SEOとリダイレクトの関係性!検索順位を維持・向上させるための必須知識と設定方法

監修者プロフィール

合同会社楽々Edit 代表 山本 伸弥(やまもと しんや)

新卒でSEOコンサルティング会社に入社し、SEOコンサルタントとして戦略立案から営業、コンテンツ制作まで幅広く従事した後に、合同会社楽々Editを創業し代表取締役に就任。 中小企業から東証プライム企業、ベストベンチャー100まで累計300社以上のSEO改善実績を持つ。 国内大手SEOマーケティング会社10社とデジタルマーケティングカンファレンスも主催している。

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リダイレクトとは、サイトページのURLが変更された際に、古いURLから新しいURLに自動で転送される仕組みです。設定することでユーザビリティの向上やインデックスの効率化が期待できるため、SEO評価にも良い影響を与えます。

しかし、「SEO対策に効果的なリダイレクト設定がわからない」という不安を持っている人もいるでしょう。リダイレクトを誤った方法で設定してしまうと、最悪の場合サイトのSEO評価がリセットされるなんてこともあります。

そこでこの記事では、「SEOとリダイレクトの関係性」について、リダイレクトの設定方法や注意すべき点などと合わせて解説します。リダイレクトの種類やよくあるリダイレクトの失敗も紹介しているため、特にサイトのリダイレクト設定にお困りの方は参考にしてください。適切なリダイレクト設定を行って、効果的なSEO対策につなげましょう。

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SEO リダイレクトとは?

SEO リダイレクト

サイトを閲覧している際に、「表示中のページから、https://○○にリダイレクトしようとしています。」というような文言が表示された経験がある人も多いでしょう。これはサイトのURLやドメインが変更された際に表示される「リダイレクト」のエラーメッセージです。リダイレクトはSEOにおいて重要な役割を果たします。

そこでここでは、定義から種類まで、リダイレクトについて詳しく解説します。

リダイレクトの定義

サイトやページのURLが変更された際に、古いURLから新しいURLに自動転送される仕組みをリダイレクトといいます。

主にサイトのリニューアルやメンテナンス・ドメインの変更の際に、使用されます。URLが変更された際にリダイレクト設定が行われていないと、アクセスしたユーザーが目的のページに辿り着けません。これはユーザビリティの低下を招き、サイトの閲覧数にも悪影響です。

そこでリダイレクト設定によって、古いURLから新しいURLへ自動転送させることで、ユーザーの離脱を避けることができます。また、「リダイレクトが繰り返し行われました」というエラーメッセージが表示されると、ウイルスに感染したのでは?と不安になる人もいるでしょう。

しかし、リダイレクトはサイト移転時には、Googleも使用を推奨する安全な仕組みです。リダイレクトのエラーメッセージはウイルスとは無関係であるため、表示されても心配いりません。

どのような時にSEO対策でリダイレクトが必要なのか?

URLが変更されると、同一のサイトだとしても検索エンジンからは新しいサイトとみなされるため、SEO評価は0からにリセットされます。つまり、サイトのリニューアルでURLを変更するとSEO評価が引き継がれず、検索順位結果に悪影響を及ぼすリスクがあるということです。

しかし、リダイレクト設定をしておけば、古いURLから新しいURLに変更してもSEO評価を引き継ぐことができるため、順位に大きな影響を及ぼすリスクを軽減できます。

また、URLをリダイレクト設定せずに変更すると、ブックマークなどから古いURLにアクセスしたユーザーは目的のページに辿り着けません。これは、ユーザビリティの低下につながり、SEO評価においても悪影響です。このように、リダイレクトはSEO対策としても重要な役割を果たすことがわかります。

リダイレクトの種類

リダイレクトには以下のような種類があります。

  • 301リダイレクト
  • 302リダイレクト
  • 307リダイレクト
  • 308リダイレクト

301リダイレクトは、301リダイレクトは、恒久的なURLの変更に最適なリダイレクトです。

302リダイレクトは、一時的なURLの変更に最適なリダイレクトです。また、307リダイレクトは恒久的な変更に、308リダイレクトは一時的な変更に使用されます。301と302、307と308は、リクエストメソッドの過程に違いがあります。

307リダイレクトと308リダイレクトはリクエストメソッドが変更されることはありません。しかし、301リダイレクトと302リダイレクトはリクエストメソッドの変更を許可してリダイレクトが行われます。

「301リダイレクト」と「302リダイレクト」については次の項で詳しく解説するので、リダイレクト設定を検討している方はぜひ参考にしてください。

301リダイレクト|恒久的なURL変更に最適

SEO リダイレクト

前章ではリダイレクトの定義やSEOとの関係について解説しました。リダイレクトは、「301リダイレクト」と「302リダイレクト」の使用が多くなっています。ここでは、恒久的なURL変更に最適な301リダイレクトについて詳しく解説します。

301リダイレクトのメリット

301リダイレクトは、URLを恒久的(元に戻す予定がない)に変更する際に使用されるリダイレクトです。301リダイレクトには主に以下のようなメリットがあります。

  • 古いURLのSEO評価を新しいURLに引き継げる
  • 古いURLにアクセスしたユーザーを新しいURLに自動的に転送させる
  • 古いURLがクロールされるのを防ぐ
  • 新しいURLのインデックスが効率的になる

301リダイレクトのもっとも大きなメリットは、古いURLのSEO評価を引き継ぐことができるという点です。URLを変更すると、検索エンジンはそのページを新しいサイトとして認識するため、検索結果表示への反映は遅くなります。

しかし、301リダイレクトを使用すると、古いサイトのSEO評価の引き継ぎが可能であるため、比較的早い上位表示が可能となります。また、301リダイレクトはインデックスされやすい傾向もあるため、URLの変更が一時的でない限りは301リダイレクトを使用しましょう。

301リダイレクトの活用シーン

301リダイレクトの使用におすすめのシーンは以下の通りです。

  • サイトリニューアルに伴いURLを変更する
  • URLを正規化する
  • URLをSSL化する
  • ドメインを変更する

URLを変更する予定がない場合は、SEO評価を引き継ぐことができる301リダイレクトを使用しましょう。

301リダイレクト設定方法

301リダイレクトの設定には様々な方法があります。

ここでは、専門的な知識が不要な2つの方法を紹介します。

.htaccessファイルを使用する場合

.htaccessとは、Webサーバーをディレクトリ単位で制御するファイルです。まず、サイトのルートディレクトリ内にある.htaccessファイルを開きます。ファイルが開いたら、リダイレクトコードを追加します。

「Redirect 301 /old-page.html https://www.example.com/new-page.html

上記は古いディレクトリから新しいディレクトリへ設定する場合のコードです。赤色部分は古いURLの相対URLを、青色部分は新しいURLの絶対URLを入力してください。リダイレクトコードが追加でき、不備がないことが確認できたら、ファイルを保存してアップロードします。古いURLにアクセスして、新しいURLにリダイレクトされれば設定完了です。

WordPressプラグインを使用する場合

WordPressプラグインを使用する場合は、「Redirection」の利用がおすすめです。「Redirection」を検索しインストールが完了したら、有効化を行います。次に、【ツール】メニューから「Redirection」を選択し、セットアップを完了させましょう。

セットアップ完了後、「Redirection」のリダイレクトの設定画面で必要項目を入力し、「転送ルールを追加」をクリックすればリダイレクトが設定できます。ソースURLには古いURLの相対URLを、ターゲットURLには新しいURLの絶対URLを入力してください。

古いURLにアクセスして、新しいURLにリダイレクトされれば設定完了です。

302リダイレクト|一時的なURL変更に最適

SEO リダイレクト

301リダイレクトの次によく使用される302リダイレクト。ここでは、302リダイレクトについて詳しく解説します。

302リダイレクトのメリット

前述した通り、302リダイレクトはURLを一時的に変更する際に使用されるリダイレクトです。302リダイレクトには主に以下のようなメリットがあります。

  • 短期間であればインデックスされない
  • 元のURLのSEO評価への影響が少ない
  • 古いURLにアクセスしたユーザーを新しいURLに自動的に遷移させる

302リダイレクトは、301リダイレクトと異なり短期間のリダイレクトであれば、インデックスされることがないため、一時的なサイトメンテナンスの際などに最適です。また、302リダイレクト設定は元のURLのSEO評価に影響が出ないため、URLを戻した際にも検索順位が下がるリスクが軽減します。

しかし、302リダイレクトの状態が長期に及ぶと、新しいURLがインデックスされるケースもあるため、あくまでも一時的な変更の際のみで使用しましょう。

302リダイレクトの活用シーン

302リダイレクトの使用におすすめのシーンは以下の通りです。

  • 一時的にURLを変更する
  • リダイレクトテストを行う
  • サイトのURLがPC用とスマホ用で異なる

302リダイレクトは、短期間であれば新しいURLがインデックスされることはないため、元のURLへのSEO評価にも影響がありません。そのため、サイトのリニューアルやメンテナンスの際に一時的に異なるURLに変更したい際におすすめです。

302リダイレクト設定方法

302リダイレクトの設定方法にはいくつかの種類がありますが、設定でミスが起きると、初心者が自力で元に戻すことが難しくなるケースがあります。そこでここでは、専門知識がなくても302リダイレクト設定ができる2つの方法を紹介します。

WordPressプラグインを使用する場合

WordPressプラグインを使用して302リダイレクトを設定する方法は、ソースURLとターゲットURLの入力までの工程は301リダイレクトと変わりません。

同じ設定手順部分は【301リダイレクトをWordPressプラグインで設定する方法】で確認してください。

ソースURLとターゲットURLの入力が完了したら、HTTPコードを「302」に変更します。

「転送ルールを追加」をクリックすれば設定は完了しますが、元のURLにアクセスして新しいURLにリダイレクトされるか確認しましょう。

.htaccessファイルを使用する場合

.htaccessとは、Webサーバーをディレクトリ単位で制御するファイルです。

まず、.htaccessファイルは、サイトのルートディレクトリ内にあります。WordPressを利用している場合は、WordPressのディレクトリ直下に.htaccessファイルが配置されていることが一般的です。

.htaccessファイルを開いたら、リダイレクトコードを追加します。

「Redirect 302 /old-page.html https://www.example.com/new-page.html

赤色部分は古いURLの相対URLを、青色部分は新しいURLの絶対URLを入力してください。リダイレクトコードが追加でき、不備がないことが確認できたら、ファイルを保存してアップロードします。

古いURLにアクセスして、新しいURLにリダイレクトされれば設定完了です。.htaccessファイルを使用する方法は、先に紹介したWordPressプラグインを使用する方法よりも失敗するリスクが高いため、不安な人は避けることをおすすめします。

リダイレクト設定における注意点とよくある失敗

SEO リダイレクト

ここまでで、リダイレクトの概要や種類について解説しました。リダイレクトがSEOにおいて重要な設定であることがわかったのではないでしょうか。ここでは、リダイレクト設定における注意点とよくある失敗を解説します。

SEO対策でリダイレクト設定したにもかかわらず、SEOに悪影響を及ぼす事態にならないよう、しっかり確認していきましょう。

リダイレクトチェーン

リダイレクト設定をする際には、リダイレクトチェーンにならないように注意しましょう。リダイレクトチェーンとは、リダイレクトが何度も繰り返される事象を指します。例えば、AというページからBというページにリダイレクトされ、そこからさらにCというページにリダイレクトされるといった具合です。

リダイレクトチェーンが発生すると、最終的に目的ページに辿り着くまでに、複数のページを経由することになります。すると、ページの読み込み速度の低下や、インデックスの遅れが生じるため、SEOに悪影響を及ぼします。

また、ページの読み込み時間が長くなるとユーザーのページ離脱率は圧倒的に高くなるため、可能な限りリダイレクトは少ない回数になるように設定しましょう。

404エラー

リダイレクト設定でよくある失敗が404エラーです。404エラーとは、アクセスしたページが存在しない際に表示されるエラーコードです。404エラーが表示される原因には以下のようなものがあります。

  • URLの間違い
  • リダイレクト先のページが存在しない
  • リダイレクトの設定ミス

Googleが正式に回答している通り、正しい処理をしたページに404エラーの表示自体がSEOへ悪影響を及ぼすことはありません。しかし、URLや設定のミスなど意図しない404エラーはユーザーが離脱する原因となるため、確認・対処が必要です。

リダイレクトループ

リダイレクトループへの対策も、リダイレクト設定において重要なポイントです。リダイレクトループとは、リダイレクトが何度も繰り返され、最終的に目的のページに辿り着かない事象を指します。例えば、AというページからBというページにリダイレクトされ、そこからさらにAにリダイレクトされるといった具合です。

目的のページに辿り着けないリダイレクトループは、ユーザビリティを大きく低下させます。これは、「Googleが掲げる10の事実」の内容に反するものであり、SEOとしての評価を下げる要因となります。

リダイレクトループは表示確認を適切に行っていれば防げる事象です。リダイレクト設定の設定や管理は定期的に見直しを行いましょう。

モバイル対応

リダイレクト設定を行う際には、モバイル対応にも気を付けましょう。サイトのURLがPC用とスマホ用で異なる場合は、それぞれで設定が必要になります。PCがスマホ向けURLにアクセスした場合はPC向けURLへのリダイレクト設定、スマホがPC向けURLにアクセスした場合はスマホ向けURLへのリダイレクト設定をします。

リダイレクト設定をしておかなければ、ユーザーにとって最適なページを表示できません。ユーザビリティの低下はSEOに悪影響を及ぼします。また、PC用とスマホ用のURLが存在する場合、重複コンテンツとみなされ、SEOに影響を受けることがあるため、注意が必要です。

サイトマップ更新

リダイレクト設定をした後は、サイトマップの更新を行いましょう。サイトマップは、サイトの構造やページ情報を検索エンジンに正確に伝えるという、重要な役割を持ちます。

そのため、リダイレクト設定でURLを変更した際にサイトマップを更新しないと、正しくインデックスされなくなることがあります。サイトが正しくインデックスされないと、SEOに悪影響を及ぼし、順位の低下にもつながりかねません。

まとめ

SEO リダイレクト

この記事では、SEOとリダイレクトの関係性について解説しました。リダイレクトは、適切な設定を行えばユーザビリティの向上にもつながり、SEOにも良い影響を与えます。また、シーンによって、301リダイレクトや302リダイレクトの使い分けも重要です。

しかし、リダイレクトの設定は.htaccessファイルの使用など、初心者には手が出しづらいことも事実です。リダイレクトに失敗すると、SEO評価がリセットされるなんてことも有り得ます。そういった失敗を防ぐために、リダイレクトの設定に不安がある方は専門業者に依頼することをおすすめします。

楽々Editは、リダイレクトの設定をはじめとしたSEO対策を戦略から実行までトータルサポートします。SEO対策だけでなく、サイト制作や広告運用の代行の業務もお任せください。現在、SEOコンサルタントによる無料SEO相談も実施しています。サイトの運用に不安がある方はぜひ、お問い合わせください。

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この記事の監修者

クリニックや転職など競合性の高いSEOで上位表示を獲得実績が多数。
インハウスSEO(内製化支援)を法人に展開しており、クリニックや人材業界などジャンルを横断してクライアントへSEOの組織構築を行っています。

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