SEO対策に文字数は関係ない”と言い切れる理由

  • SEO対策と文字数は関係あるかどうか
  • 上位表示しやすい文字数が知りたい

本記事では、こういった疑問を解決していき、SEO対策と文字数の関係を紹介します。

結論としては、SEO対策をする上では、“文字数を意識するべき部分”と、“意識する必要がない部分”に分かれます。

Webメディアの記事における構成要素は、以下の4つです。

  • タイトル
  • メタディスクリプション
  • 見出し
  • 本文

上記4つの要素の中で、具体的な文字数を気にする必要があるのは以下の2つです。

  • タイトル※32文字以内におさめる
  • メタディスクリプション※100文字以内におさめる

反対に、以下の2つは文字数を気にする必要はありません。

  • 見出し
  • 本文

タイトルとメタディスクリプションは、目指すべき文字数が明確に決まっていますが、見出しと本文は具体的な数字目標を設定する必要はありません。

本記事では、海外の研究や自社の独自調査をもとに、上記の結論に至った理由を解説します。

本記事でわかること

  • SEO対策上、本文の文字数には具体的な目安が存在しない理由2つ
  • タイトルとメタディスクリプションには適切な文字数がある
  • 網羅性のあるコンテンツを作れば文字数は少なくてもいい
  • 網羅性のあるコンテンツを作る手順5ステップ
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SEO対策上、本文の文字数には具体的な目安が存在しないといえる理由

“●●文字の記事は上位表示されやすい”といった具体的な数字は存在しないもっとも大きな理由は、コンテンツで扱うトピックによって最適な文字数が変わるからです。

例えば、検索ユーザーが“平成4年 西暦”というキーワードでGoogle検索をした場合、大平成4年が西暦何年かがわかれば検索意図は解決します。

このキーワードの検索上位1位のWebページは本文の文字数はゼロ文字で、表がシンプルに掲載されているだけです。

つまり、検索ユーザーの悩みが解決してしまえば文字数は何文字でもよいということがいえます。

SEO対策において文字数を気にする必要はないということは、GoogleのJohn Muell er(ジョン・ミュラー)が2016年7月8日に公式に発言しています。

“原文”

From our point of view, we don’t have an algorithm that counts the words on your page and says “Oh, everything until 100 words is bad. Everything between 100 and 500 is fine, and over 500 needs to have five pictures.”

We don’t look at it like that. We try to look at the pages overall and make sure that this is really a compelling and relevant search results to users. And if that’s the case then that’s perfectly fine if that’s long or short or lots of images or not. That’s essentially up to you.

“翻訳”

Googleは“100文字に満たないすべてのページは悪い。文字数100~500程度が大丈夫で、500以上は5枚の画像がないといけない”といった、文字数を数えるアルゴリズムはない。

Googleは文字数や画像枚数でコンテンツを評価しない。Googleはページの全体を評価し、ユーザーにとって有益で関連性の高いコンテンツがユーザーに届くようにしている。それが担保できていれば、コンテンツの長さや画像の有無は関係ない。文字数も画像枚数も、全てはあなた次第。

そして、海外の有名なブログを調査してみても、文字数ではなく網羅性が重要という結論が得られます。

文字数が多いコンテンツが上位表示されやすい理由を海外の調査結果で分析

海外のSEOブログの1つであるBacklincoが約100万もの検索結果ページを調べた結果、検索上位の記事ほど文字数が多い傾向があることがわかりました。

これは“文字数はSEO評価に関係性がない”とGoogleが明言していることと矛盾していません。

文字数が多い記事ほど上位表示される背景には、“情報の網羅性”が関連します。

解決すべきユーザーの悩みが多ければ、文字数は自然に増えます。

つまり、文字数を増やすために記事のボリュームをアップさせるのではなく、ユーザーに寄り添って必要かつ十分な情報をすべて網羅したら結果的に文字数が増えてしまうと理解すべきです。

Googleが掲げる10の真実

ユーザーにとって必要かつ十分な情報を網羅して記事作成する上で、根幹になる考え方もGoogleが公式に発表してます。

Googleが掲げる10の真実

  1. ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
  2. 1 つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
  3. 遅いより速いほうがいい。
  4. ウェブ上の民主主義は機能する。
  5. 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
  6. 悪事を働かなくてもお金は稼げる。
  7. 世の中にはまだまだ情報があふれている。
  8. 情報のニーズはすべての国境を越える。
  9. スーツがなくても真剣に仕事はできる。
  10. 「すばらしい」では足りない。

参考サイト: Google が掲げる 10 の事実

Googleが掲げる10の真実からわかることは、“ユーザーにとって必要な情報のみ”でコンテンツを構成するのが重要だということです。

反対に、ユーザーにとって無駄な情報で文字数を増やすと、ユーザーにとって不便なコンテンツとなり、SEO対策上は逆効果となります。

次に、筆者の独自調査をもとにSEO対策上、本文の文字数には具体的な目安が存在しないことを証明します。

独自調査をもとにSEO対策上、本文の文字数には具体的な目安が存在しないことを証明

SEO対策上、本文の文字数には具体的な目安が存在しないことは独自に調査して証明できます。

方法は至ってシンプルで、実際に特定のキーワードを検索して上位表示された記事の文字数の数をカウントしたらわかります。

例えば、本記事は「SEO 対策 文字数」というキーワードを狙って作成しました。

「SEO 対策 文字数」というキーワードで検索した際、表示される上位9記事の文字数は以下の通りです。

順位文字数
1位7666
2位6194
3位9487
4位3259
5位8485
6位8659
7位9466
8位6812
9位5002

1番文字数が多いサイトが3位に、2番目に文字数が多いサイトが7位になっていることから、文字数と順位に相関が見られないことがわかります。

文字数を意識することは本質ではなく、コンテンツの網羅性を意識した結果、文字数が増えGoogleに評価されて上位表示されているコンテンツがあることを意識しましょう。

文字数ではなく、“網羅性”を意識してユーザーにとって知りたいことが過不足なく記載されているコンテンツはSEO対策上、有効な施策をとれているといえます。

次に、“文字数を増やしましょう”といった表面的なテクニックではない、本質的なSEO対策を紹介します。

本質的なSEO対策5ステップ

“●●をするとSEO対策になる”といった情報はネット上に無数にありますが、ここでは優先度の高い、本質的に重要な施策を5ステップで紹介します。

  1. ペルソナを設定する
  2. ユーザーのニーズを網羅する
  3. 検索上位記事をリサーチする
  4. オリジナルの情報を入れる
  5. 専門性、権威性、信頼性を意識する

ペルソナを設定する

ペルソナとは、想定する読者のことです。

ユーザーに焦点を当てるには、ユーザー像を明確にイメージする必要があります。

読者は、何かしらの悩みを持ってGoogleで検索します。

そして、その悩みにスッキリ答えることができたらそれはいいコンテンツといえるでしょう。

悩みに的確に答えるために、もっとも重要なことは“想定読者の悩みを予想すること”です。

たとえば、本記事は読者の悩みとして、以下の2点を想定しています。

  • SEO対策と文字数は関係あるかどうか知りたい
  • 上位表示しやすい文字数が知りたい

もし、この悩みの予想が外れていたら、読者はその記事を最後まで読むことなく、途中で離脱してしまいます。

ページ滞在時間が短いことはSEO対策上はマイナスになるので、読者を予想して、その悩みが解決できるようにコンテンツを作ることは非常に重要です。

そして、想定読者の悩みが正確に予想できていない場合、記載すべき情報も定まらないため、網羅性に欠けたコンテンツになってしまいます。

ペルソナを具体的に描くことで、下記2点を同時に向上できます。

  • 網羅性
  • ページ滞在時間

ユーザーのニーズを網羅する

ペルソナを設定し、悩みを解決することは重要ですが、情報に不足があってはいけません。

例えば、“SEO対策 文字数”というキーワードを狙って検索ユーザーが下記の悩みを持っていると予想する場合を考えてみましょう。

  • SEO対策と文字数は関係あるかどうか知りたい
  • 上位表示しやすい文字数が知りたい

この場合、下記の情報だけでも疑問に答えることはできます。

ニーズニーズに対する情報
・SEO対策と文字数は関係あるかどうか知りたい・関係ありません
・上位表示しやすい文字数が知りたい・そのようなものは存在しません

しかし、これでは表面的なニーズに答えているだけで、ユーザーの本質的な悩みを解消する情報は網羅できていません。

文字数がSEO対策上効果があった時代もありますが、それは“情報量の多いコンテンツは良いコンテンツであると認識する“というGoogleの過去の単純なアルゴリズムを表面的なテクニックで攻略しただけのものでした。

そのため、”文字数ではなく網羅性が本質である”という情報をユーザーに伝えなければ、納得感を得ることは難しいでしょう。

このように、”表面的な疑問を解決したあとに出てくるさらなる疑問”に対する情報もあらかじめ予想して掲載することで、ユーザーのニーズを網羅できます。 

検索上位記事をリサーチする

ペルソナを設定し、検索ユーザーに必要な情報を洗い出した後は、狙ったキーワードで上位表示される記事を実際に読んでみましょう。

理由は、ゼロから自分で考えた情報だけでは不足があるためです。

さらに、現在上位表示されている記事は、現状Googleがもっとも優れていると評価している記事でもあります。

実際、この記事を執筆する際にも“SEO対策 文字数”で検索して上位10記事をリサーチした上で記事に盛り込む情報を吟味しました。

しかし、コピーコンテンツは厳しくチェックされています。

上位記事を参考にした上でオリジナルのコンテンツを出し、上位10記事を上回る品質で記事を書くという意識も重要です。

オリジナルの情報を入れる

1つの記事の中に、初めて世に出す情報が一つは含まれるようにしましょう。

Googleに評価してもらうためには、既存のコンテンツにはない、ユーザーにとって価値のある情報を含んだ記事であると認識してもらう必要があります。

ググった情報の寄せ集めであれば、現在上位表示している記事と順位を入れ替える必要はありません。

しかし、オリジナルの情報を盛り込むのは簡単ではありません。

そこで、おすすめしたいのが、具体例や実体験を交える方法です。

“ペルソナとは”という言葉の定義でオリジナリティを出すのは難しいです。

しかし、ペルソナを設定したほうがよい理由を、具体例を交えながら説明する際にはオリジナルの表現をしやすくなります。

専門性、権威性、信頼性を意識する

結論、“誰が書いたか”が重要ということです。

E-A-Tとは、専門性(Expertise)、権威性(Authoritativeness)、信頼性(Trustworthiness)の頭文字を取った言葉です。

Googleの2018年8月に行ったアップデートから、E-A-TがSEO対策で非常に重要視されるようになりました。

顔と実名が明記された医者が発信する健康情報と、健康食品を食べるのが趣味である人が発信する情報と、あなたはどちらの人が書いた記事を読みたいですか。

このように、“誰が書いたか”が不明な情報は、ユーザーがFACTチェックをする必要があり、読む気になりません。

つまり、利便性が低下し、その結果SEO評価が低下します。 

タイトルは32文字以内、メタ情報は100文字程度が最適

本文に最適な文字数はありませんが、以下の2つには最適な文字数が存在します。

  • タイトル※32文字以内におさめる
  • メタディスクリプション※100文字以内におさめる

以下、詳しく解説していきます。

タイトルは32文字以内におさめる 

タイトルは、ユーザーが最初に目にする重要な場所です。

そして、SEO対策上、文字数は32文字以内が望ましいとされています。

理由は、検索表示画面では33文字目からは省略して表示されるからです。

さらに、検索ユーザーの目に留まりやすくするため、キーワードはできるだけ左に寄せて書きましょう。 

メタディスクリプションの文字数

メタディスクリプションとは、検索結果のタイトル下に表示されるテキストのことです。

クリック率に関わるため、間接的に検索順位に影響を及ぼします。

表示される文字数は約100文字程度なため、全文を表示させるためにも、約100文字を目標に作成するとよいでしょう。

まとめ: 文字数ではなく、情報の網羅性とコンテンツの質を意識しましょう

文字数とSEO対策の本質は、情報を過不足なく網羅的に掲載することです。

下記の手順で、質の高いコンテンツを書きましょう。

  1. ペルソナを設定する
  2. ユーザーのニーズを網羅する
  3. 検索上位記事をリサーチする
  4. オリジナルの情報を入れる
  5. 専門性、権威性、信頼性を意識する
  6. タイトルは32文字以内にする
  7. メタディスクリプションは100文字を目安にする
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この記事の監修者

クリニックや転職など競合性の高いSEOで上位表示を獲得実績が多数。
インハウスSEO(内製化支援)を法人に展開しており、クリニックや人材業界などジャンルを横断してクライアントへSEOの組織構築を行っています。

無料相談会も開催中
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