【初心者向け】Googleの検索順位が決まる仕組みと本質を解説!
- CPAが向上した、、
- 広告経由での顧客獲得が減少してきた、、
- 広告ではこれ以上顧客獲得を増やせない、、
上記のようなお悩みから、Googleの検索順位を上げ、自然検索からの流入を増やし顧客獲得を目指す企業は年々増えております。Googleでの検索順位を上げることができれば、流入数を大きく稼ぐことができますし、広告費がかからず集客をすることができるので、集客力とCPAの低下に大きく期待をすることができます。
ただ、Googleの検索順位を上げることは容易ではありません。年々SEO対策に取り組む企業が増えてきており、Googleの検索順位を上げる難易度が高まってきております。
また、Googleの検索順位を決める要因も、年々アップデートをし続けており、ひと昔前の情報では太刀打ちできないような環境になっているため、SEO対策の難易度を上げる原因の1つとなっているでしょう。
今後SEO対策を行い、Googleの検索順位を上げていくのであれば、小手先のテクニックだけではなく、「どのような仕組みで検索順位が決まるのか」といった本質的な部分から学んでおくことが必要になります。
原理原則がわたった状態でSEO対策を行うだけでどのような対策をしていけばいいのかが明確になるだけではなく、Googleのアップデートにも影響を受けず、長期的に安定した集客を実現することができます。
そこで、本記事では
- どのような仕組みでGoogleの検索順位が決まるのか
- Googleはどのような指標を重要視しているのか
- AIの台頭により検索順位の仕組みにはどのような影響があるのか
について解説をしていきます。
「これからSEO対策を始めたい」という方も「SEO対策を始めたが効果が出ない」という方にもおすすめの内容となっております。
1.Googleの検索順位が決まる仕組み
新規ページを公開してからGoogleが検索順位を決定するまでの流れは、下記の図のようになります。
新規ページを公開したら、まずはクローラーと言われるbotが認識をし、Googleのデータベースに登録をされ、その後Googleの基準に基づき検索順位が確定するといった流れになります。
では、
- クローラー
- インデックス
- Googleの基準に基づいたランキング付け
の3つに分けて、それぞれの詳細をみていきましょう。
1-1.クローラーによる認知と情報収集
新規記事を公開したら、「クローラー」と言われるbotがWebページを巡回してくれます。
クローラーは、下記のような情報を取得します。
- HTML
- CSS
- JavaScript
- 画像(GIF/JPEG/PNG/WebP/SVG)
- 動画(MP4/WebMなど)
- オフィス文書(Word/Excel/PowerPoint)
また、クローラーは、いきなり新規記事を発見する訳ではありません。外部サイトからのリンクや、サイト内になる内部リンク、XMLサイトマップといった導線を活用して認識し巡回をすることがケースが多いと言われております。
理由としては、リンクやサイトマップを辿ることでクローラーのリソースを削減することができ、新規記事を探す負担をクローラーにかけにくくなることが挙げられます。
さらに、ページによってクローラーが回ってくる頻度が異なり、クローラーが回ってくる頻度が少ないサイトは新規ページの公開から検索順位が付くまで多くの時間がかかってしまうでしょう。
そのため、Googleの検索順位をいち早く上げるには、少しでもクローラーに認識されやすいサイト設計にしていく必要があります。
1-2.インデックス登録による情報の整理
クローラーが巡回しWebページの情報を収集したら、情報を整理していきます。情報を整理したら、Googleの大規模なデータベースに登録され、登録された状態を「インデックス」といいます。
Googleの検索画面に掲載されるには、インデックスが必須になり、インデックスされていないページは掲載されません。
また、どのページでもインデックスされるという訳ではありません。
Googleがユーザーにとって価値のあるページだと認識した際にインデックスがされ、低品質と捉えられたページはインデックスされません。
そのため、インデックスされるためには、ユーザーに価値を届ける良質なコンテンツを作成することが重要になります。
1-3.Googleの200以上の評価基準に則ったランク付け
インデックスされたら、Googleの評価基準に則り検索順位が決まります。
また、検索順位はすぐに確定される訳ではありません。
一度何かしらのクエリで検索上位表示をして、クリックを確認したりユーザー行動を確認したりとスコアリングをしてデータを蓄積していきます。
そのため、公開してすぐに順位が安定して検索上位表示するのではなく、時間をかけてGoogleの評価基準とマッチしているのか判別し順位を決定していきます。
2.Googleはユーザーファーストを重要視している
Googleは200以上の評価基準に則りランク付けをしてますが、大きな基本方針のようなものが存在します。
Googleのランク付けの大きな方針として、「ユーザーファーストであること」が挙げられます。
Google公式の検索セントラルにも「検索エンジンではなく、ユーザーを第一に考えられた信頼性の高い、有用なコンテンツを検索上位表示する」との記載があります。
そのため、Googleの検索順位を上げるには大原則として、「ユーザーファースト」を意識しておくことが非常に重要になります。
3.Googleが検索順位を決定する重要な要素
先ほど紹介したように、Googleが検索順位を決定する仕組みとして、200以上の評価基準があります。ただ、全てを網羅することは時間も工数もかかり、現実的には難しいでしょう。
そこで本章では、Googleの評価基準の中でもより重要な要素について解説をしていきます。
- ユーザーの検索意図にマッチしているか
- コンテンツの質(EEAT)
- ユーザービリティ
- ドメインパワー
- サイトのテーマ性
3-1.ユーザーの検索意図とマッチしているか
ユーザーが検索をしたキーワードや検索の目的と、コンテンツの内容がマッチしていることは重要な要素となります。
例えば、「SEO対策 やり方」と検索をしているのに「SEO対策を行う代理店」を紹介してしまっては、自分たちでやってみようという検索意図から大きくかけ離れてしまいます。
ユーザーの目的からかけ離れた情報を提供してしまうと、ユーザーを満足させることができず、ユーザーファーストとは言えないでしょう。
そのため、Googleでの検索順位を上げるには、「ユーザーがどのような情報を求めているのかを深堀り、抜け漏れなくユーザーに情報を届けること」が非常に重要になります。
3-2.コンテンツの質(EEAT)
ユーザーの検索意図とマッチした上で、ユーザーの役立ちそうな情報であることが重要になります。
ユーザーの役立ちそうな情報となると抽象的な表現となってしまうので、もう少し深ぼっていくと、下記のような要素に分けられます。
- 信頼性の高い情報か
- 専門性が高く権威性がある情報か
- 実体験や経験をもとにした情報か
「信頼性」「専門性」「権威性」「経験」はGoogleが非常に重要視しており、EEATというそれぞれの頭文字をとった形で、重要な指標として捉えております。
上記以外にも文章だけではわかりにくい場面では、オリジナルの動画や図解を配置するなども挙げられます。
コンテンツの質はさまざまな切り口があり、ユーザーの検索意図やニーズによって切り出すべき情報が異なります。
そのため、ページごとにユーザーのニーズを捉え、そのニーズを満たすためにはどのような情報をどのような形で提供するべきなのかが重要となります。
3-3.ユーザビリティ
ユーザビリティとは、「ユーザーがストレスなく簡単にWebサイトを使えること」を指します。
ユーザビリティを深掘りすると下記のような要素が挙げられます。
- サイトの表示速度
- サイトのUI
- モバイルファースト
例えば、記事を読んでいる際になかなか読み込めないページであれば、読む気がなくなりすぐに離脱してしまいますよね。
どれほど良い内容が記載されていてもユーザビリティが悪いと、ユーザーに負担がかかりユーザーに良い検索体験を届けることができません。
そのため、ユーザーがいかに負担なく、快適にWebページの情報を把握することができるのかは非常に重要な要素となります。
3-4.ドメインパワー
Webサイトごとにはドメインパワーと言われる「Googleの検索エンジンから見たドメインごとの信頼性」を示す指標があります。
ドメインパワーは、Ahrefsやmozといったツールで数値として確認をすることができ、DR(ドメインレーティング)やDA(ドメインオーソリティ)と呼ばれています。
ドメインパワーは、Googleの検索エンジンから見たドメインごとの信頼性となるので、検索順位を決める際には非常に重要な指標となっており、高ければ高いほどGoogleからの信頼性が高くなり、検索上位表示しやすくなります。
3-5.サイトのテーマ性
先ほど紹介したEEATの考え方はコンテンツだけに限ったことではなく、サイト全体にも当てはまります。
そのため、テーマ性が高いサイトと、つまり「ある分野に特化した専門的なサイト」であることはGoogleの検索順位を決める上で非常に重要な要素となります。
例えば、下記のサイトそれぞれで情報発信をしているとします。
- 銀行が発信しているWebメディアで「住宅ローンに関する情報」を発信
- Web代理店が発信しているWebメディアで「住宅ローンに関する情報」を発信
1と2のメディアどちらの方がユーザーに求められているかは明確で、住宅ローンに関して専門的な知識があると考えられる銀行のメディアの方がユーザーには求められているでしょう。
上記のことから、テーマ性の高いサイトかつ、Webサイトの持つテーマ性とマッチした情報をユーザーに提供をすることはGoogleの検索順位を決める要素として重要なものとなります。
4.検索クエリによって検索順位を決める重要な要素は異なる
先ほど検索順位を決定する重要な要素を紹介しましたが、どの検索クエリでも同じような対策をすれば検索順位が上がるという訳ではありません。
検索クエリによってより重要になる要素が異なり、それぞれでアプローチを変えて行かなくてはいけません。
本章では、大きく3パターンに分けて検索クエリの特徴により検索順位を上げる仕組みが異なることを紹介していきます。
- ビッグキーワードの場合
- ロングテールキーワードの場合
- YMYL領域の場合
4-1.ビッグキーワードの場合
ビッグキーワードと言われる検索ボリュームが非常に大きい検索クエリの場合には、下記の要素が重要になります。
、下記の要素がより重要になります。
- サイトのテーマ性
- ドメインパワー
ビッグキーワードの場合、ページ単体での最適化というよりは、ドメイン全体でどのような評価をされているのかがポイントとなります。
そのため、サイトの信頼性や権威性を表すドメインパワーや、サイト全体の専門性を表すテーマ性が非常に重要になります。
ビッグキーワードは検索順位をあげる難易度が高いと言われますが、ページ単体ではなくサイト全体で最適化をはかる必要があることが背景にあるのです。
4-2.ロングテールキーワードの場合
ロングテールキーワードとは、検索ボリュームが少ない2語や3語になっているキーワードを指します。
ロングテールキーワードの場合は、下記の要素がより重要になります。
- ユーザーの検索意図とよりマッチしているか
- コンテンツの質
ロングテールキーワードは、ビッグキーワードとは対照的にページ単体での最適化が重要になります。
また、2語や3語のキーワードとなり、よりユーザーの検索意図やニーズがより明確化されたキーワードです。
そのため、ユーザーの検索意図やニーズとマッチしており、価値のある情報が届けられているのかがより重要な指標となります。
また、ロングテールキーワードはページ単体の最適化が重要になるため、ビッグキーワードに比べて難易度が下がり、比較的短時間で検査順位を上げることが可能です。
4-3.YMYL領域の場合
YMYL領域とは、「Your Money Your Life」の頭文字を取ったものであり、お金や健康などの人の人生や人体に影響を与えやすいジャンルを指します。
YMYL領域の場合は、下記の要素がより重要になります。
- 情報の信頼性
- ドメインの権威性、専門性、信頼性
- 発信者の権威性、専門性、信頼性
YMYL領域の場合、人体や人生に影響を与えやすいジャンルとなるため、Googleとしても検索上位表示するページにはより敏感です。
例えば、医師の資格がない人が怪我をした際の対処法を紹介し検索上位表示されており、もし情報に誤りがあった場合Googleへの信頼は大きく下がってしまいます。
そのため、検索順位を決める要因として、他のジャンルに比べ「情報の正しさ」の比重が大きいです。
5.Googleの検索順位が決まる要素はアップデートにより変化する
先ほどGoogleの検索順位を決める重要な要素について解説しましたが、今回紹介した要素が今後も重要な要素になるとは限りません。
Googleの検索アルゴリズムはしばしばアップデートされており、年に数回ほど大きなアップデートを実施しております。
本章では、Googleのアップデートにより何が変わるのか、また2023年時点では特になにが重要になってきているのかについて解説していきます。
5-1.Googleが重要視する要素が変わる
Googleのアップデートにより、検索順位を決める仕組みは大きく変わりませんが、検索順位を決める際に重要視するポイントは変化します。
例えば、2年前では被リンクを大きく獲得しドメインパワーが強いサイトが検索上位を占めていました。そのため、ドメインパワーが強いサイトのドメインを間借りしてアフィリエイトサイトを展開するドメイン貸しが横行しておりました。
そこで、アップデートが入り、ドメインパワーに加えて、サイトのテーマ性が重要視されるようになり、ドメインと関連性のない情報を提供しているサイトの検査順位が下がっていきました。
上記の例のように、Googleの本来の目的とは異なった方法で抜け道を探す運営者が現れ、その度にGoogleはアップデートを行い本来の目的に合った検索エンジンへと調整を加えます。
Googleの検査アルゴリズムの歴史を見れば一目瞭然なので、興味がある方は調べてみると良いでしょう。
5-2.近年はAIの影響もありEEATとコンテンツの質がより重要視されている
2023年時点では、Googleの検索順位を決める要因として、「EEAT」と「コンテンツの質」が非常に重要視されております。
理由としては、ChatGPTを始めとしたAIの台頭が挙げられます。
AIにより、ユーザーの検索体験が大きく変わると言われており、今まで検索をしていた情報はAIに聞くというユーザー行動が予想されます。
AIでは価値を出すことができない情報しかユーザは求めない可能性があり、人間にしか出すことができない情報しか検索をしなくなってしまうかもしれません。
そのため、人間が価値を出せるポイントとして、「EEAT」と「コンテンツの質」が挙げられます。
実体験や自分にしかない経験をもとにして、自分にしか発信できない、オリジナルの情報を発信していくことでAIと差別化を図ることができます。
6.Googleの検索順位を上げるためのアプローチ方法
最後にGoogleの検索順位を上げるための、SEO的なアプローチ方法を紹介していきます。
SEO対策は大きく下記の3つのアプローチに分類されます。
- コンテンツSEO
- 内部対策
- 外部対策
それぞれの概要を紹介していくので、本記事内では、このようなアプローチ方法で検索順位を上げていくのかといった全体像を理解していきましょう。
6-1.コンテンツSEO
コンテンツSEOとは、記事系コンテンツを発信し、Googleからの評価を高めるアプローチ方法となります。
要するに、ブログメディアを運営すると言うことです。
コンテンツSEOは、高い集客力が魅力で、良質なコンテンツを発信すればするほど集客力が高まっていきます。
コンテンツSEOは、情報提供型の記事系コンテンツを作成するので、さまざまな悩みを持ったユーザーと接点を持つことができ、潜在層〜顕在層まで幅広くアプローチできることも大きな魅力となっております。
6-2.内部対策
内部対策とは、WebサイトをGoogleから評価されやすい形にしていくテクニカルなアプローチとなります。
内部対策には、下記の2つのアプローチがあります。
- クローラーの巡回を手助けする施策
- インデックスを促す施策
冒頭で紹介したように、クローラーが巡回しインデックスされることがなければ、検索画面に掲載されることがありません。
いくら良質なコンテンツを作成したとしても、検索画面に掲載されなければ、意味がなくなってしまいます。
そのため、内部対策によりクローラーが巡回しページを発見しやすくすることや、インデックスされやすい構造にしていくことで、Googleから評価をされやすいサイトにしていくことができます。
6-3.外部対策
外部対策とは、Webサイトのドメインパワーを向上させていく施策となります。
ドメインパワーを向上させるには、外部サイトからのリンクである「被リンク」を獲得していく必要があります。
ただ、闇雲に被リンクを獲得すれば良いというわけではありません。Googleのガイドラインに則らない被リンクはスパムと捉えられペナルティを受ける可能性もあります。
例えば、下記のようなものがペナルティの対象となります。
- 金銭のやり取りで獲得したリンク
- 自演リンク
外部対策はGoogleの検索順位に大きく影響を与えますが、ペナルティとも背中合わせなので注意が必要な施策となります。
7.まとめ
本記事では、Googleの検索順位が決まる仕組みや検索順位を決める要素を紹介しました。
Googleの検索順位を決める本質は大きくは変わらないでしょう。
そのため、Googleの検索順位を上げるためのSEO的なアプローチ方法は様々ですが、本記事で紹介したような本質の仕組みを理解しておくことで、施策の優先度をつけやすくなるのではないでしょうか。
SEOの施策に煮詰まったときは、本質の仕組みから再度理解を深めて、インパクトの大きい施策は何なのか検討してみてください。