アンカーテキストとは?書き方の注意点まで詳しく解説

Webサイト制作などをしていくうえで必要になってくる知識・技法の一つとして「アンカーテキスト」というものがあります。

今回は、そのアンカーテキストとは「どういうものなのか」という解説から、「どのように書くのか」という使い方や使う上での注意点などを説明していきます!!

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アンカーテキストとは??

Web制作初学者のなかでも「アンカーテキスト」と聞いて、ある程度どんなものなのか想像がつく人もいるかもしれません。

ですが、曖昧な知識で最大限使いこなせるものではないと言えます。

ということで、まずはじめにアンカーテキストとはどのようなものなのかについて簡単に解説していきます。

アンカーテキストはリンクに表示されるテキストのこと

アンカーテキストとは簡単に言えばWebページ内に設置されたリンクに表示する文章のことです。ユーザーを別サイトや別ページに誘導するために使われるもので、一般的には青い文字で表示されています。

ユーザーや検索エンジンに対してリンク先の内容を伝える役割がアンカーテキストにはあります。

ブログやWebサイトを閲覧している時、青い文字で「〇〇についてはこちら」や「〇〇のおススメ10選」などのテキストを見たことがあると思います。まさにその青いテキストがアンカーテキストというものです!!

リンク先の内容がどんなものなのかをこのアンカーテキストの内容からユーザーは判断します。

例えば、リンク先のページタイトルなどが「クローラーの仕組みについて」の場合。

アンカーテキストに入力されるテキスト内容も「クローラーの仕組みについて」と書きます。

そうすれば、このアンカーテキストを見たユーザーも「このページに飛べば、“クローラーの仕組みについて”書かれているのか」と理解することができます。

アンカーテキストはクローラーにも見られる

アンカーテキストはWebサイトを利用しているユーザーはもちろん見ますが、検索エンジンのクローラーにも巡回してきた際に見られます。

検索エンジンが検索の順位を決めるために、Webサイトを巡回しWebサイトの情報を収集してくるクローラーと呼ばれるロボットがいます。

そのクローラーと呼ばれるロボットは、HTMLファイルやCSSファイルをはじめとしたWebサイトの情報を巡回しますが、その巡回対象の中にアンカーテキストも含まれています。

巡回した内容から、検索エンジンに表示される順位が決められるためSEO対策においてとても重要な要素ということができます。

クローラーは世界中のWebサイトを巡回していますが、「aタグ」で構築されたリンクを経由してWebサイトを巡回しています。

この時クローラーはリンク先の内容を把握するためにアンカーテキストを利用します。

アンカーテキストとリンク先の内容が一致していると、検索エンジンはリンク先ページの情報を正しく認識し評価してくれます。また、アンカーテキストに含まれているキーワードをそのページの重要なテーマだと認識してくれ、そのキーワードでの検索順位を向上させてくれるのです。

アンカーテキストはどう書けばいい??

アンカーテキストを簡単に解説してきました。

では、実際にアンカーテキストはどのように書くのでしょうか。

次はその書き方を簡単に解説していきます!!

aタグで囲む

アンカーテキストは「aタグ」で囲んで書いていきます。

例えば、クローラーの仕組みについて解説しているページをリンク先とするアンカーテキストを書くとしましょう。

HTMLのコードは以下のようになります。

<a href=”https://〇〇〇〇.com”>クローラーの仕組みについて</a>

“”(ダブルクォーテーション)内の〇〇〇〇の部分にはリンク先のURLを書き込みます。

「aタグ」で囲まれている“クローラーの仕組みについて”というテキストが青い文字として反映されアンカーテキストと呼ばれる部分となります。

リンク先の内容に合わせたテキスト

序盤のアンカーテキストそのものの解説の部分で軽く触れましたが、アンカーテキストはリンク先の内容に合わせたテキストでなければいけません。

もしテキストがリンク先の内容と全く違うものの場合どんなことが起きるでしょうか。

ユーザーは不便さを感じ、Webサイトそのものの利便性が下がります。

先ほど解説したようにクローラーからは正しく評価されず検索エンジンの上位に表示されることはなくなるでしょう。

具体的に例をあげると、リンク先の内容は商品購入ページなのに、アンカーテキストが「商品の使用上の注意点はこちら」てきなテキストだと混乱が生じます。

ユーザーは使用上の注意点を見に行ったのに、リンク先に飛んだら商品を購入するページに飛んでしまうからです。

ユーザーが思っていた内容と違うとならないようアンカーテキストは指定する必要があります。

アンカーテキストを使う上でのポイントは??

ここまでアンカーテキストについて、そしてどのように書くのかを簡単に解説してきました。

次はアンカーテキストを使う上でのポイントをいくつかあげてそれぞれ解説していきたいと思います。

SEO内部対策にも有効な要素ではありますが、当然うまく利用していかなければいけません。

どんな点に注意すればいいかを簡単に解説していきますね。

対策キーワードを含める

これはとても重要です。

リンク先の内容に合わせたテキストを!ということは散々言ってきましたが、これはほぼ同じような意味です。

SEO評価をあげるためには、リンク先のWebページのSEO対策に設定したキーワードを含めます。

具体的な例をあげるとしたら次のようになります。

対策キーワード:「新宿」「デート」「はじめて」

→アンカーテキスト:新宿ではじめてのデートにおすすめなデートスポットはこちら

対策キーワード:「HTML」「初心者」

→アンカーテキスト:HTMLの初心者はこれを抑えて!!

あくまでも上記は分かりやすいように考えた一例ですが、このように対策キーワードを含めることで検索エンジンがリンク先の内容と対策キーワードの寒冷性を認識しやすくなります。

結果、クローラーから正しい評価をしてもらえ、検索エンジンの上位表示が狙えるのです。

また、Webページを訪れたユーザーもリンク先のWebページの内容をイメージしやすくなります。

その結果、ユーザーからのクリック率が単純に上昇することでしょう。

ただし、対策キーワードを入れ過ぎてしまうのはNGなようです。

入れ過ぎてしまうことで、リンク先の内容が分かりにくくなってしまい、クローラーからのSEO評価も下がってしまいます。ガイドライン違反にあたる場合もあるようです。

対策キーワードを入れ過ぎた例を挙げると次のようになります。

対策キーワード:「リンク」「解説」

→アンカーテキスト:リンクの説明やリンクの設置の仕方を解説します。リンクの解説が見たい人はこちらのリンクをクリック!!

極端に悪い例を作ってみましたが、上記のようにキーワードを入れ過ぎてしまうとSEO効果を狙っていると判断されてしまうようです。

訪れたユーザーも回りくどすぎて理解しづらくなり、クリック率にも悪い影響が出てしみそうですね。

対策キーワードを含めることは重要ですが、含め過ぎずに適切なテキストを書きましょう。

長くし過ぎない

アンカーテキストが長すぎるのはNGと言えます。

リンク先のWebページに訪れてほしい気持ちが強くなるあまり長いテキストをアンカーテキストとして書いてしまう人がいるかもしれません。

ですが、長くなりすぎると逆効果になってしまいます。

次の具体的な例をみて比べてみましょう。

リンク先の内容:「HTML初学者 独学におすすめの本3選」

→アンカーテキスト①:HTML初心者にピッタリな独学本はこちら

 アンカーテキスト②:独学でHTMLを習得しようとしている初学者の方必見!!現役コーダーがおススメする独学に最適な最初の一冊をご紹介!!気になる方はこちらのアンカーリンクをクリック!!

今回も極端な例になってしまいましたが、①と②を比べてみてどうでしょうか。

一見、②の方が詳しく書かれているため読んでみればこちらの方がリンク先の内容のイメージがつきやすいかもしれません。

ですが、この長いテキストと①の簡潔なテキスト。どちらを最後まで読むでしょうか。

実際に訪れたWebページやブログなどで②のような青いテキストを最後まで読む気になるでしょうか。

多くの人は短く簡潔な①を好み、クリックしてくれるでしょう。

長すぎるとリンク先の内容を把握するまでに時間もかかってしまいますね。

長くし過ぎず、簡潔で分かりやすいテキストにまとめましょう。

画像リンクの場合はalt属性を記述する

画像リンクの場合はalt属性を記述しましょう。

理由を簡単に言えば、クローラーはテキスト情報は識別できますが、画像情報はまだ識別できるレベルまでいってないためです。

alt属性を簡単に解説すると画像が表示できないとき、代わりに表示されるテキストを指定するために使うものです。

また、スクリーンリーダーや音声ブラウザなどの読み上げ機能を使う際にも、alt属性で指定したテキストが読み上げられます。

簡単に言えば、画像の説明文というところでしょうか。

alt属性の記述方法は次のようになります。

<img src=”〇〇〇〇.jpg” alt=”アンカーテキスト”>

HTMLタグのimg要素に上記のように記述します。

〇〇〇〇には画像のパスを、アンカーテキストと書いてある部分に画像の説明となるテキストを書きます。

このalt属性ですが、この情報はアンカーテキストと同じ効果になります。

クローラーはこのalt属性がSEOの評価対象になり、alt属性を読み取ってくれることで画像の内容を認識してくれます。

アンカーテキスト同様、簡潔で分かりやすいテキストを指定することが必要です。

ユーザーがクリックしてくれるように設定

アンカーテキストはユーザーにクリックしてもらえてはじめて効果を発揮します。

より高いクリック率をあげるためにユーザーに興味を持ってもらわなければいけません。

今まで何度も出てきましたが、分かりやすく簡潔なテキストを書く必要があります。

それも、リンク先の内容に沿ったテキストでです。

例えば、「〇〇はこちら」「詳しくはこちら」などよりも、「〇〇の詳しい解説はこちら」「〇〇のおススメ10選はこちら」などのように具体的に書きながら、ユーザーが興味を持ちこの先のWebページも見てみたいなと思ってもらえるようなテキストを書きます。

少し難しいかもしれませんが、慣れれば簡単に書くことができます。

ユーザーが多くクリックしてくれれば、サイト内の巡回率が上がり、ユーザーの滞在時間も増やすことができます。

アンカーテキストの基本は「リンク先の内容を分かりやすく、かつ具体的に」記述することです。

まとめ 効果的にアンカーテキストを使っていこう

今回はアンカーテキストとはどういうものなのか、書き方や私用するうえでの注意点などを簡単な例を用いながら解説してきました。

アンカーテキストを適切に書くことで、ユーザーへも検索エンジンに対してもポジティブな影響を出すことができます。

リンク先の内容が分かりやすくイメージのしやすいテキストであれば、より多くのクリック率を獲得することができ、ユーザーも利便さを感じることでしょう。

検索エンジンに表示する順位を決めるためのクローラーも、正しくWebページを評価してくれることで、Webページ自体の評価も向上しランキングアップにも繋がります。

ランキングをあげることばかりに集中して対策キーワードを入れ過ぎることはNGでした。

SEO目的だと認識され、返って評価を落とすことに繋がります。

また、長くなりすぎるとユーザーから見ても分かりにくくなってしまい、クリック率も低下してしまうでしょう。

アンカーテキストは、リンク先の内容に沿ったキーワードを含めた簡潔で分かりやすいテキストを記述し、ユーザーにとって有益な場所に配置しましょう。

本記事で解説した内容を理解したうえで、アンカーテキストを有効に活用していきましょう。

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この記事の監修者

クリニックや転職など競合性の高いSEOで上位表示を獲得実績が多数。
インハウスSEO(内製化支援)を法人に展開しており、クリニックや人材業界などジャンルを横断してクライアントへSEOの組織構築を行っています。

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