更新頻度はSEOに影響しない理由と意識すべき5つのポイントを解説
Webサイトを運営していると、「更新頻度を上げるとSEOに効果がある」という話をよく聞きます。しかしながら「更新頻度とSEOって本当に関係あるの?」と疑問に思っている人もいるのではないでしょうか。
先に結論をお伝えすると、更新頻度が高い・低いはSEOに影響しません。毎日、更新をしていても、質が低ければ評価されることはないでしょう。しかし、更新しなくて良いわけではないのがSEOです。
本記事では、更新頻度がSEOに関係しない理由と意識すべき5つのポイント、SEO対策を継続する必要性をわかりやすく解説します。
SEO対策で悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。
更新頻度とSEOの関係
結論をお伝えすると、更新頻度はSEOへ”直接的”に影響することはありませんが、”間接的”には効果があります。なぜそういえるのか、2つの理由を解説します。
更新頻度の高さにSEO効果はない
更新頻度が高くても、SEOで評価が上がることはありません。毎日、記事の投稿や更新をしても、ユーザーにとって有益でなければ、上位表示につながることはないということです。そのため、次のように頻度を高めるだけの更新では、SEO効果は見込めません。
・更新日や投稿日など日付だけ最新にする
・言いまわしや句読点だけ変える
・他サイトのコピーや内容の薄い記事を投稿する
大切なことは、「ユーザーにとって価値のある情報を提供すること」です。更新頻度の高い・低いにかかわらず、良質なコンテンツをつくれれば、SEOで評価されるでしょう。
情報の鮮度はSEOに影響する
更新頻度そのものは、SEOに影響しませんが、情報の鮮度は評価の対象です。実際、Googleの公式ブログで「Googleは、より新鮮で最新の検索結果を提供する」と公表しています。最新性が重視される情報は次のとおりです。
・ニュース速報
・選挙・スポーツ・テレビ番組などの情報
・株価やキャンペーンなど一時的な情報
・ライフサイクルが短い商品の情報やレビュー
情報の新鮮さを保つためには、定期的な更新が必要となるため、更新頻度は自然と多くなります。そういった意味で、更新頻度は”間接的”にSEOへ影響してくるのです。
SEOで更新頻度よりも意識すべき5つのポイント
では、SEO評価を高め、上位に表示されるにはどうしたら良いのでしょうか。更新頻度よりも大事なポイントを5つ紹介します。
検索意図を再調査する
検索順位が低い記事は、検索意図を間違えて理解していたり、ニーズに応えられていない可能性があります。SEOでは、ユーザーの知りたいことに応えることが大切です。順位が上がらない記事は、検索意図が間違っていないか確認しましょう。
検索意図を調査する際は、上位の記事を参考にするほか、「関連キーワード」や「他の人はこちらも検索(再検索キーワード)」を確認しましょう。ユーザーの目的や知りたい情報、解決したいことを再調査して、記事を改善してみてください。
検索上位の競合サイトとの差分を埋める
ユーザーの検索意図がもっとも表れるのは、上位にある競合サイトです。上位に表示されているということは、検索エンジンが「ユーザー満足度がいちばん高い」と判断しているからです。ユーザーが求める記事をつくるためには、上位にある記事で書かれている話題を網羅する必要があります。
また、競合サイトとの差分を埋めるうえで大事なことが「上位にある記事に書かれていない情報を含めること」です。上位表示されている記事の話題を網羅するだけでは、競合サイトを上回れません。検索意図を意識しつつ、オリジナリティのある内容を加えましょう。
低品質な記事をリライト・非公開にする
Webサイト内に質の低い記事があると、SEOに影響を及ぼすリスクがあります。SEO評価を高めるには、リライトを繰り返し、低品質のコンテンツを減らすことが大切です。
低品質の記事を見極める方法として、GoogleアナリティクスとGoogleサーチコンソールがあります。
Googleアナリティクスで確認する項目は「ページビュー数」と「平均ページ滞在時間」です。目安として、1ヶ月のページビュー数が1桁、平均ページ滞在時間は20秒以内の記事をピックアップしましょう。
Googleサーチコンソールでは、「平均CTR」と「検索順位」の2つをみると、記事の品質を見極められます。具体的には、検索順位が50位以下でCTR(クリック率)が1桁の場合、低品質である可能性が高いです。
リライトする時間がない場合は、一度、非公開にするのも1つの手です。
キーワードが重複している記事は統合する
Webサイト内に同じキーワードの記事が複数ある、いわゆる「カニバリ」の状態は、SEO的によくありません。カニバリ記事がある最大のデメリットは、検索順位に悪影響をおよぼすことです。その要因は次の2つです。
・検索エンジンがどの記事を表示するか迷ってしまう
・検索エンジンの評価が分散する
もし、カニバっている場合は、より評価が高い方に他記事を統合するのがおすすめです。具体的には、評価が高い記事に他記事の内容を追加・リライトして、他記事を削除します。その際、削除した記事を評価が高い記事へへリダイレクトする設定は忘れずにおこないましょう。
リライト効果の高い記事を見直す
既存記事を更新する際は「リライトによる改善効果が高い記事」から取り組むのがおすすめです。具体的には、次の記事です。
・11〜50位の記事
・順位のわりにCTR(クリック率)が低い記事
10位以内に表示されている記事は、すでに検索エンジンから高い評価を受けています。11〜50位に表示されている「評価は受けているけど、順位が上がらない惜しい記事」を優先的にリライトしていきましょう。
また、「順位は高いのに、CTRが低い記事」も狙い目です。このような記事は、タイトルやディスクリプションを変えるだけで、CTRが上がることが多いので、取り組んでみてください。
SEO対策を継続的におこなう必要性
SEO対策は一度おこなえば終わりというわけではありません。ここでは、SEO対策を継続的におこなうべき理由を3つ解説します。
コンテンツの質を高めることが大切
SEOで評価を受けるためにもっとも大切なことは、質の高いコンテンツをつくることです。コンテンツの質とSEOの関係については、Google公式の「検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド」で次のように述べられています。
“
人を引きつける有益なコンテンツを作成すれば、このガイドで取り上げている他のどの要因よりもウェブサイトに影響を与える可能性があります。
引用:検索エンジン最適化(SEO)スターターガイド-興味深く有益なサイトにする
“
有益なコンテンツとは、ユーザーの悩みや疑問を解決でき、高い満足度を与えられることです。ユーザーの疑問に寄り添い、想定以上の回答を返すことを意識して、記事を投稿・更新し、質を高めていきましょう。
検索エンジンのアルゴリズムの進化
Googleが検索順位を決める仕組みであるアルゴリズムは、日々、進化しています。Googleがアルゴリズムを更新する理由は、ユーザーが求める情報を検索結果の上位に表示して、満足度を高めることです。
もし、アルゴリズムの変動により、順位が大幅に下がったコンテンツがあった場合は、ユーザーの検索意図に応えられていない可能性があります。上位に表示するためには、アルゴリズムの情報を常にキャッチアップして、継続的にWebサイトの改善をしていくことが大切です。
競合サイトとの競争がある
どのような業界でも、競合サイトとの競争は避けられません。どれだけ良質なコンテンツを提供し、上位に表示されていても、それを超える記事を競合サイトに作られたらあっという間に順位は下がってしまいます。競合サイトとの競争に勝つには、継続的にSEO対策を実施する必要があるのです。
SEOは更新頻度より質が大切
本記事では、更新頻度とSEOの関係や意識すべきポイント、SEO対策を継続する必要性を解説しました。あらためてお伝えすると、更新頻度の高い・低いはSEOには関係しません。SEOでもっとも大切なことは、ユーザーにとって価値ある質の高いコンテンツを提供することです。ユーザーがどんな目的で検索し、何を解決したいのかを考え、有益な情報を発信することを心がけましょう。
そして、本記事で紹介した更新頻度よりも意識すべきポイントを実践・継続し、検索上位を目指してください。