの期待を超えなくては良質なコンテンツとは言えないでしょう。また、ユーザーの期待を超えることで、下記のような状態を作りだすことができます。
- コンテンツを元にユーザーが行動を起こす
- コンテンツを起点にユーザーにとって最高の結果が得られる
ユーザーの期待を超えることで、Googleが提唱しているような良質なコンテンツの条件を自然に満たすことができると考えております。
2.良質なコンテンツでないと3つのNOTを超えることができない
ユーザーはどのようなコンテンツに対しても「じっくりと読み、信用をして行動をする」という訳ではありません。
「読まない」「信用しない」「行動しない」というユーザーの3つの壁を「3つのNOT」と言います。
残念なことに多くのコンテンツは、3つのNOTを超えることができません。3つのNOTを超えることができなければ、SEO対策でいくらPVを集めたところで売上に貢献しないでしょう。
一方で、良質なコンテンツを作成することで、3つのNOTを超えることができます。
3つのNOTを超えるには、下記のような項目が必要になります。
- わかりやすさ
- ニーズにマッチしているか
- 根拠や実際の事例、体験談
- 具体性
良質なコンテンツを作成する際には、上記の3つのNOTを超える要素が組み込まれていることが重要になります。
3.良質なコンテンツを作成することで期待できる効果
良質なコンテンツを作成することで、下記のような効果を期待することができます。
- 好感度を高めファンを増やすことができる
- 自社の専門性をユーザーに認識させることができる
- CVRを向上させることができる
- ユーザーが良い検索体験ができGoogleからの評価が高まる
3-1.好感度を高めファンを増やすことができる
良質なコンテンツを作成すると、ユーザーの好感度が高まり、メディアのファンを増やすことができます。
良質なコンテンツは、ユーザーの「3つのNOT」を超えやすいコンテンツとなります。3つのNOTを超えることができれば、コンテンツを最後まで読み、コンテンツがきっかけで行動をするユーザーが増えます。
ユーザーが行動をするきっかけとなることができれば、ユーザーにとっては非常に有益な情報を提供してくれるメディアと捉えてくれ、好感度が高まり、ファンとなります。
メディアにファンがつくことで、1度接点を持ったユーザーが再訪問をしてくれ、SEOで集客をしなくてもダイレクトでユーザーが流入する可能性が高まります。
3-2.自社の専門性をユーザーに認識させることができる
良質なコンテンツを作成すると、自社の専門性をユーザーに認識させることができます。
特に、BtoB企業などの専門性の高い領域の場合、コンテンツ毎に専門性が出やすいでしょう。見込み客から専門性の高い企業だと認識されることができれば、メディア起点で認知とブランディングをすることができます。
専門性の高い企業と認識されブランディングを確立することができれば、競合企業と差別化を図りやすくお問い合わせやリードの獲得に大きく影響を与えることができます。
3-3.CVRを向上させることができる
良質なコンテンツを作成することで、CVRの向上を図ることができます。
良質なコンテンツを作成することで、3つのNOTを超えることができ、メディア起点で行動をするユーザーが増えます。メディア起点でユーザーが行動をするようになれば、行動の1つであるCV(購入、お問い合わせ)をする可能性も高まるでしょう。
また、良質なコンテンツによりメディアにファンをつけることができたり、専門性を認識してもらうこともできるので、サービスの内容以外で競合企業と差別化を図りやすく、メディア全体のCVRを向上させることができます。
3-4.ユーザーが良い検索体験ができGoogleからの評価が高まる
良質なコンテンツを作成すると、Googleで検索をしたユーザーが満足して問題解決ができる良い検索体験を届けることができます。
良いユーザー行動を引き起こし、良い検索体験を届けることができれば、Googleからも良質なコンテンツであると認識されるので、検索順位の向上に繋がります。
ユーザー行動は、SEOに対して間接的な効果があると言われておりますが、近年ではユーザー行動も重要な指標になっており、小手先のSEOテクニックを実施するよりも検索順位に与える影響を大きいでしょう。
4.良質なコンテンツに含まれている要素
良質なコンテンツを作成するには、下記の要素を意識すると良いでしょう。
- ユーザーのニーズや検索意図が深堀りされている
- 自社の経験を元にした独自性の高い情報が提供できている
- ユーザーにわかりやすい表現で情報を提供できている
- 信頼できる情報を提供している
- 根拠や事例を提供している
- 抽象的な表現ではなく具体性が高い情報を提供している
- どのような企業や人がどのように発信しているのかが明確である
4-1.ユーザーのニーズや検索意図が深堀りされている
良質なコンテンツに含まれている要素1つ目は「ユーザーのニーズや検索意図が深堀りされている」ことです。
ユーザーの検索意図を深掘りすることができれば、ユーザーはどのような情報を得たくて検索をしたのかの解像度が高まります。
ユーザーが求めているものが明確になれば、何を提供すればユーザーが満足を満足させるために、どのような情報を提供するべきなのかが明確になります。
また、ユーザーが検索をした後にどのようなことを叶えたいのかまでイメージすることができれば、ユーザーの潜在的なニーズまで捉え、ユーザーの行動に影響を与える良質なコンテンツとなります。
4-2.自社の経験を元にした独自性の高い情報が提供できている
良質なコンテンツに含まれている要素2つ目は「自社の経験を元にした独自性の高い情報が提供できている」ことです。
誰にでも発信できる情報や、世の中にありふれている情報を発信しても価値のある情報とは言えず、ユーザーを満足させることはできません。
例えば、他社の情報をまとめたようなコンテンツでは、ユーザーの期待を超えるどころか、ユーザーの期待を満たすことすら出来ないでしょう。
本当に価値のある情報とは、世の中にありふれている情報ではなく、自社の経験や自分の体験を元にした独自性の高い一次情報となります。そのため、自社が持っている事例や経験を活かした自社だけが発信できるもをユーザーに届けることが重要になります。
4-3.ユーザーにわかりやすい表現で情報を提供できている
良質なコンテンツに含まれている要素3つ目は「ユーザーにわかりやすい表現で情報を提供できている」ことです。
筆者としては当たり前のことでも、ユーザーにとっては初めて知ることだったり、難しい内容だったりします。
例えば、これからSEO対策を始めていきたいというユーザーに、SEOの専門用語を並べても理解できず、専門性が高くてもわかりにくい記事だと認識され離脱されてしまう原因となります。
そのため、ユーザーの知識に合わせてわかりやすい表現で情報を提供することでユーザーが理解しやすいコンテンツとなります。
4-4.信頼できる情報を提供している
良質なコンテンツに含まれている要素4つ目は「信頼できる情報を提供している」ことです。
3つのNOTでも紹介したように、ユーザーは基本的にコンテンツの内容を信じません。特に、信頼できる要素がない情報を信用することはありません。
例えば、「エンジニアは年収1000万円を目指せる仕事」という情報を発信していたとしても、根拠となるデータがなければ、ユーザーが信用する情報とはなりません。
一方で年収1000万円を超えるエンジニアの割合というデータを元に「エンジニアは年収1000万円を目指せる仕事」という情報を発信していれば、ユーザーが信用する根拠となるでしょう。
そのため、ユーザーは基本的に信用をしないということを前提として、情報を信頼するための要素を提示することが重要となります。
4-5.スキャナブルである
良質なコンテンツに含まれている要素5つ目は「スキャナブルである」ことです。
先ほど紹介したように、ユーザーにとってわかりやすい表現を使うことで、ユーザーにとって理解をしやすいコンテンツとなります。
ただ、ユーザーにとってのわかりやすさは文章の中身だけではありません。文章だけではわかりにくい部分や、難しい概念などを紹介する際には、視覚的なわかりやすさも重要になります。
また、ユーザーは必ずしもじっくりをコンテンツを読む時間があるとは限りません。そのため、じっくりと読まなければ読み進められないようなコンテンツに価値を感じにくいユーザーも少なくないでしょう。
視覚的にわかりやすいコンテンツを作成するには下記のようなポイントがあります。
- 理解が難しい概念には図解を挿入する
- 画像だけではわかりにくいことは動画で解説する
- 横並びになる文章は箇条書きにする
- 重要なポイントにはボックスを使用する
- 改行により余白をつける
- 具体的な数字を用いて説明する
内容が同じコンテンツでも、視覚的にわかりやすくなるだけで、ユーザーに情報を届けやすくなります。
4-6.抽象的な表現ではなく具体性が高い情報を提供している
良質なコンテンツに含まれている要素6つ目は「抽象的な表現ではなく具体性が高い情報を提供している」ことです。
具体性が高い情報を提供することで、ユーザーも理解をしやすく、執筆者の意図を理解しやすくなります。逆に、抽象的な表現で伝えてしまうと、何を伝えたいのかもわからず、ユーザーのニーズを満たすことができません。
また、具体性が低いと内容が薄いコンテンツという印象を与えてしまい、専門性が低い企業だと認識されてしまう可能性があります。
そのため、具体性が高く、深い情報を提供していくことが重要になります。
4-7.どのような企業や人がどのように発信しているのかが明確である
良質なコンテンツに含まれている要素7つ目は「どのような企業や人がどのように発信しているのかが明確である」ことです。
どのような内容の情報なのかも重要ですが、「どのような企業」や「どのような人」が発信している情報なのかによっても、情報の価値は変わります。
下記の例を見ていきましょう。
- 税理士事務所の税理士が執筆している税金に関する情報
- フリーランスライターが執筆している税金に関する情報
1と2ではどちらの方が価値のある情報かは明らかで、1の「税理士事務所の税理士が執筆している税金に関する情報」となります。
上記の例のように、誰が発信しているのかによって情報の価値が大きく変わります。そのため、どの企業が運営しているメディアで誰が発信している情報なのかを明確に提示することは重要なこととなります。
まとめ
本記事では、良質なコンテンツに関して紹介をしていきました。コンテンツマーケティングやコンテンツSEOで成果を出すには、今回紹介した良質なコンテンツの作成が必須となります。
ぜひ、オウンドメディア運営をしている方々は、今回紹介した良質なコンテンツを作成し、成果を出していきましょう。