記事を増やしても検索順位が伸びない場合、原因がコンテンツではなくドメインの評価にあることは珍しくありません。競合性の高いキーワードでは、記事の質が同等であれば被リンクの差がそのまま順位差になります。
被リンクは自社の意思だけで増やせるものではなく、第三者が紹介したいと判断して初めて発生します。数を追って不自然な手法に頼ると、評価されないどころか順位を落とすリスクを抱えることになります。
本記事では、良質な被リンクの条件、現状の把握方法、自社で実行できる12の獲得方法、打診の進め方、避けるべき手法と低品質なリンクへの対処までを整理します。まずは下の表で全体像を確認してください。
| 確認したいポイント | 結論 | 詳細 |
|---|---|---|
| 被リンクはなぜ重要? | 第三者からの評価として扱われるため | 検索エンジンは他サイトからのリンクを推薦とみなします。順位だけでなくクロールや流入にも影響します。 |
| 良質な被リンクとは? | 関連性と信頼性のあるサイトからの自然なリンク | テーマが近く独自ドメインの数が多いほど評価されます。関連性のない大量のリンクは評価につながりません。 |
| 現状はどう確認する? | サーチコンソールで無料で確認できる | リンク元サイトやアンカーテキストを把握したうえで、分析ツールを使って競合との差を数値で比較します。 |
| どうやって増やす? | 一次情報の公開と関係先への依頼が軸 | 調査データや資料の公開、プレスリリース、取引先への掲載依頼、登壇や寄稿など12の方法を紹介します。 |
| 掲載の依頼はどう進める? | 相手の利益を先に用意して打診する | 掲載する理由が相手側にある状態を作ります。一斉送信ではなく個別に文面を用意することが前提です。 |
| 避けるべき手法は? | 購入・自作自演・過剰な相互リンク | スパムに関するポリシーに反する手法は評価されず、手動による対策を受ける可能性があります。 |
| 低品質なリンクは危険? | 多くの場合は無効化され放置で問題ない | 身に覚えのないリンクは自動的に無視されます。否認は手動による対策を受けた場合などに限って検討します。 |
| 増えないときは? | 紹介される理由があるかを見直す | リンクしたくなる情報が自社にあるか、発信量と接点が足りているかを確認し、別の勝ち筋も検討します。 |
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被リンクがSEOで重要とされる理由
被リンクとは、他のサイトから自社サイトへ向けて設置されたリンクを指します。検索エンジンはこのリンクを、第三者による推薦の意思表示として扱います。
自社でいくら優れていると主張しても、それは自己申告にすぎません。外部からの言及が積み重なることで、はじめて客観的な評価として機能します。
被リンクは第三者からの評価として扱われる
検索エンジンの評価の仕組みは、学術論文の引用に近い考え方で設計されています。多くの論文から引用される論文が重要とみなされるように、多くのサイトから参照されるページは価値が高いと判断されます。
ただし、引用元の権威性によって重みが変わる点も同じです。同じ1本のリンクでも、業界内で認知されたサイトからのものと、誰も見ていないサイトからのものでは意味が異なります。
自社サイトの内部でどれだけ整備しても、この外部からの評価は増えません。コンテンツの質と並行して取り組むべき領域です。
被リンクが影響するのは検索順位だけではない
リンクをたどって新しいページが発見されるため、クロールの効率にも影響します。公開したばかりのページが早く認識されるかどうかは、外部からの参照経路があるかで変わります。
リンクを経由した直接の流入も見逃せません。関連性の高いサイトからのリンクであれば、訪れるユーザーの検討度合いも高くなります。
検索経由以外の流入経路を持つことは、順位変動の影響を受けにくいサイトを作ることにもつながります。
数より質が重視されるようになった経緯
かつては、関連性のないサイトから大量にリンクを集める手法が有効とされた時期がありました。検索エンジン側の対策が進んだ結果、そうしたリンクは評価されないか、サイト自体の評価を下げる要因になっています。
現在は、リンク元のドメイン数、テーマの関連性、リンクが設置された文脈といった要素で判断されます。1つのサイトから100本のリンクを受けるより、10のサイトから1本ずつ受けるほうが評価につながります。
評価基準の変化についてはGoogleのスパムアップデートとは?概要と対策を徹底解説でも解説しています。
良質な被リンクと避けるべき被リンクの違い
被リンクを増やす前に、何が評価される被リンクなのかを整理しておく必要があります。基準を持たないまま数だけを追うと、評価されないリンクの収集に時間を使うことになります。
判断の軸は、関連性、信頼性、自然さの3点です。
良質な被リンクの4つの条件
1つ目は、リンク元のサイトが自社と同じか近いテーマを扱っていることです。建設業のサイトが飲食店のブログからリンクされても、専門性の裏づけにはなりません。
2つ目は、リンク元のサイト自体が信頼できることです。運営者が明示され、独自の情報を継続的に発信しているサイトからのリンクは価値があります。
3つ目は、リンク元のドメインが分散していることです。同じサイトから何本受けても評価はほとんど増えません。4つ目は、本文の文脈の中に自然に置かれていることで、リンク集の一覧に並んでいるだけの状態とは扱いが異なります。
評価につながらない被リンクの特徴
リンクを掲載することだけを目的に作られたサイトからのリンクは、評価の対象になりません。同一の運営者が量産したサイト群や、無料ブログを大量に作って設置したリンクが典型例です。
誰でも登録できるディレクトリサイトや、コメント欄と署名欄に設置したリンクも同様です。設置に承認が不要なリンクは、推薦の意思を伴わないと判断されます。
数値上はリンク数が増えて見えるため、成果が出ていると誤認しやすい点に注意が必要です。ドメイン単位で本数を確認する習慣を持ってください。
検索エンジンがリンクスパムとして扱う行為
Google 検索セントラル「Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー」では、検索順位の操作を目的としたリンクの売買や、過剰な相互リンク、自動生成されたリンクなどがリンクスパムとして明示されています。
該当すると判断された場合、リンクが無効化されるだけでなく、サイトに対する手動による対策の対象になる可能性があります。順位が大幅に下落し、回復までに数か月を要する事態も起こり得ます。
外注した施策の内容を把握していない場合は、過去の履歴も確認してください。担当者が代わって内容が不明なまま運用しているケースは少なくありません。
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現状の被リンクを把握する方法
施策を始める前に、自社が現在どれだけのリンクを受けているかを確認します。現状を数値で押さえていないと、施策の効果も競合との差も判断できません。
無料で確認できる手段から順に紹介します。
サーチコンソールで確認する
Googleサーチコンソールの「リンク」の項目から、外部リンクの状況を無料で確認できます。リンクされている自社ページ、リンク元のサイト、使われているアンカーテキストの上位が一覧で表示されます。
リンク元サイトの一覧を見て、心当たりのないサイトが並んでいないかを確認してください。同じ運営者と思われるサイトが多数並んでいる場合は、内容を精査する必要があります。
表示されるのは上位のみで全件ではありません。全体像を把握したい場合は、専用ツールと併用してください。
分析ツールで競合と比較する
有料の分析ツールを使うと、競合サイトのリンク状況も確認できます。自社と競合のリンク元ドメイン数を比べることで、順位差の原因がコンテンツにあるのか外部評価にあるのかを切り分けられます。
上位表示されている数社のドメイン数を調べ、平均的な水準を把握してください。自社が大きく下回っているなら、記事を増やすだけでは順位は動きません。
競合がどのサイトからリンクを受けているかを確認すると、自社が接触すべき媒体や団体も見えてきます。
自社の立ち位置を数値で押さえる
確認すべきは、リンクの総本数ではなくリンク元のドメイン数です。本数が多くても、その大半が同一ドメインからのものであれば、実質的な評価は限られます。
ドメイン数の推移も記録してください。月ごとの増減を追うことで、どの施策がリンク獲得につながったかを判断できます。
目標は、上位表示されている競合の水準を基準に設定します。到達までの期間を逆算すると、月あたりに必要な獲得数が見えてきます。
被リンクを増やす12の方法
被リンクは、他社が紹介したいと判断したときに発生します。紹介される理由を用意する施策と、存在を知ってもらう施策の両方が必要です。
ここでは自社で実行できる方法を12挙げます。すべてを行う必要はなく、自社の資源に合うものから着手してください。
方法1:一次情報を含むコンテンツを公開する
他社が引用したくなる情報は、他では手に入らない情報です。自社の支援実績、失敗した施策の記録、現場での判断基準といった内容は、検索しても出てこないため参照価値があります。
どこにでも書かれている内容をまとめ直した記事は、引用する理由がありません。本数を増やす前に、1本あたりの独自性を高める方針が有効です。
記事制作の基本的な進め方はSEO記事の作り方を教えます。人が集まる記事の書き方を4ステップで解説で確認できます。
方法2:独自の調査データを公開する
自社で実施したアンケートや集計データは、被リンクを集めやすい代表的なコンテンツです。記事を書く人は主張の裏づけとなる数値を探しており、出典として引用できるデータには継続的にリンクが集まります。
大規模な調査でなくても構いません。自社の顧客100件を集計した結果でも、公開されていない情報であれば価値があります。
調査方法、対象、期間、回答数を明記してください。条件が示されていないデータは、引用元として使ってもらえません。
方法3:再利用しやすい資料を用意する
用語集、チェックリスト、テンプレート、計算ツールといった実用的な資料は、参照先として紹介されやすい形式です。記事の中で「詳しくはこちら」と案内する対象になりやすく、時間が経っても参照され続けます。
自社の業務で日常的に使っている資料を、外部向けに整えるだけで用意できる場合もあります。ゼロから作る必要はありません。
利用条件を明記し、出典の記載を条件に転載を許可する方針にすると、掲載のハードルが下がります。
方法4:プレスリリースで取り組みを発信する
新サービスの開始、調査結果の公表、他社との連携といった動きは、プレスリリースとして配信できます。配信先のメディアに転載されれば、そのまま被リンクとして機能します。
リリース自体からのリンクは評価されにくい場合もありますが、記事として取り上げられた場合は価値が高くなります。取材につながる可能性も生まれます。
配信のたびに効果が出るわけではありません。発信できる材料を定期的に作る体制のほうが重要です。
方法5:取引先や関係先に紹介を依頼する
すでに関係のある企業は、最も掲載を承諾してもらいやすい相手です。導入事例として自社が紹介される際に、リンクを設置してもらえないか確認してください。
自社が事例として取り上げられる側になる方法もあります。取引先の事例ページに掲載されれば、関連性の高いサイトからのリンクになります。
協力会社の一覧やパートナー紹介のページがある場合は、掲載の可否を確認する価値があります。
方法6:業界団体や協会へ加盟する
業界団体の会員一覧ページからのリンクは、同じ分野のサイトからのリンクとして機能します。団体のサイトは運営歴が長く信頼性も高いため、関連性の面でも条件を満たします。
加盟には年会費が必要な場合もありますが、リンク以外にも情報収集や取引の機会につながります。費用対効果は総合的に判断してください。
加盟しているのに一覧へ掲載されていないケースもあります。既存の加盟先があるなら、まず掲載状況を確認してください。
方法7:公的機関や自治体の事業に参加する
自治体や公的機関が運営するサイトには、参加企業や認定企業を紹介するページがあります。こうしたサイトは信頼性が高く、掲載されれば長期にわたって参照され続けます。
補助金の採択事例、認定制度、地域の企業紹介など、掲載の機会は複数あります。所在地の自治体が公開している情報を確認してください。
申請の手間はかかりますが、リンク以外の効果も見込めます。採用活動での信頼性の補強にもつながります。
方法8:セミナーや共催イベントを実施する
他社と共同でセミナーを開催すると、相手側の告知ページに自社が掲載されます。告知、開催報告、参加者向けの資料配布と、1回の実施で複数の接点が生まれます。
自社単独での集客が難しい場合でも、共催であれば相手の顧客層にも届きます。リンク獲得と見込み客獲得を同時に進められます。
開催後のレポート記事を双方で公開すると、相互に自然な形で参照し合えます。
方法9:取材や寄稿の機会をつくる
業界メディアへの寄稿や、取材記事への協力は、質の高いリンクにつながります。執筆者や協力者としてサイトが紹介されるため、権威性の裏づけとしても機能します。
メディア側は常に専門家の知見を求めています。自社が答えられるテーマを整理し、編集部へ提案してみてください。
登壇や執筆の実績が増えるほど、次の依頼を受けやすくなります。最初の1件を作ることが起点になります。
方法10:SNSで一次情報を届ける
SNSからのリンクは直接的な評価にはつながりにくいものの、記事を書く人に見つけてもらう経路になります。存在を知られていないコンテンツは、どれだけ質が高くても引用されません。
公開したコンテンツを届けるだけでなく、その分野で継続的に発信していると、参照先として想起されやすくなります。
業界内の人が集まる場での発信が有効です。不特定多数への拡散より、届く相手を意識してください。
方法11:サービス提供先からの掲載を依頼する
自社のサービスを利用している企業に、利用中である旨の掲載を依頼する方法があります。無料プランやツールを提供している場合は、提供の条件として紹介を依頼する設計も可能です。
双方に利益がある形であれば、承諾を得やすくなります。相手にとっても取引先の紹介は自社の信頼性の補強になります。
強制的な掲載条件にはしないでください。実態を伴わない紹介は、双方にとってリスクになります。
方法12:リンク切れの指摘とあわせて提案する
他社の記事内でリンク先が消滅している箇所を見つけ、代替となる自社コンテンツを提案する方法があります。相手にとっては記事の品質を保つ利点があるため、単なる掲載依頼より受け入れられやすくなります。
提案する自社コンテンツが、元のリンク先と同等以上の内容であることが前提です。関連性が薄いものを提案しても対応されません。
手間はかかりますが、関連性の高いサイトを対象にできる点で効率は高くなります。
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被リンク獲得を打診するときの進め方
掲載を依頼する場面では、進め方によって承諾率が大きく変わります。相手にとって掲載する理由があるかどうかが、成否を分ける要素です。
依頼先の選定から文面の設計まで、順に整理します。
依頼先の選び方
すでに接点のある企業から順に当たってください。取引先、共通の顧客を持つ企業、同業ではないが顧客層が重なる企業は、承諾を得やすい相手です。
競合他社への依頼は成立しません。顧客層が近く、提供している内容が競合しない相手を探してください。
数を送るほど成果が出るわけではありません。関連性の高い相手に絞ったほうが、結果的に効率は上がります。
打診の文面で伝えるべきこと
定型文を一斉に送る方法では、ほとんど反応が得られません。相手のどのページのどの箇所に対して、なぜ自社の情報が役立つのかを具体的に書いてください。
相手の記事を実際に読んだうえで書かれた文面かどうかは、受け取る側にはすぐ伝わります。1件ずつ内容を変える前提で進めてください。
掲載を強く求める表現は避け、判断は相手に委ねる書き方にします。断られた場合も関係は残ります。
相手側の利益を先に用意する
依頼だけを送る形では、相手に手間だけが発生します。先に相手のサービスを紹介する、共同で調査を行う、イベントに登壇してもらうなど、提供できるものを用意してください。
相互リンクを目的とした過剰なやり取りは避ける必要がありますが、実態のある取り組みに伴う相互の紹介は問題ありません。
継続的な関係を築ければ、その後も自然に言及される機会が増えます。1回の依頼で終わらせない設計が有効です。
被リンクを増やすときの注意点
獲得を急ぐあまり不自然な状態を作ると、評価を得られないばかりかリスクを抱えます。増やし方そのものが自然であるかを、常に確認しながら進めてください。
特に注意すべき4点を挙げます。
短期間で不自然に増やさない
数か月で急激にリンク元が増える状態は、通常の運営では起こりにくい変化です。施策の結果として増えるのは問題ありませんが、意図的に短期集中で数を作る手法は避けてください。
月ごとの増加数を記録し、推移が緩やかであるかを確認します。急激な変動があった場合は、原因を特定してください。
競合との差を埋めることを焦って手段を誤ると、回復に時間がかかります。数か月単位で計画を立ててください。
アンカーテキストを不自然に統一しない
リンクに使われる文言が、対策キーワードで統一されている状態は不自然です。自然に発生したリンクであれば、社名、サービス名、記事タイトル、URLなど、表記は分散します。
掲載を依頼する際も、文言を細かく指定しないでください。相手の文脈に合った表現に任せるほうが自然な状態になります。
サーチコンソールで上位のアンカーテキストを確認し、特定の語句に偏っていないかを点検してください。
購入や相互リンクの勧誘に応じない
リンクを販売する営業を受けることがありますが、対価を伴うリンクの設置はポリシー違反にあたります。短期的に順位が上がったとしても、無効化や手動による対策の対象となる可能性が残ります。
外注先が実施する施策の内容も確認してください。手法を説明できない業者への依頼は避けるべきです。
費用の相場や依頼先の選び方については【早見表】SEO対策の費用相場と料金を種類別で解説で整理しています。
リンク先ページの内容を維持する
リンクを獲得したページを削除したり、内容を大きく変えたりすると、参照元との整合性が失われます。引用されているデータを更新する場合は、過去の数値も残したうえで追記する形にしてください。
URLを変更する際は、必ず転送の設定を行います。設定を怠ると、蓄積した評価が失われます。
既存記事を更新する際の考え方はSEO記事のリライト方法とは?効果を出す記事の選び方・注意点まで徹底解説!で解説しています。
| \ リンク営業への対応に迷っている方へ / ・被リンク販売の営業を受けているが判断できない ・過去に外注した施策の内容が不明で不安がある ・順位が急に下がった原因を特定したい 現在のリンク状況をもとに、リスクの有無と取るべき対応を整理します。 サイト分析レポートを無料で作成しお渡しします。 ▶ 無料でサイト分析を依頼する |
低品質な被リンクへの対処
身に覚えのないサイトからリンクされている状態を見つけると、不安になる方は多くいます。現在の検索エンジンは低品質なリンクを自動的に無視するため、多くの場合は対応不要です。
対応が必要な場面と、その手順を整理します。
基本は放置で問題ない
第三者が一方的に設置したリンクによって、サイトが不利益を受けることは基本的にありません。自社が関与していないリンクは評価の対象から外れるだけで、罰則の理由にはならない仕組みです。
リンク元へ削除を依頼する作業に時間を割く必要は、通常はありません。その時間はコンテンツの改善に充てたほうが成果につながります。
順位が下がった原因を外部リンクに求める前に、コンテンツや競合の状況を確認してください。原因が別にあるケースが大半です。
リンク否認を検討する場面
対応が必要になるのは、サーチコンソールで手動による対策の通知を受けた場合です。過去に自社または委託先が意図的に不正なリンクを構築した心当たりがある場合も、検討の対象になります。
否認は、そのリンクを評価から除外するよう申告する仕組みです。リンク自体が削除されるわけではなく、一覧からも表示は消えません。
判断に迷う場合は実施しないでください。誤って正常なリンクを否認すると、評価を自ら手放すことになります。
否認の手順と注意点
対象のドメインやURLを記載したファイルを作成し、専用のツールから送信します。ページ単位ではなくドメイン単位で指定するのが基本で、記載を誤ると意図しない範囲まで除外されます。
送信後に完了の通知は届きません。効果の判断には数か月を要するため、短期間で結果を求めないでください。
再送信すると内容が上書きされます。過去に送信したファイルは必ず保管しておいてください。
被リンクが増えない場合に見直すこと
施策を続けてもリンクが増えない場合、原因は手法ではなく前提にあります。紹介される理由が自社にあるか、そもそも存在を知られているかという2点から確認してください。
それでも状況が変わらない場合の別の道筋も併せて整理します。
リンクされる理由がコンテンツにあるか
他社の記事をまとめ直した内容では、参照する理由が生まれません。自社にしかない数値、事例、経験に基づく判断基準が含まれているかを確認してください。
公開している記事を1本ずつ見て、他社の記事から引用するとしたらどの箇所かを考えてみてください。該当箇所が見つからない記事は、独自性が不足しています。
サイト全体の構成から見直す場合は【カテゴリ設計】読まれるオウンドメディアの作り方が参考になります。
発信の量と接点が足りているか
優れた内容でも、見つけられなければ引用されません。公開して終わりにせず、届けるための行動をセットで設計する必要があります。
業界のイベントへの参加、メディアへの提案、SNSでの発信など、接点を作る活動が獲得の土台になります。制作と発信は分けて考えないでください。
メディア全体の設計から整える場合はオウンドメディア立ち上げの方法とは?メリットや設計の流れを詳しく解説!を確認してください。
被リンク以外で順位を取る道筋を持つ
ドメインの評価が競合に大きく劣る状況では、主要キーワードでの上位表示は短期的には困難です。競合が対策していない細かなキーワードから積み上げ、実績を作りながらドメインを育てる進め方が現実的です。
検索数が少なくても、購入意欲の高いキーワードであれば成果につながります。順位を目的にせず、問い合わせ数を基準に選んでください。
社内で継続的に取り組む体制についてはインハウスSEOとは?内製化成功のコツと自社SEO対策が難しい場合のポイントで解説しています。
まとめ|被リンクは紹介される理由を作ることから始まる
被リンクは自社の操作で増やすものではなく、第三者が紹介したいと判断した結果として発生します。評価されるのは、テーマの関連性があり、信頼できるサイトから、自然な文脈で設置されたリンクです。本数ではなくリンク元のドメイン数で現状を把握してください。
獲得の手段は、一次情報や調査データの公開、再利用しやすい資料の用意、プレスリリース、関係先への掲載依頼、登壇や寄稿など複数あります。自社の資源に合うものから着手し、打診する際は相手にとっての利益を先に用意することが前提です。
購入や自作自演、過剰な相互リンクといった手法は、評価されないだけでなく順位下落のリスクを伴います。増え方が不自然になっていないかを月次で確認しながら、数か月単位で積み上げる進め方を続けてください。
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