SEO対策とドメインが関係ないといえる理由とドメイン設定時の注意点
- ドメインは、SEO対策に関係あるのか
- ブログや自社サイトを作りたいけど、ドメイン名をどうしたらいいか悩む
- ”.com”の他にもたくさんあるけど、どれを選んだらいいのかわからない
- ドメインを、あとで変えても大丈夫なのか知りたい
- ドメイン設定するときに、気をつけた方がいいことを知りたい
- ドメイン設定で、失敗したくない
本記事では、こういった疑問を解決していき、ドメイン設定時に必要な前知識を初心者にもわかりやすく紹介します。
結論、ドメインを決める際に、どのようなドメインを選んでもSEO対策に関係しません。
Googleの公式見解においても、上記のように明言しています。
したがって、SEO対策の観点ではドメイン設定の際に注意する点はありません。
しかし、ドメインの決め方には望ましいとされている方法が存在します。
これは、SEO対策に直接関連するものではありませんが、間接的な影響を与える場合もあります。
そこで、本記事ではドメイン設定の際に知っておきたい前提知識を、初心者にもわかりやすく網羅的に解説していきます。
この記事でわかること
- ドメインの種類は、大きく分けて2種類ある
- 独自ドメインとサブドメインの使い分け
- ドメイン設定時に押さえておくべき知識5つ
- ドメイン設定時の注意点6つ
- ドメインパワーに関する基礎知識とドメインパワーを調べるツール
ドメインとは、インターネットの世界での住所のこと
ドメインとは、“https://●●●●“の●●の部分のことです。
当サイトのURLは、“https://rakuraku-edit.co.jp“なので、当サイトのドメインは“rakuraku-edit.co.jp”となります。
これは、インターネットの世界の住所の役割を果たしています。
したがって、誰かが使用しているドメインを使用することはできません。
それは、同じ住所が存在しないのと同じです。
もし、世界中の誰も使っていないドメインであれば、どんなドメインでも自由に設定できます。
しかし、ユーザーにとって分かりやすいドメインにすることで、間接的にSEO対策上、有利になることがあります。
なぜ、ユーザーにとって分かりやすいドメインにした方がよいか、その理由は後ほど詳しく解説します。
ドメインの種類は、大きく分けて2種類ある
ドメインは下記の通り、大きく分けて2種類があります。
- ジェネリックトップレベルドメイン(gTLD)
- 国別コードトップレベルドメイン(ccTLD)
ジェネリックトップレベルドメイン(gTLD)とは、用途別のドメインです。
具体的には、以下のようなものがあります。
ドメイン | 用途 |
.com | 商業組織用 |
.net | ネットワーク用 |
.org | 非営利組織用 |
.edu | 教育機関用 |
.info | 制限なし |
.biz | ビジネス用 |
.name | 個人名用 |
有名なサイトでいうと、”amazon.com”がありますが、個人でも”●●.com”というドメインを設定できます。
なお、“.com”は商業組織用とされていますが、個人ブログ等でも使用可能です。
このように、用途の概念はあるものの、必ずドメインとサイトの内容がリンクしている必要はありません。
実際に、個人の日記ブログでも”.com”が利用されるケースは多くあります。
国別コードトップレベルドメイン(ccTLD)とは、Webメディアの所在国を表すドメインです。
具体的には、以下のようなものがあります。
ドメイン | 地域名 |
.is | アイスランド |
.ie | アイルランド |
.az | アゼルバイジャン |
.ac | アセンション島 |
.af | アフガニスタン |
.us | アメリカ合衆国 |
.jp | 日本 |
なお、国別コードトップレベルドメイン(ccTLD)に関しては、Webメディアの運営者の所属している地域をドメインと一致させる必要があります。
当社は大阪にある会社なので、上記の候補の中で選択できるドメインは”.jp”のみです。
反対に“.jp”というドメインならば、運営者もしくは運営団体が日本に所属しているとわかります。
独自ドメインとサブドメインの使い分け
Webメディアの運営をする際、独自ドメインとサブドメインを分けて運営する場合があります。
特に、メディア運営者が複数のメディアを運営している場合にサブドメインを利用することが多くなります。
独自ドメインとは、自由に設定できるドメインのことです。
弊社の場合は、“https://rakuraku-edit.co.jp“が独自ドメインになります。
サブドメインとは、独自ドメインを細分化したドメインです。
例えば“https://rakuraku-edit.co.jp“に対してサブドメインを設定すると、“https://●●rakuraku-edit.co.jp“の、●●の部分がサブドメインになります。
サブドメインはいくつでも利用でき、“Yahoo!JAPAN”は、サブドメインとして“ヤフオク”や“Yahoo!天気”などを設定しています。
SEO対策とドメインは関係ないが、設定時に注意したほうがよいことはある
本記事の冒頭でもお伝えしたように、ドメインを決める際に、どのようなドメインを選んでもSEOに関係しませんが、押さえておくべき知識はあります。
ドメイン設定時に押さえておくべき知識は以下の通りです。
- 設定ドメインの選択はSEO対策に影響しない
- SEO対策には関係ないが、サイト内容に関する文字列がおすすめ
- ドメインパワーとドメイン名は関係なし
- ドメインは変更しない前提で決めるべき
- 本格的に運営するサイトを独自ドメインに設定するべき
それぞれ、詳しく解説していきます。
設定ドメインの選択はSEO対策に影響しない
設定ドメインの選択はSEO対策に影響しないことは、Googleのジョン・ミューラー氏によって明言されています。
参考サイト:ジョン・ミラー氏のコメント
このことからいえるのは、“.com”と”.org”どちらにしようか迷う必要は、まったくないということです。
しかし、国別コードトップレベルドメイン(ccTLD)の場合は、ビジネスをする地域と違うドメインを選択した場合、SEOに悪影響を与えることがわかっています。
つまり、日本を拠点にビジネスをする場合、国別コードトップレベルドメイン(ccTLD)は、“.jp”一択になります。
ドメイン名はサイト内容に関係する文字列にする
ジェネリックトップレベルドメイン(gTLD)はいずれを選択してもSEO対策上はまったく影響しませんが、“ドメイン名”は運営するWebメディアに関係する文字列にすることをおすすめします。
なぜなら、ユーザー目線で考えたときに、信頼獲得をしやすいからです。
例えば、弊社の場合は“合同会社楽々Edit”という会社名をドメイン名に使って“https://rakuraku-edit.co.jp“としています。
このように、サイト閲覧者にとって、サイトとドメインの因果関係が分かりやすいドメイン名にしておいた方が、ユーザーが安心してサイトを閲覧できます。
ドメインパワーとドメイン名は関係なし
ドメイン名がどんなものであっても、ドメインパワーには影響しません。
ドメインパワーとは、ドメインそのものが持っている力のことで、運営期間等さまざまな指標から決定されます。
ドメインパワーは、SEO対策上重要な指標であり、ドメインパワーの強いサイトほど、記事が上位表示されやすくなります。
例えば、同じ品質の記事であればドメインパワーの強いサイトの記事の方が上位表示されます。
さらに、記事の品質が多少悪い場合も、ドメインパワーによって上位に表示されてしまう場合もあります。
それだけ、ドメインパワーは検索順位に大きく影響します。
もちろん、記事の品質がよければユーザーの滞在時間や訪問者数が増え、ドメインパワーの低いサイトでも上位表示することは可能です。
新規メディアで記事数10本のサイトでも、上位表示される場合もあります。
したがって、ドメインパワーだけで検索順位が決まるわけではありませんが、重要な指標の一つであることは理解しておきましょう。
なお、運営しているメディアのドメインパワーを知りたいときは、パワーランクチェックツールで簡単に確認できます。
ドメインは変更しない前提で決めるべき
しばらくWebメディアを運営していると、ドメインを変更したくなることがあります。
たとえば、現在使用しているドメイン名よりも簡潔なドメイン名を思いついたときなどです。
弊社の場合“https://raku-edi.co.jp“のような、より簡単なドメイン名も考えられます。
しかし、ドメイン名の変更はSEO対策上、不利な行為となります。
理由は、ドメイン名の変更とともに、ドメインパワーがリセットされるからです。
そのため、ドメイン名を変更するのは避けましょう。
具体的には、旅ブログを書いていて“tabi●●●”というドメイン名にしていたとして、ジャンル変更して副業について発信するとしてもドメイン名を変更する必要はありません。
前述した通り、ドメイン名とWebサイト内容は関連性がある方が望ましいといえますが、ユーザーはそこまで神経質になりません。
実際に、ジャンル変更前のドメイン名で、ジャンル変更後に多くの訪問者数を確保しているサイトもあります。
上記のように、変更するデメリットが大きいのでなるべく変えないことがおすすめです。
ドメインパワーをリセットせずにドメイン名を変更する方法として、“301リダイレクト”という方法があります。
しかし、操作を間違えてしまうとドメインパワーがリセットされるため、リスクに見合ったリターンがないのでおすすめしません。
本格的に運営するサイトを独自ドメインに設定するべき
複数サイトを運営する場合は、もっとも本格的に運営するサイトに独自ドメインを割り振りましょう。
理由は、ドメインパワーは独自ドメインの方が優先的に高まる傾向があるからです。
サブドメインは、独自ドメインの評価を引き継ぎます。
“犬のメディア”と“ドッグフード”のメディアを立ち上げる場合、“犬のメディア”の方に独自ドメインを割り振る等、サイト間の関係性でどちらが親サイトにあたるか考えてみるのもいいでしょう。
ドメイン名を決める際の注意点3つ
ドメイン名をきめる際の注意点は以下の3つです。
- 簡潔にする
- 商品名やサービス名を入れる
- サイト内容に合ったジェネリックトップレベルドメイン(gTLD)にする
順番に解説していきます。
簡潔にする
1つ目の注意点は、ドメイン名を簡潔にすることです。
URLにあれこれ詰め込んで文字列が長くなると、ユーザーにとって不便になります。
“kakaku.com”のように簡潔なドメイン名にすることで直接検索窓に打ち込むことも可能です。
シンプルなドメイン名にすることで、指名検索の可能性も上がります。
商品名やサービス名を入れる
2つ目の注意点は、商品名やサービス名を入れることです。
“amazon.com”のようにサービス名をそのままドメイン名にすることによって、以下2つのようなメリットがあります。
- ブランディングになる
- ユーザーにとってサイト内容がわかりやすい
前述したように、シンプルなドメイン名にすることが望ましいので、いずれの条件も満たすためには商品名やサービス名を長くしすぎないのも重要です。
サイト内容に合ったジェネリックトップレベルドメイン(gTLD)ドメインにする
3つ目の注意点は、サイト内容に合ったgTLDドメインにすることです。
ジェネリックトップレベルドメイン(gTLD)には以下のような意味があります。
ドメイン | 用途 |
.com | 商業組織用 |
.net | ネットワーク用 |
.org | 非営利組織用 |
.edu | 教育機関用 |
.info | 制限なし |
.biz | ビジネス用 |
.name | 個人名用 |
自社サイトやブログを運営する場合は、“.com”が定番です。
上記の他にも見慣れないドメイン“.xyz”等もありますが、ユーザーが見慣れていないものだと怪しいサイトのように見える場合があるので注意しましょう。
事情があって”.com”が使用できない場合、ユーザー数が多いジェネリックトップレベルドメイン(gTLD)にするのがおすすめです。
ジェネリックトップレベルドメイン(gTLD)の選択によって、SEO対策上の影響はありませんが、ユーザーにマイナスの印象を与えないように配慮するのが大切になります。
ドメイン自体は直接SEO対策と関係するものではありませんが、マイナス影響の可能性をなるべく無くすという意味でも、ドメイン選びは慎重に行うことをおすすめします。
ドメイン設定がSEO対策に与える影響はほぼなく、コンテンツ内容が大事
これまで説明した通り、ドメイン設定がSEOに与える影響はほぼありません。
重視すべき点は、ドメイン名ではなく、コンテンツの内容であり、それはGoogleの掲げる10の真実でも明言されています。
まずは、検索ユーザーのニーズを洗い出し、コンテンツに必要な情報を見極めましょう。
検索ユーザーのニーズが、あなたのサイトに訪れた時にすべてが解消されて、閲覧後にパソコンを閉じるのが理想です。
当サイトには、質の高いコンテンツを作るための様々な情報を掲載しておりますので、他の記事も参考にしてみてください。
まとめ:ドメイン設定に関する注意点は6つ
ドメイン設定において、自社サイトに不利益を生じないようにするために注意すべき点は下記の6つです。
- サイト内容に関する文字列にする
- 商品名やサービス名を入れる
- シンプルな文字列にする
- ドメインは変更しない前提で決める
- サイト内容に合ったジェネリックトップレベルドメイン(gTLD)にする
- 本格的に運営するサイトを独自ドメインに設定する
上記を意識して、質の高いコンテンツづくりを意識してみてください。
弊社では、SEO対策に関する無料相談も行っておりますので、“無料相談だけお願いしたい”という方もぜひ、お気軽にご連絡ください。