テクニカルSEOとは?初心者向けに具体的な施策とポイントなどを徹底解説

監修者プロフィール

合同会社楽々Edit 代表 山本 伸弥(やまもと しんや)

新卒でSEOコンサルティング会社に入社し、SEOコンサルタントとして戦略立案から営業、コンテンツ制作まで幅広く従事した後に、合同会社楽々Editを創業し代表取締役に就任。 中小企業から東証プライム企業、ベストベンチャー100まで累計300社以上のSEO改善実績を持つ。 国内大手SEOマーケティング会社10社とデジタルマーケティングカンファレンスも主催している。

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「テクニカルSEOってどうやればいいの?」

「テクニカルSEOのメリットやデメリットを知りたい」

SEO担当者になった場合、テクニカルSEOが重要と言われますが、具体的に何をどうすればいいのか分からなくなっている方が多いでしょう。
この記事では、テクニカルSEOはなぜ必要なのかや、テクニカルSEOの具体的な施策やツールなどを紹介します。テクニカルSEOについて一通り把握でき、かつ自力でテクニカルSEOを施策できるようになる情報やそのほかのおすすめな対策を解説しているため、ぜひ参考にしてください。

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テクニカルSEOとは?基礎知識・重要性

テクニカル SEO

テクニカルSEOは、検索エンジンがサイトを読み取りやすくするSEO施策の一種です。以下では、テクニカルSEOの定義や重要性、コンテンツSEOとの違いなどを解説します。

そもそもテクニカルSEOとは

テクニカルSEOとは、Googleなどの検索エンジンがウェブサイトのページを正しく把握できるようにする施策のことです。ウェブサイトの中身を整える施策で、内部対策(内部SEO)の一種に分類されます。

具体的には、テクニカルSEOは検索エンジンのロボットが巡回(クロール)しやすくなるための施策です。ページの表示速度をあげたり、ページ・サイトの構造やリンクを分かりやすくしたりします。サイトの構造などを分かりやすくするためのガイドラインについてはGoogleが明記しているので、何をすればいいのか分かりやすい部類のSEOだと言えます。

なぜテクニカルSEOが必要なのか?

テクニカルSEOは、サイト構築初期に力を入れなければならない重要なSEO施策です。テクニカルSEOを意識していないと、ページがそもそも検索に表示されなかったり、コンテンツの質は良いのに表示順位が上がらなかったりという問題が起きてしまうからです。

テクニカルSEOを適切に施策すると、検索エンジンが適切に正しくサイトの中身を認識できるようになり、ウェブサイトの評価が上がりページのランキングが上がります。テクニカルSEOはウェブサイトを検索エンジンに反映させるための、非常に重要なSEO施策です。

コンテンツSEOとの違い

テクニカルSEOもコンテンツSEOも、ウェブサイト内部に対して施す内部対策の一種に分類されます。両者の大きな違いは、「ターゲット」です。テクニカルSEOは検索エンジンを対象として施策しますが、コンテンツSEOは読者に向けて施策を行います。

どちらに力を入れるべきかは、ウェブサイトの種類によって異なります。求人サイトやECサイトなどは構造が大切なので、テクニカルSEOに力をいれるべきジャンルです。これに対して、コーポレートサイトやブログなどは、コンテンツSEOに注力することが大切となります。

テクニカルSEOのメリット

テクニカルSEOの施策を行うと、様々なメリットがあります。テクニカルSEOは検索エンジンに向けた施策ですが、きちんと施策するとユーザー(読者)にとっても恩恵があります。以下では、テクニカルSEOのメリットを3つ紹介しましょう。

検索エンジンの評価が向上しやすい

テクニカルSEOのメリットとして、Googleなどの検索エンジンによるサイト評価が向上しやすいことがあります。検索エンジンが巡回しやすい環境を整えることで、検索エンジンによる評価が上がり、検索上位に表示されやすくなります

例えば、テクニカルSEOを施していないウェブサイトの場合、検索エンジンのロボットが巡回できず検索結果に一切表示されない事態になってしまいます。テクニカルSEOを施すときちんと巡回できるようになり、検索結果に登録され評価も上がります。テクニカルSEOは、検索エンジンの評価向上のための重要な第一歩です。

ユーザー体験が向上する

テクニカルSEO施策をすると、ユーザー(読者)側にもメリットがあります。ウェブサイトの作りが分かりやすくなり、内部リンクで巡りやすくなるので、ユーザー体験が向上します。たとえば、サイトの構造が分かりづらく目的のページを探すのに苦労してしまったり、表示速度が遅くページを読み込むのに時間がかかったりすると、ユーザーはサイトから離れていってしまいます。

検索エンジンにとって分かりやすいサイトは、読者にとっても分かりやすいサイトです。ユーザー体験を向上させるためにもテクニカルSEOは重要です。

サイト価値が向上する

テクニカルSEOを施策すると、ウェブサイトの価値が向上するというメリットがあります。検索エンジンにとってもユーザーにとっても分かりやすいサイトとなり、ウェブサイトの力(評価)が高くなって検索上位に表示されやすくなるからです。

たとえば、テクニカルSEOを施すとページの検索順位が全体的に上がります。これはテクニカルSEOによってサイト価値が向上した結果です。しっかり整えられた見やすいサイトは、それだけで価値があります。テクニカルSEOで、価値のあるサイト作りをしましょう。

テクニカルSEOのデメリット

テクニカル SEO

良いことばかりに思えるテクニカルSEOですが、メリットだけでなくデメリットもあります。知識のない人が自力で施策して修正していくことは難しいのが現状です。以下では、テクニカルSEOのデメリットを3つ紹介します。

専門知識が必要となる

テクニカルSEOでは、SEOやHTMLなどについての専門知識が必要です。テクニカルSEOはその名の通り、テクニカルな(技術的な)施策なので、何の知識もない素人が施すのはハードルが高いです。

たとえば、サイトの表示速度を改善するためには、サーバーレベルでの調整も必要となります。セキュリティ対策についても、ITに関する専門的な知識が欠かせません。テクニカルSEOについては、Googleがガイドラインを示しているとはいえ、専門家でなければ分からないこと・できないことが多くあります。

時間と手間がかかる

テクニカルSEOには時間と手間が必要となります。施さなければならないテクニカルSEOの項目は多岐にわたり、すべてを実施するには膨大な時間と手間が必要だからです。

たとえば、表示速度改善のために借りているサーバーやCMS(ワードプレスなどのツール)ごと変更しなければならないことがあります。このような状態になると、サーバーの構築やCMSのプラグインの変更など、様々な作業を施さなければなりません。テクニカルSEOをすべて実施するためには、時間・労力が必要となることは覚えておきましょう。

効果測定が難しい

テクニカルSEOについては、施策に対する効果を測定することが難しいです。SEO施策は実施して効果を測り改善していくというサイクルが必要ですが、テクニカルSEOの効果は一般人には非常に測定しづらいです。

たとえば、内部構造を整えた場合、どのキーワードについて順位が上がったかを測定しなければなりませんが、きちんとデータを取って比較検証することが必要となります。実際に効果が上がったかどうかの検証にも専門知識が求められてきます。テクニカルSEOの効果測定は、初心者の方には難しいのが現状です。

テクニカルSEOにおける具体的なメイン施策5選

テクニカルSEOは、具体的にはどのようなことを実施すればいいのでしょうか。以下では、テクニカルSEOのメイン施策を5つ、具体的に説明していきます。

クローラー対策

テクニカルSEOの施策の1つとして、Googleなどの検索エンジンのボットが効率よくサイトを巡回できるようにする「クローラー対策」があります。検索エンジンにサイトの内容を適切に伝えるための施策です。具体的には、以下の3つの施策があります。

  • ページ表示速度の向上:読み込み速度を早くして、アクセス・読み込みを適切化する
  • モバイル表示に適した表示:スマホなどでもサイトが崩れずに表示させるようにする
  • 階層構造の整理:カテゴリーや内部リンク・サイトマップなどを整える

それぞれについてHTMLなどの知識が必要となります。

インデックス対策

クローラー対策と似ていますが、Googleなどにページの中身を適切に正しく伝えるという「インデックス対策」も大事な施策です。検索エンジンのボットが巡回(クロール)するようにしても、コンテンツの中身が正しく伝わらなければ、サイトの評価はあがりません。インデックス対策には、以下のような施策があります。

  • タイトルや見出し、画像の適切化:タイトル冒頭にキーワードを入れたり、画像にALTを設定したりする
  • リンクの正しい設置:内部リンク・外部リンクや内部リンクが関連あるページとなっているかなど
  • コンテンツの重複をなくす:重複があるとコピーとみなされることもある

テクニカルSEOの中でも、インデックス対策は重要です。しっかり施策しましょう。

表示速度改善

テクニカルSEOの具体策として、サイトの表示速度を改善させるという施策があります。クロール対策の一種ではありますが、ページ評価を上げるために重要なので改めて詳しく説明します。

ページの表示速度が遅いと、ユーザーが離れていく可能性があがりますし、検索エンジンからもマイナス評価を受けてしまいます。表示速度をアップさせるためには、以下のような方法があります。

  • 画像などを圧縮して容量を少なくする
  • 画像を一気に読み込ませずスクロールに応じて読み込ませる
  • サーバーやCMSのプラグインでキャッシュを作る

表示速度の改善は、検索エンジンにとってもユーザーにとっても重要な項目です。ページの表示速度を測るツールとして、PageSpeed Insightsがあります。無料ですぐ利用できるので活用してください。

セキュリティ対策

テクニカルSEOの具体的施策として、ウェブサイトの暗号化などのセキュリティ対策があります。Googleはウェブサイトの安全性や信頼性を非常に重視しており、セキュリティ対策は必ず行わなければならない項目の一つです。

具体的には、サイトのURLを「https」から始まるものに変えるSSL化・暗号化が必要となります。SSL化導入のためには、SSL証明書を取得したりURLを転送したりと、専門的な知識が要求されます。テクニカルSEO実施の段階で、多くの素人が躓くポイントだと言えます。

構造化データ

テクニカルSEO施策の一つとして、構造化データを導入する施策があります。構造化データとは、ウェブサイトのHTMLの中にある検索エンジンが読めるデータのことです。構造化データを入れ込むことをマークアップと呼びます。適切に構造化データを入れることで、検索エンジンがページの中身をより理解しやすくなります。

構造化データを導入するためには、HTMLを読んで書き込めるだけの知識が必要となります。専門家が必要なテクニカルSEOの施策の一つと言えるでしょう。

テクニカルSEO対策におすすめのツール4選

テクニカル SEO

テクニカルSEOの具体策は多岐にわたるので、ツールなどを活用して効率よく施策を進めていく必要があります。以下では、テクニカルSEO対策に使えるおすすめのツールを4種類紹介していきます。

Google Search Console

Google Search Console(グーグルサーチコンソール)は、Googleが無料で提供しているウェブ上のツールです。

Google Search Consoleでは、以下のようなことを調べることができます。

  • どのような検索ワードでユーザーがウェブサイトに来ているのか
  • Google検索での特定キーワードの順位
  • サイトのアクセス数やクリック数

テクニカルSEOを施策し改善していくために必須のツールですので、必ず利用するようにしましょう。

Google Analytics

Google Analytics(グーグルアナリティクス)は、Googleが無償で提供しているウェブツールです。具体的には、アクセス解析ツールです。Googleアナリティクスは、以下のようなことを知ることができます。

  • どのような人たちがどれくらいの人数アクセスしているのか
  • ユーザーがどうやってサイトに訪れたのか
  • ユーザーがウェブサイトのどこを見たのか

リアルタイムでの訪問人数なども知ることができるので、テクニカルSEOには欠かせないツールです。

Screaming Frog

Screaming Frogは、無料でも利用できるサイトの診断ツールです。ウェブ上のツールではなく、ダウンロードして利用するタイプのツールです。Screaming Frogでは、以下のようなことを知ることができます。

  • タイトルやmetaタグなどの設定が適切かどうか
  • エラーが出ているページはないか
  • リダイレクトなどが適切か
  • 重複しているコンテンツはないか

Screaming Frogは総合的なSEO診断ツールです。高度な診断をするためには、年間199ドルの有料版を用いましょう。

GTmetrix

GTmetrixは、無料で利用できるサイトの表示速度テストのためのウェブツールです。URLを入力するだけで、サイトの表示速度を知ることができます。測定すると、サイトの速度をABCで評価してくれます。サイトパフォーマンスがいいのか、何に問題があるのかなどを測定可能です。

表示速度はテクニカルSEOにおいて重要な項目ですので、定期的にGTmetrixで測定するようにしましょう。

まとめ

以上、テクニカルSEOの基礎的な知識や、具体策・ツールを紹介してきました。テクニカルSEOのデメリットの部分で説明しましたが、テクニカルSEOを何の専門知識もない人が施策するのは非常に難しいです。HTMLやCSS、サーバーやCMSの設定などについての知識が必要だからです。

余計な手間・時間をかけたくないという方は、運用代行業者・楽々Editに依頼するのがおすすめです。月10万円~で、テクニカルSEOだけでなくコンテンツSEOまで代行します。

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この記事の監修者

クリニックや転職など競合性の高いSEOで上位表示を獲得実績が多数。
インハウスSEO(内製化支援)を法人に展開しており、クリニックや人材業界などジャンルを横断してクライアントへSEOの組織構築を行っています。

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