オウンドメディアを収益化するには?収益化モデルを一挙紹介!
あなたは、自分の会社のオウンドメディアをマネタイズできていますか?
今では多くの企業が自社のメディアを持っていると思いますが、利益につながっている会社は少ないはずです。
自社のカラーやブランドに合わせた発信をすることでユーザーはファンになります。
自分の持ち味を活かして、企業の目的に合わせた投稿をすることでリピーターが増えます。
結果的にマネタイズにつながるのです。
では、あなたはどのような収益モデルがあるのかご存知でしょうか?
どのようにしてファンを付けるのか、利益を出すのかという方法がわかっていないとオウンドメディアを運用していくことは難しいでしょう。
今回は、オウンドメディアを運用するうえで、収益化するモデルを紹介していきます。
ぜひ、お付き合いいただければ幸いです。
オウンドメディアとは
そもそもオウンドメディアとは
そもそも、オウンドメディアとはどんなものでしょうか。
オウンドメディアとは、企業が自社で保有しているメディアのことです。
たとえば、Webサイトや紙媒体、SNSのアカウントも含まれます。
オウンドメディアがあることで、企業の認知度アップにもつながるのです。
オウンドメディアの役割とは
では、オウンドメディアの役割について、みていきましょう。
下記の3つの役割があります。
1、「ユーザーを集客する」
2、「商品・サービスの販売に繋げる」
3、「メディア自体を収益化する」
1、「ユーザーを集客する」
前述のように、オウンドメディアには企業の認知度アップの効果があります。
Webサイトなどへユーザーが流入することで、「このサイトは、○○という企業が運営しているんだ」とユーザーが企業を認知するのです。
そして、その時点で終わりではなく、実際に継続的にWebサイトを運営していくことで、ユーザーをリピーターにすることができます。
「また○○のサイトって更新されていないかな」とユーザーに思っていただき、訪問していただけるようなWebサイトにすることが重要です。
そのためには、日々Webサイトを継続的に更新していくことが大事です。
もっと言うと、ユーザーの役に立つ情報を提供することが求められます。
このようにして、オウンドメディアで「ユーザーを集客する」ことができます。
2、「商品・サービスの販売に繋げる」
ユーザーを集客したあと、そのユーザーたちをそのまま放置しておくのという選択をとることは非常にもったいないです。
自社の商品やサービスを利用していただけるような、導線を設計することが秘訣となります。
たとえば、SNS運用をしている企業であれば、Webサイトでオウンドメディア運用の記事を書いた最後に次のような文章を織り交ぜておきます。
「最後まで記事を読んでいただきありがとうございます。もし、SNS運用でお困りでしたら、弊社にご相談くださいませ。他社よりも安価にご利用でき、アフターサービスも無料です。お問い合わせフォームまたは、メール、お電話でも受け付けております。」
すると、Webサイトをご愛読しているユーザーとしては安心できる企業という意識が刷り込まれているので、すでに相談しやすい距離感になっているのです。
最後の③「メディア自体を収益化する」ですが、日々Webサイトを更新し続け、役に立つ情報を載せていくと、Webサイト自体が付加価値を発揮し始めます。
たとえば、アフィリエイト広告をつけて収益化したり、Webサイトを譲渡する形で販売することもできるでしょう。
ここまでできるのは、相当時間と労力がかかるかもしれませんが、オウンドメディア運用の最終目標と言えるでしょう。
オウンドメディアの収益モデルを紹介
オウンドメディアの役割がわかったところで、オウンドメディアの収益モデルを紹介しましょう。
①アドセンス広告
まずは、アドセンス広告と呼ばれるものです。
アドセンス広告とは、Googleで管理している広告で、自社のサイトの好きな部分に広告を設置することができます。
そして、広告の内容はGoogle側で自動的に組み込んでくれるので、自社のサイトに合った広告を配置してくれるのです。
アドセンス広告のメリットとしては、実際に広告の商品を購入しなくても、クリックをするだけで報酬が発生するというポイントです。
なかなか購入までいかないのが常ですから、バナーを叩いてページに遷移するだけでお金が入るのはありがたいものです。
また、広告を自動で選択してくれるので、自分で広告を選択する手間が省けるのも良いポイントです。
アドセンス広告のデメリットとしては、大前提としてGoogleの審査を通過しないと広告を掲載できないことです。
審査も近年厳しくなっており、Googleが広告を貼るに値するサイトではないと判断されたら、何も始まりません。
さらに、審査を通過して広告を掲載できたとしても、クリックごとに発生する報酬はとても低いことが多いです。
1クリック10円なんてザラです。
また、ユーザーのクリック率もたかが知れているので、アドセンス広告のみの収益で会社を経営していくのはまず難しいでしょう。
②アフィリエイト広告
続いては、アフィリエイト広告です。
ひと昔前に、Webサイトを個人で立ち上げてアフィリエイターとして活動している人が増えた時期がありました。
アフィリエイト広告とは、自社のWebサイトにバナー画像やテキストの広告を貼り付けて、ユーザーが広告をクリックして商品ページに遷移して、商品を購入したときに初めて収益が発生するという収益モデルです。
アドセンス広告と違い、商品を購入してもらわないといけないので、頻度は少ないです。
しかし、案件にもよりますが、収益額は高単価案件の場合、比較的大きな金額になることが多いです。
メリットとしては、比較的大きな収益が発生しやすいことと、広告主(商品を取り扱っている企業様)を自分で選ぶことができるというポイントです。
また、広告主とアフィリエイターの間を取り持つ、ASPという広告代理店のようなポジションがいるため、自分から広告主に電話やメールで「広告を使わせてください」と依頼をする必要もありませんので、ご安心ください。
デメリットとしては、なかなか商品が売れないということに尽きるでしょう。
アドセンス広告のように、クリックに応じて報酬が出るのではなく、ユーザーが商品を購入することで初めてお金が手に入るのですから、どうやってユーザーの心を揺さぶるのかを考えなくてはなりません。
たとえば、商品の強みを訴求しているランディングページ制作に力を入れて、「この商品を使ったら自分にこんなメリットがあるんだ!こんな素敵な人生を歩めるんだ!」というように、ユーザーの心の琴線に触れる文面や商品の見せ方をする必要があります。
そのためには、デザイナーさんや商品を撮影するスタッフ、口コミ要員などさまざまな準備が必要です。
これらは、ASPという広告代理店が基本的に請け負ってくれるのですが、非常に労力がかかりますから、すべてのアフィリエイターへ自慢の商品を渡すかというと、そうではありません。
なぜなら、ASPも商品をたくさん販売してもらって、マージンを受け取りたいからです。
よって、大量にアクセス数があるサイト、優秀なアフィリエイターにしか、素晴らしい商品の広告やランディングページを紹介してくれないのです。
よって、ASPとの関係がうまくいかずに、月収1万円にも満たないアフィリエイターが大量発生しているのです。
だから、競争の激しいWeb広告業界で、「自分のオウンドメディアなら集客ができて、商品購入までの導線を組み立てられる」という自信のある方のみ、アフィリエイト広告にチャレンジするのが良いと思います。
③商品、サービス(セミナーやコンサル)の販売
続いては、自社でサービスや商品を持っている場合の話です。
単純に、自社商品やサービスをオウンドメディアで展開して販売していけばよいのです。
商品であれば、自社サイトにショッピングモールのURLを設置して、URLから自社商品を購入してもらえばよいのです。
また、サービスとしてセミナーやコンサルなどもあげられます。
自社のサービスやブランドイメージが確立されていれば、ユーザーのほうから申し込みが殺到するでしょう。
メリットとしては、商品やサービスの価値、もっと言うと、企業のブランディングが成功しているならば、大量のユーザーから申し込みが来ることです。
自社で行っている営業活動よりも、オウンドメディアで集客したほうが利益が出るというステージになれば、毎月定期的にお金が振り込まれるシステムを構築したようなものです。
デメリットとしては、ユーザー心理として、よほど有名なサイトやファンになるほど好きな企業のサービスではないと、お金を払ってまで申し込みをする確率は少ないということです。
0からスタートしてオウンドメディアを運用していく段階では難しいですが、ある程度アクセス数も増えて、安定したPV数を稼げるようになったら、セミナーやコンサルを売り出していくのも作戦の一つだと思います。
④有料記事のコンテンツ販売
続いては、noteなどのように有料記事をコンテンツとして販売していく方法です。
引き込まれるような記事をユーザーが読んでいたとします。
読み進めているうちに、1ページ目の後半で「続きを読みたい方はこちらをクリックしてください」と表示されてクリックしてしまうという流れです。
単価に関しては、コンテンツの中身にもよりますが、100円~3万円といったレンジでしょうか。
3万円以上になると、いよいよ情報商材と何も変わらないものになってしまうでしょう。
メリットとしては、商品ではなく、立派な商品などではなく記事を販売するので、ユーザーも軽い気持ちで購入しやすいことです。
そして、単価が100円なら社会人になりたての方なら簡単に手を伸ばしやすい金額です。
大量にアクセスを増やしてユーザーの母数を増やすことで、塵も積もれば山となるのように薄利多売でも、ある程度の収益を稼ぐことができるでしょう。
デメリットとしては、やはり記事を読むためにお金を払うユーザーは少ないということです。
まして、SNSの時代無料でさまざまな媒体を利用できて、多くの記事が転がっているなかで、どうしてお金を払ってまで記事コンテンツを読むことに、自分の時間を費やしたいと思うのでしょう。
よほど価値の高い人材が、価値のある経験を、わかりやすく読みやすく書いた面白い文章でないと、なかなかユーザーはお金を払いたいと思わないはずです。
⑤リストマーケティング
続いては、リストマーケティングという方法です。
自社のサイトに訪れたユーザーは、また訪れてくれるという保証はありません。
だからこそ、ユーザーの情報を手に入れることが重要になってきます。
では、どうするのかというと、メルマガ配信に登録してもらうことで、ユーザーのメールアドレスを入手するのです。
このように自社に興味のあるユーザーをリストとして名簿にまとめておけば、いざ商品やサービスを販売するときに、まったく自社を知らない人に販売するよりも購入してくれる確率が高くなります。
もし、あなたもまったく知らない相手から「1,000円ちょうだい」と言われるよりも、親しい間柄の人間から「1,000円ちょうだい」と言われたほうが、お金を貸してしまいやすいはずです。
だからこそ、たくさんの企業が親しみを持ってもらうために、莫大なお金をかけてたくさんのCMを放映するのです。
よって、オウンドメディアを活かして、顧客リストを手に入れて効率的に商品を販売していくことが大切です。
メリットとしては、単純にオウンドメディア内で商品を販売するよりも、入手したリストからユーザーへアプローチするほうが購買してくれる確率が高いことです。
ふらっとWebサイトを開いた段階ではユーザーの購買意欲は高くないですが、メールアドレスにメルマガ配信されておすすめ商品がきたら、思わず購入してしまうのがユーザー心理というものです。
デメリットとしては、リストを入手してアプローチすればすぐに商品やサービスが売れるわけではないということです。
CRM(カスタマーリレーションシップマネジメント)といって、ユーザーとコミュニケーションをやりとりして信頼関係を築き上げた後に、購入が待っています。
だから、焦らずにゆっくりと関係を構築するというタスクが増えてしまうので、初めの段階では本当に効率がいいのか疑問が生まれるかもしれません。
まとめ
いかがでしょうか。
せっかくオウンドメディアを運用していくなら、収益化したいと思います。
ここで紹介した収益モデル以外にもたくさんの利益を出していく方法があります。
また、さまざまな収益モデルを組み合わせていくことで、自分オリジナルの方法を見つけ出すことも大切です。
今後、自社や自分のスキルに合った方法で、オウンドメディアを収益化していただければ幸いです。