SEOカニバリゼーションとは?デメリットや具体的な対策について
SEOを実施していると、カニバリゼーションという言葉を聞くでしょう。直訳すると「キーワードの共食い」という意味になり、ブログの検索順位を下げてしまうケースもあります。
本記事では、カニバリゼーションの概要やデメリット、起こってしまう理由などを紹介します。また、コンテンツがカニバリゼーションしているかを特定する方法や対策についても紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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SEOカニバリゼーションとは?
セオカニバリゼーションとは、同様のキーワードで記事を書いてしまい、自社ブログにおける2つの記事が上位表示されてしまう現象のことです。Googleが似たようなキーワードを見つけ、どちらのキーワードで上位表示すべきか迷ってしまい、両方ともSEO上位表示してしまうのがカニバリゼーションの原因です。
有名ブログやドメインレベルが強いブログにおいて、頻繁にカニバリゼーションが起こりますが、実は、検索順位で上位表示されていないコンテンツだとしても、カニバリゼーションが起こっているケースはあります。
つまり、カニバリゼーションは全てのSEOに関わる人が意識しておくべき対策と言えるのです。
SEOカニバリゼーションにメリットはない
SEOカニバリゼーションが起こると、1キーワードに対して自身のブログが2つ表示されることになります。そのため、場合によっては、「2記事が上位表示されるなら、得なのではないか?」と考える人もいらっしゃいます。
しかし、キーワードカニバリゼーションが起こると、基本的には、悪影響を及ぼすケースがほとんどです。詳しくは後述しますが、キーワードに対する記事の評価が分散し、1位を獲得することが難しかったり、ブログ全体で見た時の集客力が下がるなどのデメリットがあります。
そのため、カニバリゼーションが起こっている場合、基本的には対策が必要だと理解しておきましょう。
重複コンテンツとSEOカニバリゼーションの違い
重複コンテンツは、同様の記事がブログ上に2つあることを指します。こちらは、いわゆる「コピーコンテンツ」としてGoogleに評価されるため、カニバリゼーションよりも悪質だと評価されます。
つまり、カニバリゼーションは意図せず1キーワードで2つのコンテンツを制作してしまう状態のこと。重複コンテンツは、ほとんど同じ内容のコンテンツが2つ含められている状態のことを指すのです。
SEOカニバリゼーションのデメリット
ここでは、SEOカニバリゼーションのデメリットを3つ紹介します。
Googleの評価が分散する
同様のキーワードを使用したコンテンツが複数存在すると、どのページを優先して上位表示すべきか、検索エンジンが迷ってしまいます。そのため、検索順位が不安定になり、頻繁にコンテンツの順位が変わってしまいます。
そうなると、ユーザーの評価が分散されてしまい、個々の検索順位が上がりづらくなってしまうでしょう。
顧客満足度が下がる
同様のキーワードで2つの記事があり、コピーコンテンツではないということは、記載すべき内容が2つの記事に分散してしまっているということになります。つまり、読者側からすれば、必要な情報を1度で収集できなくなるため、顧客満足度は下がります。
つまり、カニバリゼーションが起こっている場合には、2つの記事をまとめて1つのコンテンツに集約させた方がコンテンツの魅力度は高まるのです。
ロングテールキーワードの集客力が下がる
カニバリゼーションが起こっていると、ロングテールキーワードの集客が減ってしまいます。なぜなら、複数のコンテンツを見たときに、どれも同じような内容が記載されているものを見ると、読者は離脱してしまうためです。
つまり、何度も訪れてくれるユーザーのことを考えたときに、カニバリゼーションは悪影響を及ぼすケースが多いのです。
SEOカニバリゼーションが起こる3つの理由
そもそも、SEOカニバリゼーションはどのようにして起こってしまうのでしょうか。ここでは、3つの理由について紹介します。
記事のタイトルが酷似している
SEOカニバリゼーションが起こる理由として、ページタイトルに似たようなキーワードが含まれている場合があります。例えば、「文章 書き方」というキーワードのタイトルをつける際に、「文章の書き方の本5選|より良い文章が書ける対策も紹介」というようなキーワードをつけたとしましょう。その際、「文章 書き方 本」という記事が存在していたなら、そのコンテンツと重複してしまう可能性があります。
ほぼ同じ内容のコンテンツが複数存在する
ページの本文の内容がほぼ同じというケースにおいても、SEOカニバリゼーションが起こってしまう可能性があります。例えば、先ほどの例のように、「文章 書き方」をキーワードとして狙っているのに、「事例」というようなコンテンツが多数含まれている場合、「文章 書き方 事例」のコンテンツに似通ってしまうケースもあります。
その結果、カニバリゼーションを引き起こすケースがあるので、注意が必要です。
文字や画像に同一のキーワードを利用している
文字や画像のalt属性に同一のキーワードを利用している場合、Googleのアルゴリズム上、ほぼ同内容のコンテンツだと判断され、カニバリゼーションを引き起こす可能性があります。
とはいえ、カニバリゼーションを意図的に引き起こすことは難しく、詳しい発生条件も不明です。そのため、可能な限りコンテンツの画像を他コンテンツと異なるものに変えたりする対策は必要になります。
SEOカニバリゼーションを特定する3つの方法
SEOカニバリゼーションを特定する方法は主に3つあります。
Googleサーチコンソールを使う
Googleサーチコンソールの「検索パフォーマンス」から「クエリ」を検索することで、対象となるキーワードを確認できます。このキーワードをクリックし、中にURLが複数存在していると、そのキーワードにおいてカニバリゼーションが起こっていることになります。
site:コマンドを利用する
Google検索で「site:自社のURL キーワード」と検索すると、対象キーワードに対してヒットする記事が現れます。その際に複数記事が表示されるのであれば、カニバリゼーションが起こっていることになります。
有料ツールを活用する
ahrefsといったアクセス数を検索できるサービスが存在します。それらのサービスを活用することで、カニバリゼーションを効率的に検索できます。
また、その他SEOツールでも同様の機能を使うことが可能です。
SEOカニバリゼーションの対策
SEOカニバリゼーションはどのように対策すれば良いのでしょうか。ここでは、主な4つの対策について紹介します。
タイトルを変更する
タイトルを変更することでカニバリゼーションを解消できる可能性が高まります。類似したコンテンツで狙っているキーワードを左側に詰め、その他の要素を含めないようにすれば、カニバリゼーションを引き起こしている記事と差別化ができ、検索エンジンからも正しい評価を得られるでしょう。
noindexを使う
カニバリゼーションを引き起こしている記事を「noindexタグ」で消してしまうというのも1つの方法です。どちらのコンテンツの質も高いのであれば、リライトして残した方が良いのですが、内容が似通っている場合などには1つの記事を削除することで、検索評価を高めることにつながります。
301リダイレクトで統合
2つの記事を統合し、301リダイレクトで一方の記事に流入させるのも1つの方法です。そうすることで、記事を消すことなく、上位表示できる可能性が高まります。
内部リンクで重要度を設定する
類似しているコンテンツに内部リンクを設定することで、Googleの評価を高められます。その結果、どの記事を上位表示させるべきかをGoogleに伝えられるので、評価してほしいコンテンツを上位表示させられる可能性が高まります。
まとめ
本記事では、カニバリゼーションの概要やデメリット、起こってしまう理由などを紹介しました。カニバリゼーションを引き起こすと、その際に関わっている全ての記事の順位を下げてしまう可能性があります。そのため、基本的にはカニバリゼーションを発見したら、対策するように心がけましょう。
本記事の内容も参考に、カニバリゼーションの対策を行ってみてください。