オウンドメディアの文字数が1,000文字以上必要な理由

  • オウンドメディアは、何文字が適切?
  • 上位表示するためには何文字必要?
  • 長文の方が上位表示しやすいの?

本記事では、こういった疑問を解決していき、初心者が効率よく検索順位を上げるための具体的なSEO対策を紹介します。

SEO対策とは、検索上位に表示させるための施策のことです。

本記事では、“オウンドメディアに必要な文字数と最適な文字数”を調べる方法と、文字数以外に注意すべき点について紹介します。

この記事でわかること

  • オウンドメディア記事に最低限必要な文字数の目安は、1,000文字以上
  • オウンドメディア記事に最適な文字数は、キーワードによって異なる
  • 文字数は、検索順位に影響しない
  • 狙ったキーワードに最適な文字数は、実際に検索してみると見当がつく
  • 最初から、最適な文字数の記事を書く必要がない理由
  • 文字数よりも大切な”情報の質と量”を担保する具体的な方法
  • 情報の質と量を精査してもPV数が増えない時の原因と対処法

上記を踏まえて、初心者が質の高い記事を書くための具体的な手順は以下の通りです。

  1. 検索上位10記事を実際に読み、文字数の見当をつける
  2. 競合記事の見出しを洗い出す
  3. 検索ユーザーの悩みから逆算して、必要なオリジナル情報を肉付けする
  4. 公開した記事の、検索順位やPV数の推移を確認する
  5. 記事公開後に、PV数や検索順位が伸び悩んだ場合は、タイトルや本文をWebライティングの手法を用いてリライトする

はじめに、必要な文字数の目安と、最適な文字数の調べ方を解説していきます。

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オウンドメディア記事に最低限必要な文字数の目安は1,000文字以上

オウンドメディアに記事を投稿する際に、必要な文字数の最低ラインの目安は1,000文字です。

以前は、1,000文字以下でもSEO対策上不利に働きませんでしたが、現在は1,000文字以下の記事を上位表示させることは難しくなっています。

なぜなら、現在のGoogleのアルゴリズムでは“網羅性”を重要な指標として記事を評価しているためです。

そのため、文字数が少ない記事は、ユーザーにとって必要な情報を網羅できていないと判断されてしまいます。

ただし、下記の場合は1,000文字程度もしくはそれ以下の文字数であっても上位表示できる場合があります。

  • ドメインパワーが強い
  • 狙うキーワードの競合上位記事の質が低い

さらに、下記のような場合は文字数が1,000文字以下でも大丈夫です。

  • 1,000文字以下でユーザーにとって必要な情報を網羅できる
  • イベント開催のお知らせ等、1,000文字も書く内容がない

つまり、“例外はあるが、基本的には1,000文字以上は必要”と考えるとよいでしょう。

オウンドメディア記事に最適な文字数はキーワードによって異なる

“1,000文字以上”というのは最低限必要な文字数の目安ではありますが、キーワードによって”最適な文字数”は異なります。

例えば、“令和5年 西暦”というキーワードでGoogle検索をした場合、令和5年が2023年であるとわかれば検索ユーザーの悩みは解決します。

実際に検索してみると、“本文がなく、表のみ”のページが上位に表示されます。

大切なことは、検索ユーザーの悩みを解決する記事を書くことで、文字数は関係ないともいえます。

“文字数は検索順位に影響しない”ということは、Googleのジョン・ミュラー氏が2016年7月8日に公言しています。

“原文”

From our point of view, we don’t have an algorithm that counts the words on your page and says “Oh, everything until 100 words is bad. Everything between 100 and 500 is fine, and over 500 needs to have five pictures.”

We don’t look at it like that. We try to look at the pages overall and make sure that this is really a compelling and relevant search results to users. And if that’s the case then that’s perfectly fine if that’s long or short or lots of images or not. That’s essentially up to you.

動画内容を要約すると、以下のとおりです。

  • Googleには、文字数や画像枚数を数えるアルゴリズムはない
  • Googleは、有益なコンテンツがユーザーに届くようにしている
  • コンテンツが有益であれば、文字数や画像の有無は関係ない
  • 文字数も画像枚数も、全てはあなた次第

文字数ではなく、”ユーザーにとって必要な情報がそろった有益なコンテンツになっているか”が最も重要な指標であり、それはキーワードによって異なります。

狙ったキーワードの最適な文字数は、実際に検索してみると見当がつく

狙ったキーワードの最適な文字数は、実際に検索することによって見当がつきます。

なぜなら、検索して上位表示されているということは、現時点でGoogleが有益なコンテンツだと判断していると考えられるからです。

例えば、本記事は“オウンドメディア 文字数”というキーワードを狙って作成しています。

実際に“オウンドメディア 文字数”というキーワードで検索して上位記事の文字数を調べると、下記のとおりでした。

順位文字数
1位10,082
2位2,877
3位2,670
4位5,911
5位6,736
6位7,406
7位4,187
8位3,286
9位4,481
10位7,316

ちなみに、平均文字数は5,495文字です。

上記の結果を見ると、1,000文字ではまったく足りないとわかりますし、5,000文字程度を目安に有益な記事を書けばよさそうだとわかります。

最初から最適な文字数の記事を書く必要はない

競合記事を分析した結果、最適な文字数の見当がついたとしても、最初からその文字数の記事を書く必要はありません。

理由は下記の2つです。

  • 文字数を増やすのが目的になり、内容が薄くなることを防ぐため
  • 文字数が最適化されても、上位表示されるとは限らない

それぞれ、深堀りして解説します。

文字数を増やすのが目的化して内容が薄くなる

文字数を意識しすぎると、薄い内容を長く引き伸ばしてしまい、記事そのものの質が低下してしまう場合があります。

1万文字で書いた内容が2,000文字で表現できるものだとしたら、それはユーザーにとって不便なサイトとなり、Googleの評価は下がります。

具体的に、“結婚指輪 相場”というキーワードの記事を書く場合を考えてみましょう。

このキーワードで記事を作成するとき、検索ユーザーは以下の悩みを持って検索しています。

  • 結婚指輪の予算を知りたい
  • 価格の違いはどこで生まれるのか知りたい

ここで、文字数をとにかく増やすために“結婚指輪とは何か”“結婚指輪の歴史”など、結婚指輪に関するあらゆる情報を網羅するとどうなるでしょう。

不必要な情報があると、必要な情報を探すのに時間や労力を奪われるサイトになってしまいます。

それはユーザーにとって不便なサイトであり、Googleはそのようなサイトを上位表示することはありません。

文字数が最適化されても上位表示されるとは限らない

文字数、すなわち情報の網羅性以外にも検索順位が決定する要素があるため、最適な文字数を書いても上位表示されない可能性があります。

例えば、“魚のさばき方”というキーワードの場合は、文字よりも動画の方がユーザーの悩みを解決しやすいため、動画が上位表示されやすくなります。

他にも、狙ったキーワードが“大腸がん予防”など、人の人生を大きく左右する領域の場合は専門家の記事でないと上位表示しにくくなります。

“魚のさばき方”“大腸がん予防”ように、最初から勝負が厳しいキーワードは経験則によって予想できるようになりますが、記事を書いて世にだしてみないとわからない場合もあります。

つまり、文字数を気にして記事の執筆に時間がかかりすぎては、機会損失が大きくなります。

そのため、記事を書いた後に順位の変動を見つつ、情報の追加や文字数の増加を検討していくことをおすすめします。

文字数よりも大切なことは、記事の質と量に過不足がないこと

Googleが上位表示する記事は、記事の情報の質が高く、量に過不足がないものです。

“結婚指輪 相場”というキーワードを例に説明した通り、検索ユーザーにとって不要な情報を詳しく網羅することによって、記事の質が低下する場合があります。

このように、過不足ない情報を網羅する上で、記事構成をしっかり考えることが必要です。

本記事も、見出しとして必要な情報を洗い出し、過不足ない記事になるように漏れがないか確認してから執筆をはじめました。

過不足ない情報を記事に盛り込むためには、以下の2つが重要です。

  • 競合記事の見出しを洗い出す
  • 検索ユーザーの悩みから逆算して必要なオリジナル情報を肉付けする

競合記事の見出しを洗い出す

まず、競合記事の見出しを下記のように確認します。

  1. 実際にキーワードで検索してみて上位10記事の見出しをチェックする
  2. 複数記事で共通の見出しを探す
  3. 共通の見出しは必須の情報と判断し、自分の記事にも必ず盛り込む

競合記事で登場頻度が高い見出し内容は、そのキーワードの記事の必須情報と考えて構いません。

本記事の場合、具体的な文字数の目安に関する記述は必須であると判断し、あえて“1,000文字”という目安の文字数を提示することにしました。

このように、結論から逆算した際に思いつかなかったような見出しも、競合記事の見出しを比較する中で発見できます。

検索ユーザーの悩みから逆算して必要なオリジナル情報を肉付けする

競合記事の見出しから必要最低限の見出しを洗い出した後は、オリジナルの情報を肉付けしていきましょう。

仮に、競合記事の内容を切り貼りしただけの記事を作成したとしたら、その記事にはまったく存在価値がありません。

もちろん、すべての情報がオリジナルである必要はありませんが、下記の2点のどちらかを満たすことでGoogleや読者に評価される有益な記事を作成できます。

  • 記事の中に、はじめて世に出す情報がある
  • 上位10記事では記載されていないが、検索ユーザーの悩みを効果的に解決する情報がある

オリジナル情報を肉付けする上で大切なことは、記事の内容に興味をもつことです。

まったく興味のない内容について、上位記事に触れられていない有益な情報を追加することは難しいでしょう。

競合記事のコピペにならないように注意する

見出しを作成する際や、最低限必要な情報を洗い出すために見出しをチェックする必要性はありますが、コピペには注意してください。

なぜなら、コピペによってサイト全体の評価が下がり、サイト内のすべての記事が上位表示しにくくなるからです。

自分自身が理解しきれていない内容の場合、どうしても自分の言葉で書きにくくなります。

反対に、自分自身が精通している領域の場合は、自分の言葉で執筆できるためその心配はありません。

記事執筆をする際には、自分の言葉で説明できるように、執筆内容について深く理解することが重要です。

オウンドメディアの記事数を増やしてもPV数が増えない時の原因と対処法

狙ったキーワードの上位10記事と同じ水準で、情報の量と質を担保できた場合、記事数に伴ってPV数が増えない場合は下記のような問題が考えられます。

  • タイトルのつけ方が不適切で、クリックを誘うものになっていない
  • 続きを読みすすめたくなるようにライティングできていない
  • 本文が読みづらい

情報の量と質が決まり、“何を伝えるか”が決まったら、今度は“どう伝えるか”を考える必要があります。

検索エンジンからの流入を増やすために、下記の2点に注力することが解決の糸口になります。

  • クリックしたくなるタイトルをつける
  • 読者にとって、興味が持続し、わかりやすい文章を書く

ライティングのノウハウを扱った本としては、下記の書籍をおすすめします。

まとめ:文字数ではなく、情報の質と量、伝え方を意識しましょう

情報の質と量を担保した上で、読者にとってわかりやすく、興味を持って読める記事を書くことが大切です。

下記の手順で、質の高い記事を書くことが、SEO対策の本質です。

  1. 検索上位10記事を実際に読み、文字数の見当をつける
  2. 競合記事の見出しを洗い出す
  3. 検索ユーザーの悩みから逆算して、必要なオリジナル情報を肉付けする
  4. 公開した記事の、検索順位やPV数の推移を確認する
  5. 記事公開後に、PV数や検索順位が伸び悩んだ場合は、タイトルや本文をWebライティングの手法を用いてリライトする

上記に取り組んで、効率よくSEO対策をはじめてみてください。

弊社では、SEO対策に関する無料相談も行っておりますので、お気軽にご連絡ください。

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この記事の監修者

クリニックや転職など競合性の高いSEOで上位表示を獲得実績が多数。
インハウスSEO(内製化支援)を法人に展開しており、クリニックや人材業界などジャンルを横断してクライアントへSEOの組織構築を行っています。

無料相談会も開催中
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