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コンバージョン改善の施策12選|原因の特定手順と優先順位の決め方を解説

アクセス数は伸びているのに問い合わせが増えない、広告費を投じても申し込みにつながらない。こうした状態が続いているなら、集客ではなくサイト内でユーザーが離脱している箇所に原因があります。

コンバージョン改善で成果を分けるのは、施策の数ではなく順序です。どこで離脱が起きているかを特定しないまま思いついた施策を並べても、効果があった要因を判別できず、次の一手も決められません。

本記事では、コンバージョンが伸びない原因の切り分け方、現状分析の手順、具体的な改善施策12選、優先順位の決め方、効果検証の進め方までを整理します。まずは下の表で全体像を確認してください。

確認したいポイント結論詳細
コンバージョン改善とは?離脱を減らし成果に至る割合を上げること訪問数を増やす施策ではなく、訪れたユーザーが行動に至るまでの障害を取り除く取り組みを指します。
伸びない原因は?流入のずれと導線上の障害が中心ユーザーと提供内容のずれ、CTAへの未到達、CTAの分かりにくさ、フォーム離脱、検討材料の不足の5つです。
何から始めればよい?数値を分解して離脱箇所を特定する流入数からコンバージョンまでを段階に分け、脱落が最も大きい箇所を特定してから施策を選びます。
どんな施策がある?LPO・EFO・導線設計の3領域ファーストビューやCTAの改善、フォームの項目削減、中間コンバージョンの設置など12の施策を紹介します。
優先順位はどう決める?影響度と実行コストで並べる流入が多くコンバージョンに近いページから着手します。一度に変更する箇所は1つに絞ってください。
効果はどう検証する?変更前後を同条件で比較する十分な流入があればABテスト、少ない場合は期間を区切った前後比較で判断します。記録の蓄積も欠かせません。
よくある失敗は?数だけ追って商談の質が下がる項目を削りすぎると成約につながらないコンバージョンが増えます。競合の見た目の模倣も失敗の典型です。
改善を続けるには?指標を絞り営業部門と共有する見る数値を限定して定例で確認し、受注につながった経路を営業と共有すると判断の精度が上がります。
\ アクセスはあるのに問い合わせが増えていませんか? /
・流入は伸びているのにコンバージョンが横ばい
・どこで離脱しているのか特定できていない
・改善施策の優先順位を判断できない
楽々Editは、代表のSEOコンサルタントが全プロジェクトを担当するSEO支援会社です。集客からコンバージョンまで一貫してご相談いただけます。
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コンバージョン改善とは何を指すのか

コンバージョン改善は、訪問数を増やす取り組みとは目的が異なります。すでにサイトへ訪れているユーザーが行動に至るまでの障害を取り除き、成果に変わる割合を高める施策です。

流入を2倍にするより、離脱の原因を1つ取り除くほうが早く成果に反映されるケースは珍しくありません。投資対効果の観点でも、先に着手する価値があります。

コンバージョンとCVRの基本的な考え方

コンバージョンとは、サイト上でユーザーに取ってほしい行動が完了した状態を指します。問い合わせフォームの送信、資料請求、購入完了、予約確定などが該当し、事業内容によって定義は変わります。

CVRは、訪問のうちどれだけがコンバージョンに至ったかを示す割合です。コンバージョン数をセッション数で割って算出します。月間1万セッションで問い合わせが100件あれば、CVRは1.0%です。

数値そのものより、どの段階で落ちているのかを把握することが重要になります。全体のCVRだけを見ていても、改善すべき箇所は特定できません。

マクロコンバージョンとマイクロコンバージョン

最終的な成果をマクロコンバージョン、そこへ至る途中の行動をマイクロコンバージョンと呼びます。問い合わせ送信がマクロなら、資料ダウンロードやサービスページの閲覧、料金表の表示などがマイクロにあたります。

マイクロコンバージョンを計測しておくと、どの段階で脱落しているのかが見えるようになります。問い合わせが増えない理由が、そもそもサービスページに到達していないためだと判明することもあります。

検討期間が長い商材ほど、この設計が効いてきます。最終成果だけを追っていると、改善の手がかりが得られません。

CVRの目安は業種と流入経路で変わる

一般的な目安として1%前後という数値が挙げられることがありますが、業種や商材の単価、流入経路によって適正値は大きく異なります。指名検索から流入したユーザーと、情報収集段階のキーワードから流入したユーザーでは、そもそも比較対象になりません。

他社の平均値と比べて一喜一憂するより、自社の過去実績と比較するほうが有効です。前月比や前年同月比で推移を追い、変化した要因を探ってください。

流入経路ごとにCVRを分けて見ると、投資すべきチャネルの判断もできます。全体平均では見えない差が現れます。

コンバージョンが伸びない5つの原因

改善施策を選ぶ前に、どの原因に該当するのかを見極める必要があります。原因が異なれば有効な施策も変わるため、当たりをつけずに施策を並べても成果にはつながりません。

ここで挙げる5つは、ユーザーがコンバージョンに至る順番に沿って並べています。上流から確認してください。

流入しているユーザーと提供内容がずれている

最も根本的な原因が、訪れているユーザーが自社の顧客になり得ない層である場合です。情報収集だけを目的としたキーワードで大量に流入していても、購入や問い合わせにはつながりません。

広告のクリエイティブと遷移先の内容が食い違っているケースも同様です。期待した情報がないと判断されれば、数秒で離脱されます。

流入キーワードとページ内容の対応を確認してください。キーワードの設計についてはSEOキーワードの入れ方は?効果の高い設定方法とコツで解説しています。

CTAまで到達していない

ページを開いてはいるものの、行動を促す箇所まで読み進めていない状態です。スクロール率を確認すると、CTAの設置位置まで到達しているユーザーの割合が把握できます。

冒頭で結論に触れず前置きが長い構成では、必要な情報にたどり着く前に離脱されます。読み進める理由を早い段階で提示する必要があります。

ページが長い場合は、途中にも行動の選択肢を置く対応が有効です。最後まで読む前提で設計すると、機会を取りこぼします。

CTAが見つけられない、押しにくい

到達していても、行動できる場所だと認識されていないケースがあります。周囲の要素に埋もれている、文言が抽象的で何が起きるか分からない、といった状態が該当します。

「詳しくはこちら」のような表現では、クリックした先で何を求められるのかが伝わりません。ユーザーは不確実な行動を避けます。

スマートフォンでの表示も確認してください。パソコンでは目立っていても、狭い画面では画像の下に隠れている場合があります。

フォームで離脱している

行動を決めたユーザーが、入力の途中で諦めてしまう状態です。フォームへの到達数と完了数を比較すれば、この段階での脱落規模を数値で確認できます。

入力項目が多い、必須項目の理由が分からない、エラーの内容が不明確といった要因が離脱を招きます。この段階の離脱は購入意思のあるユーザーの損失であり、影響が最も大きい部分です。

入力にかかる時間の目安を示すだけでも、着手率は変わります。心理的な負担を下げる工夫が効きます。

検討材料が足りず判断できない

情報が不足しているために、行動を保留されている状態です。料金の目安、導入までの流れ、実績、他社との違いといった判断材料が示されていないと、比較検討の段階で候補から外れます。

問い合わせなければ料金が分からないという設計は、検討中のユーザーにとって負担になります。範囲でも構わないので目安を提示する方針を検討してください。

同業他社が公開している情報は、ユーザーが当然あるものとして探す情報になります。無い場合は不信感につながります。

\ 自社の離脱要因を切り分けたい方へ /
・原因が複数ありそうで手をつける順番が決められない
・数値の見方が社内で定まっていない
・改善しても成果が変わらなかった経験がある
現状のサイトと数値を拝見し、離脱が発生している箇所を特定したうえで、優先順位をつけた改善案をお伝えします。
サイトの課題を相談する

改善の前に行う現状分析の手順

施策を選ぶ前に、離脱が起きている箇所を数値で特定します。推測で改善を進めると、効果があった要因を判別できず、次の判断に活かせません。

4つの手順に沿って、定量と定性の両面から現状を把握してください。

手順1:コンバージョンまでの数値を分解する

流入数、ページ閲覧数、CTAのクリック数、フォーム到達数、フォーム完了数という順に数値を並べます。各段階の通過率を計算すると、脱落が最も大きい箇所が数値として浮かび上がります。

フォーム到達数に対する完了率が3割を切っているなら、フォームに問題があると判断できます。CTAのクリック率が極端に低ければ、原因はその手前にあります。

分解せずに全体のCVRだけを見ていると、どこを直すべきか判断できません。まずこの一覧を作ることから始めてください。

手順2:離脱が大きい箇所を特定する

段階ごとの通過率が出たら、影響の大きい順に並べ直します。改善の効果は、通過率の低い箇所ほど大きく現れるため、ここが着手すべき優先箇所になります。

通過率が低くても流入が極端に少ないページは後回しにしてください。改善しても全体への影響が小さく、検証にも時間がかかります。

流入が多く、かつ通過率が低い箇所を最初の対象にします。この2軸で判断すると迷いません。

手順3:ヒートマップで行動を確認する

数値で場所を特定したら、ユーザーが実際にどう動いているかを確認します。ヒートマップを使えば、どこまでスクロールされているか、どの要素がクリックされているかを視覚的に把握できます。

クリックできない画像やテキストが繰り返し押されている場合、そこにリンクがあると誤認されています。ユーザーの期待とページの構造がずれているサインです。

無料で使えるツールもあるため、導入の負担は大きくありません。数値だけでは分からない理由の部分を補えます。

手順4:顧客の声から使う言葉を集める

定量データだけでは、なぜ離脱したのかという理由までは分かりません。既存顧客へのヒアリングや問い合わせ内容の記録から、検討時に何を不安に感じていたかを集めてください。

「他社と何が違うのか分からなかった」「導入までにどれくらいかかるのか知りたかった」といった声は、そのままページに追加すべき情報になります。

顧客が使っている言葉をそのまま見出しやCTAに反映すると、伝わり方が変わります。社内用語で書かれた文章は届きません。

コンバージョン改善の施策12選

現状分析で特定した箇所に応じて、打つべき施策は変わります。ここではページ改善、フォーム改善、導線設計の3つの領域に分けて、実務で効果が出やすい施策を12挙げます。

すべてを同時に実施する必要はありません。分析結果に対応するものから順に着手してください。

施策1:ファーストビューで提供価値を伝える

ページを開いた直後に表示される領域で、誰の何を解決するサービスなのかを言い切ります。抽象的なキャッチコピーより、対象と提供内容を具体的に書いたほうが離脱は減ります。

「業務を効率化します」ではなく「従業員20名以下の建設会社向けに、日報入力の時間を半分にします」といった記述にすると、自分に関係があるかを瞬時に判断できます。

ユーザーは数秒で読むかどうかを決めます。この領域の情報量と表現が、以降のすべての段階に影響します。

施策2:CTAの文言を行動の内容に合わせる

ボタンの文言は、クリックした先で何が起きるかを具体的に示します。「送信する」より「30分の無料相談を予約する」のほうが、行動後の状態を想像でき、心理的な抵抗が下がります。

費用が発生しない場合はその点を明記してください。無料であることが伝わるだけでクリック率が変わるケースは多くあります。

検討段階が浅いユーザーには重い行動を求めないでください。相談予約より資料ダウンロードのほうが適している場面もあります。

施策3:CTAの配置と数を見直す

ページの最後にだけ設置している場合、途中で離脱したユーザーは行動できません。スクロール率のデータを確認し、多くのユーザーが到達している位置にも設置してください。

置きすぎると煩わしさを与えます。内容の区切りとなる箇所に絞り、繰り返し同じ文言を並べる構成は避けます。

スマートフォンでは、画面下部に固定表示する方法も有効です。長いページでも常に行動できる状態を保てます。

施策4:フォームの入力項目を削る

入力項目の数は、完了率に直接影響します。その項目がなければ対応できないのかを1つずつ確認し、後から聞ける情報は削ってください。

削りすぎにも注意が必要です。営業活動に必要なヒアリング項目まで削ると、コンバージョン数は増えても商談化率が下がります。

判断に迷う項目は任意入力に変更する方法もあります。必須と任意を明確に分けるだけでも負担感は軽減されます。

施策5:入力補助とエラー表示を整える

郵便番号からの住所自動入力、全角と半角の自動変換といった補助機能は、入力の手間を減らします。エラーは送信後にまとめて表示するのではなく、入力中にその場で知らせる形が有効です。

何が間違っているのか分からないエラー表示は、そのまま離脱につながります。修正すべき箇所と理由を具体的に示してください。

入力中に他のページへ移動する要素は、フォーム内から取り除きます。集中を切らさない設計が完了率を上げます。

施策6:導線を段階化して中間の受け皿を設ける

検討期間が長い商材では、いきなり問い合わせを求めても行動されません。資料ダウンロードやメール登録、ウェビナー参加といった、負担の軽い選択肢を間に用意してください。

中間の接点で連絡先を取得できれば、検討が進んだ段階で再度アプローチできます。1回の訪問で決めてもらう前提を外すことが重要です。

段階ごとに提供する情報を変えると、検討の進行に合わせた接触ができます。

施策7:実績や事例で信頼性を補う

初めて訪れたユーザーにとって、その会社が信頼できるかどうかは判断材料の中心です。導入社数、業種別の事例、担当者の実名と経歴、第三者による評価は、いずれも判断を後押しします。

数値を示す際は期間や条件も併記してください。条件のない数値は、比較検討中のユーザーに使ってもらえません。

同業種の事例があるかどうかは特に重視されます。自社と近い規模や業界の事例を優先して掲載してください。

施策8:料金や条件の情報を先に開示する

価格が分からない状態では、検討の土俵に乗りません。個別見積もりが前提の商材でも、価格帯や算出の考え方を示すだけで問い合わせは増えます。

最低金額や標準的な構成での目安を提示し、変動する要素を説明する形が現実的です。金額を隠すほど、比較対象から外れやすくなります。

対応できない条件も明記してください。合わない相手からの問い合わせが減り、商談の質が上がります。

施策9:スマートフォンでの操作性を優先する

多くのサイトでは、訪問の過半数がスマートフォンからです。パソコンの画面で確認して問題がなくても、狭い画面では読みにくく操作しにくい状態になっている場合があります。

総務省「令和7年版 情報通信白書」によると、2024年の端末別インターネット利用率はスマートフォンが74.4%で、パソコンの46.8%を大きく上回っています。確認の優先順位も、この比率に合わせるのが自然です。

文字サイズ、ボタンの間隔、フォームの入力しやすさを実機で確認してください。開発者ツールの表示だけでは気づけない問題があります。

施策10:表示速度を改善する

読み込みが遅いページは、内容を見られる前に離脱されます。画像の圧縮、不要なスクリプトの削除、キャッシュの設定といった対応で、体感速度は改善できます。

モバイル回線での表示を基準に確認してください。社内の高速な回線では問題を体感できません。

フォームのページが特に遅い場合は影響が大きくなります。行動の直前で待たされる状態は避けてください。

施策11:記事からサービスページへの導線を設計する

検索から流入した記事の読者を、そのまま帰してしまっているケースは多くあります。記事の内容と関連するサービスへ、文脈に沿った形で誘導する導線を設けてください。

記事の末尾に定型のバナーを置くだけでは反応は限られます。本文中で課題に触れた直後に、解決手段として自然につなぐ配置が有効です。

記事の役割ごとに誘導先を変える設計も検討してください。サイト全体の構造については【カテゴリ設計】読まれるオウンドメディアの作り方で解説しています。

施策12:離脱直前のユーザーへ別の選択肢を提示する

ページを離れようとする動きを検知して、別の提案を表示する方法があります。問い合わせをためらっているユーザーに、資料ダウンロードやチャットでの質問といった軽い選択肢を示す使い方が現実的です。

表示のタイミングと頻度を誤ると、体験を損ねて逆効果になります。閲覧の開始直後に表示する設定は避けてください。

導入した場合は、表示した場合としない場合で数値を比較し、効果を確認してから継続を判断します。

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施策の優先順位を決める方法

施策の候補が出そろったら、着手する順番を決めます。限られた工数で成果を出すには、影響の大きさと実行のしやすさの2軸で並べ替えることが有効です。

並べ方を誤ると、労力をかけたのに数値が動かない状態が続きます。

影響度と実行コストで並べる

改善したときの効果の大きさと、実行に必要な工数を掛け合わせて判断します。効果が大きく工数が小さい施策から着手すると、早い段階で成果が出て社内の合意も得やすくなります。

文言の変更やCTAの位置調整は、実装の負担が小さく効果を確認しやすい施策です。設計から見直す施策は、初期の成果を確認したうえで着手してください。

費用と工数の見積もりが判断材料になります。外注する場合の相場は【早見表】SEO対策の費用相場と料金を種類別で解説で確認できます。

流入が少ないページから着手しない

通過率が悪いという理由だけで、訪問がほとんどないページを選ばないでください。改善しても全体の数値に影響せず、効果を検証できるだけのデータも集まりません。

同じ工数をかけるなら、流入の多いページに投じたほうが結果は大きくなります。全体に占める割合を必ず確認してください。

流入自体が不足しているページは、コンバージョン改善ではなく集客側の課題です。切り分けて扱います。

一度に変更するのは1箇所に絞る

複数の要素を同時に変えると、どれが効いたのか判別できません。数値が改善しても要因が特定できなければ、他のページへ展開する判断ができなくなります。

変更した日付と内容を記録し、その前後で数値を比較する運用にしてください。記録がないと、後から検証もできません。

緊急性の高い明らかな不具合は例外です。表示崩れや動作しないボタンは、検証を待たずに修正します。

効果検証の進め方

施策を実行したら、効果があったかどうかを数値で確認します。検証の設計を先に決めておかないと、変化が施策によるものか季節要因によるものか判断できません。

流入規模によって適した検証方法は変わります。

ABテストに必要な条件を確認する

2つのパターンを同時に配信して比較する方法は、外部要因の影響を受けにくい点が利点です。判断に足るだけの訪問数とコンバージョン数が集まらなければ、差が偶然なのか判別できません。

コンバージョン数が月に数件しかない状態では、この方法は機能しません。差が出たように見えても、翌月には逆転する可能性があります。

実施する場合は期間を先に決め、途中の数値で判断を変えないでください。有利な時点で打ち切ると誤った結論になります。

流入が少ない場合の検証方法

訪問数が限られる場合は、期間を区切った前後比較で判断します。比較する期間の長さを揃え、繁忙期や広告の出稿状況といった外部要因が同じ条件になるよう調整してください。

数値の変化が小さい段階では、コンバージョン数ではなくCTAのクリック率やフォーム到達率で判断する方法もあります。より手前の指標のほうが早く動きます。

明らかに使いにくい箇所の修正は、検証を待つ必要がありません。先に直したうえで、判断が分かれる要素を検証対象にしてください。

検証結果を記録して蓄積する

実施した施策と結果を一覧で残すと、社内の判断材料が積み上がります。効果がなかった施策の記録も同じ価値を持ち、同じ試行を繰り返す無駄を防げます。

記録には、変更前後の画面、実施日、対象ページ、比較した数値を含めてください。担当者が変わっても引き継げる形にします。

蓄積が進むと、自社のユーザーに何が効くのかという傾向が見えてきます。他社の事例より確度の高い判断基準になります。

コンバージョン改善でよくある失敗

数値を追う取り組みだからこそ、方向を誤ると事業への貢献から離れていきます。コンバージョン数が増えても売上が伸びない状態は、失敗の典型例です。

実務で頻度の高い3つの失敗を整理します。

数だけを追って商談の質が下がる

フォームの項目を削り、CTAの文言を軽くすれば、コンバージョン数は増えます。検討度合いの低い問い合わせが増えるだけで、商談化率や受注率が下がっていては意味がありません。

評価する指標には、コンバージョン数だけでなく、その先の商談化数や受注数を含めてください。営業部門と数値を共有していないと、この歪みに気づけません。

適切な条件を明示して、合わない相手を絞り込む設計も有効です。数を減らして質を上げる判断が正解になる場面もあります。

競合サイトの見た目を真似する

成果が出ている他社のページを参考にすること自体は有効です。見た目だけを模倣しても、その企業の顧客層や検討プロセスが自社と異なれば同じ結果にはなりません。

参考にすべきは、なぜその構成にしているのかという意図の部分です。掲載順や情報量の背景を読み解き、自社の状況に置き換えてください。

自社の顧客が何を不安に感じているかは、自社にしか分かりません。ヒアリングで得た情報のほうが確度の高い材料になります。

施策を打ちっぱなしで検証しない

改善案を実装した時点で完了としてしまうと、効果の有無が分からないまま次の施策へ進むことになります。検証しない改善は、成果が出ても再現できず、失敗しても原因を特定できません。

実装のスケジュールと同時に、検証の時期と判断基準を決めておいてください。実装後に考え始めると、比較すべき期間を逃します。

継続的に回す体制についてはインハウスSEOとは?内製化成功のコツと自社SEO対策が難しい場合のポイントで解説しています。

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改善を続けるための体制と指標

コンバージョン改善は一度で終わる取り組みではありません。見る指標を絞り、確認する場を固定し、部門をまたいで情報を共有する体制が成果を左右します。

運用として定着させるための3つの観点を挙げます。

見る指標を絞って定例で確認する

確認する数値が多すぎると、変化に気づけず判断も遅れます。流入数、CTAクリック率、フォーム完了率、コンバージョン数の4つに絞れば、どの段階に問題があるかは把握できます。

月に1回、決まった形式で確認する場を設けてください。毎回同じ項目を並べることで、推移の比較がしやすくなります。

数値が動いた月は、その前月に実施した変更を記録から確認します。因果関係を追える状態を保つことが重要です。

営業部門と情報を共有する

問い合わせがその後どうなったかを知らなければ、改善の方向は決められません。受注に至った経路と失注した理由を営業部門から共有してもらうと、優先すべきページや情報が見えてきます。

受注につながりやすい流入経路が分かれば、そこへ資源を集中できます。全体のCVRだけでは、この判断はできません。

営業が商談で繰り返し説明している内容は、サイトに掲載すべき情報です。現場の言葉をそのまま反映してください。

集客と改善を分けずに設計する

流入を増やす取り組みと、コンバージョンを高める取り組みは切り離せません。検討段階の浅いキーワードで集めた読者に対しては、問い合わせではなく資料請求を用意するというように、流入と受け皿を対応させます。

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まとめ|コンバージョン改善は原因の特定から始める

コンバージョン改善で成果を分けるのは、施策の数ではなく順序です。流入とのずれ、CTAへの未到達、CTAの分かりにくさ、フォーム離脱、検討材料の不足という5つの原因のうち、自社がどこに該当するかを数値で特定してください。

特定した箇所に応じて、ファーストビューやCTAの改善、フォームの項目削減、中間コンバージョンの設置といった施策を選びます。着手の順番は、影響度と実行コストの2軸で並べ、流入の多いページから進めるのが基本です。

実行したら必ず効果を確認し、変更内容と結果を記録に残してください。指標を絞って定例で確認し、営業部門と情報を共有する体制が整えば、改善は一過性の施策ではなく事業の成果につながる運用になります。

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