404 not foundとは?原因から改善策まで徹底解説!
Webサイトを運営する上で、404 not foundエラーは避けて通れない問題です。このエラーはユーザー体験を損ない、SEOにも悪影響を与える可能性があります。
本記事では、404エラーの基本的な知識から、その原因と対策、オリジナルエラーページの作成方法まで、包括的に解説します。サイト運営者が知っておくべきポイントを押さえ、ユーザーとサイトの両方に優しい404エラー対策を学びましょう。
合同会社楽々Edit 代表 取締役
山本 伸弥(やまもと しんや)
BtoBオウンドメディア請負人
新卒でSEOコンサルティング会社に入社し、SEOコンサルタントとして戦略立案から営業、コンテンツ制作まで幅広く従事した後に、合同会社楽々Editを創業し代表取締役に就任。 中小企業から東証プライム企業、ベストベンチャー100まで累計300社以上のSEO改善実績を持つ。
医療分野やクリニック、BtoB領域のグロースに担当している。
BtoBで無形商材、LTV100万円以上の事業のグロースが得意領域。
相談会にてぜひお待ちしております。
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404 not found(404エラー)とは
404 not foundは、HTTPステータスコードの一つです。クライアントがリクエストしたリソースが見つからない場合に返されるレスポンスコードで、エラーを意味しています。
一方、410 Goneと呼ばれるステータスコードもありますが、こちらはリソースが恒久的に移動または削除された場合に用いられます。404と410の使い分けは、Webサイト運営者にとって大切な知識です。
HTTPステータスコードとは
HTTPステータスコードは、クライアントとサーバー間の通信における応答の種類を表す3桁の数字です。100番台から500番台まであり、それぞれ応答の種類や状態を示しています。
HTTPステータスコード | 意味 | 詳細 |
100番台 | Informational(情報) | リクエストは受け取られ、処理が継続されていることを示す |
200番台 | Success(成功) | リクエストが正常に受け付けられ、処理されたことを示す |
300番台 | Redirection(リダイレクト) | リクエストを完了させるために、追加の処理が必要であることを示す |
400番台 | Client Error(クライアントエラー) | クライアント側の問題でリクエストが処理できないことを示す |
404 | Not Found | リクエストされたリソースが見つからないことを示す |
500番台 | Server Error(サーバーエラー) | サーバー側の問題でリクエストが処理できないことを示す |
ソフト404との違い
ソフト404とは、本来404エラーを返すべきなのに、200 OKのステータスコードを返してしまうケースを指します。つまり、リソースが存在しないにも関わらず、正常なレスポンスを返してしまうのです。
この場合、検索エンジンのクローラーは誤った情報を取得してしまい、適切にインデックスできなくなる可能性があります。Webサイト運営者は、ソフト404の発生を防ぎ、正しいステータスコードを返すよう努める必要があります。
なぜ「404 not found」に悩む人が多いのか?
404 not foundエラーは、Webサイトの運営で多くの人を悩ませる問題です。このエラーが発生すると、ユーザーはアクセスしようとしたページを閲覧できなくなります。その結果、ユーザーがサイトを離脱してしまい、ビジネスチャンスを逃してしまうかもしれません。
また、頻発するエラーはサイトの信頼性を低下させる要因にもなり得ます。404エラーを適切に処理し、ユーザーに良い体験を提供できるかどうかは、Webサイト運営者にとって見落とせない課題です。
404エラーが発生するとどう困るか
ユーザー離脱、機会損失、サイトの信頼低下が大きな問題として挙げられます。目的のページにたどり着けないユーザーは、そのサイトから離脱してしまう可能性が高くなります。
特にECサイトなどでは、商品購入の機会を逃すことになります。また、エラーの多発はサイトの信頼性を損ない、リピーターの減少にもつながりかねません。
404エラーは、ユーザーとビジネスの両面で深刻な影響を及ぼし得る問題です。
SEO上のマイナスはあるのか?
Googleをはじめとする検索エンジンは、404エラーが多発するサイトを評価する際にマイナス材料として扱う傾向にあります。エラーが多発すると、クローラーがサイト内の目玉となるページにたどり着けなくなる可能性もあります。SEOで、適切なエラー対応は欠かせません。
主な原因と対処法
404エラーが発生する主な原因は、リンク切れやURLの打ち間違いです。特に、内部リンクの更新漏れは大きな問題となります。また、サイトのリニューアル時にページを削除や移動した際、古いページへの対処を忘れてしまうケースも見受けられます。これらの原因を特定し、適切に対処しましょう。
リンク切れ・URL打ち間違い
リンク切れは、リンク先のページが存在しない状態を指します。サイト内のリンクが古いままになる、URLを手入力する際に誤りがあると発生します。定期的にリンクのチェックを行い、リンク切れを防ぐ必要があります。また、ユーザーがURLを打ち間違えてアクセスした場合でも、適切にエラーを処理し、目的のページへの誘導が求められます。
古いページの削除や移動
サイトのリニューアルや情報の更新に伴い、古いページを削除や移動するケースがあります。その際、古いページへのリンクや、検索エンジンのインデックスに残る古いURLへの対処を忘れてしまうと、404エラーが発生してしまいます。削除や移動の際は、必ず301リダイレクトを設定し、適切な新しいページへユーザーを導くようにする必要があります。
リダイレクトやDNSの設定不備
リダイレクトの設定ミスや、DNSの設定不備も404エラーの原因となり得ます。例えば、.htaccessファイルの記述ミスがあると、意図しないリダイレクトが発生し、リダイレクト自体が機能しなくなります。
また、ドメインを移管した際、ネームサーバーの反映が完了していないと、一時的に404エラーが表示されてしまうこともあります。これらの設定は慎重に行う必要があります。
404エラーを防ぎ・改善する方法
404エラーを防ぎ、発生した場合でもユーザーに適切に対処してもらうために、いくつかの方法があります。まず、URLの変更や削除の際は、必ず301リダイレクトを設定します。これにより、古いページへのリンクや検索エンジンのインデックスを、新しいページに適切に受け継ぐことができます。
301リダイレクトを正しく設定する
301リダイレクトは、URLの恒久的な移動を示すものです。リダイレクトを設定し、古いページへのアクセスを新しいページに自動的に転送できます。また、検索エンジンに対しても、新しいページがコンテンツの正当な後継であることを伝えられるため、SEO評価を引き継ぐことができます。サイトの移行や統合の際は、必ず301リダイレクトを活用します。
オリジナル404ページでユーザーを逃さない
404エラーが発生した際、デフォルトのエラーページではなく、オリジナル404ページの表示をおすすめします。オリジナルページでは、サイトのデザインを維持しつつ、ユーザーに適切な情報を提供できます。例えば、サイトマップやカテゴリー一覧、検索ボックスなどを設置し、目的のページへ誘導する工夫が効果的です。
サイトマップを設置
サイトマップは、サイト内のページ構造を一覧で示したものです。これを404ページに設置すると、ユーザーが目的のページを見つけやすくなります。また、サイト内検索や、トップページやカテゴリーページへのリンクを用意するのも良い方法です。ユーザーを適切に誘導し、離脱を防ぐことが大切です。
定期的なリンクチェック
定期的にサイト内のリンクをチェックし、リンク切れの発見・修正が欠かせないポイントです。手動でチェックする方法もありますが、GoogleサーチコンソールやScreaming Frogなどの専用ツールを活用するのが効率的です。これらを用いることで、サイト内の404エラーを見つけ出し、適切に対処していくことができます。
404エラーページの設定方法
オリジナルの404エラーページを作成するには、いくつかの方法があります。代表的なのは、.htaccessを使う方法、WordPressの機能を利用する方法、サーバー管理画面から設定する方法などです。それぞれのケースに応じて、適切な実装方法の選択が必要となります。
.htaccessを使う場合
.htaccessは、Webサーバーの設定ファイルの一つです。これを利用すると、404エラーページを指定できます。例えば、以下のようなErrorDocumentディレクティブを記述し、指定したURLを404ページとして設定できます。
ErrorDocument 404 /404.html
ただし、.htaccessファイルの記述を誤ると、予期せぬ動作を引き起こす可能性があるため、注意が必要です。
WordPressを使う場合
WordPressには、デフォルトで404.phpテンプレートファイルが用意されています。これを編集すれば、オリジナルの404ページを作成できます。また、プラグインを利用し、より簡単に404ページをカスタマイズできます。
例えば、「404page」や「Custom 404 Pro」などのプラグインを使えば、管理画面から簡単に404ページを設定できます。
サーバー管理画面から設定する場合
レンタルサーバーを利用している場合、サーバー管理画面から404ページを設定できることがあります。例えば、エックスサーバーでは、「カスタムエラーページ」機能を利用して、任意のHTMLファイルを404ページとして指定可能です。
同様に、ロリポップサーバーでも、「カスタムページ設定」という機能で、独自の404ページを設定できます。
サーバーごとに設定方法は異なるため、各サービスのマニュアルの参照をおすすめします。
オリジナル404ページのメリット&事例
オリジナルの404ページ作成には、いくつかのメリットがあります。まず、ブランドイメージの向上が期待できます。404ページに遊び心を取り入れ、サイトの世界観を反映させることで、ユーザーに好印象を与えることができます。
ブランドイメージ向上
オリジナル404ページは、サイトのブランドイメージを強化する絶好の機会です。例えば、ユーモアを交えたメッセージを表示する、サイトのマスコットキャラクターを登場させるのも効果的です。企業の個性や価値観を伝えることで、ユーザーとの絆を深められます。
また、ゲーム感覚で楽しめる404ページを作成している事例もあります。エラーページとは思えないほどの凝ったデザインは、ユーザーに強い印象を残します。
ユーザー満足度への効果
オリジナル404ページは、ユーザーの満足度向上にもつながります。デフォルトのエラーページでは、ユーザーは途方に暮れてしまうかもしれません。しかし、適切な誘導メッセージやリンクを提供できれば、ユーザーをスムーズに目的のページへ導くことができます。
例えば、「お探しのページは見つかりませんでした。以下のリンクからお試しください。」などの言葉を添えて、トップページやカテゴリーページへのリンクを表示するのは効果的な手法です。
サイト内検索を設置するのもおすすめです。ユーザーが検索ワードを入力し、目的の情報に辿り着ける可能性が高まります。
このように、オリジナル404ページは、ユーザーを逃さない施策として特に大切です。
まとめ
404エラーは、ユーザーとサイト運営者の双方にとって無視できない問題です。エラーが発生するとユーザーは離脱しやすく、SEO面でもマイナスの影響があります。
サイト運営者には、定期的なリンクチェックによる予防と、エラーページでの適切なユーザー誘導が求められます。オリジナルの404ページを用意し、トップページや関連コンテンツへの案内を心がけましょう。
ユーザーにとって価値のあるサイトを目指し、エラーページにも配慮を怠らないことが大切です。