「記事のURLはどのように付ければSEOに効果的なのか」「日本語のURLと英語のURLはどちらが良いのか」と迷う担当者は少なくありません。URLは一度公開すると変えにくいため、最初に正しいルールを決めておくことが、長くサイトを運用するうえで大切です。
一方で、URLの付け方だけで検索順位が大きく変わるわけではありません。URLがSEOにどのように関わるのかを正しく理解し、検索エンジンとユーザーの両方にとって分かりやすいURLを設計することがポイントです。
本記事では、URLとSEOの関係、SEOに効果的なURLの付け方7つのポイント、日本語URLと英語URLの選び方、URLの正規化、公開済みのURLを変更する際の注意点、URLの設定方法と確認方法までを順番に解説します。サイトの立ち上げやリニューアルを控えている方は、URL設計の判断材料として活用してください。
| 確認したいポイント | 結論 | 詳細 |
|---|---|---|
| URLはSEOに影響する? | 順位への直接の影響は小さいが設計は重要 | 分かりやすいURLはクリックや共有のしやすさにつながり、設計を誤ると評価の分散などの問題が起こります。 |
| SEOに効果的なURLの付け方は? | 内容を表す短い英単語をハイフンで区切る | 小文字で統一し、浅い階層にして、不要なパラメータや日付を入れず、変えない前提で付けます。 |
| 同じページに複数のURLがあるときは? | 301リダイレクトやcanonicalで正規化する | httpとhttps、wwwの有無などを1つに統一し、検索エンジンに評価してほしいURLを明確にします。 |
URLとSEOの関係
URLとは、インターネット上でWebページの場所を示す住所のようなものです。URLは、検索エンジンとユーザーの両方に、そのページが何について書かれているのかを伝える手がかりの1つになります。ここでは、URLの基本的な構成と、SEOへの影響を整理します。
URLの基本的な構成要素
URLは、いくつかの要素で構成されています。例えば、次のURLは「https」「example.com」「/blog/seo-url/」の3つの部分に分けられます。
先頭の「https」はプロトコルと呼ばれ、通信の方式を表します。「example.com」はドメインで、サイトそのものの住所にあたります。ドメイン以降の「/blog/seo-url/」はパスと呼ばれ、サイト内のどの場所にページがあるのかを示します。SEOの観点でURLを工夫できるのは、主にこのパスの部分です。
パスの中で、個々のページを識別する末尾の部分は「スラッグ」と呼ばれます。WordPressなどのCMSでは、記事ごとにスラッグを設定することで、分かりやすいURLを作成できます。
ドメインは、サイト全体の印象を左右する要素です。サービス名や会社名を使った覚えやすいドメインにしておくと、ユーザーに名前を覚えてもらいやすくなり、指名検索の増加にもつながります。
URLが検索順位に与える影響は限定的
URLにキーワードを含めることは、ページの内容を検索エンジンに伝える手がかりになります。ただし、URLが検索順位に与える影響は小さく、URLを工夫しただけで順位が大きく上がることはありません。
検索順位を決める中心は、あくまでページの内容が検索した人の役に立つかどうかです。URLは、検索エンジンにページを正しく理解してもらうための補助的な要素と捉え、過度にこだわりすぎないことが大切です。
一方で、URLの設計を誤ると、同じ内容のページが複数のURLで存在したり、検索エンジンがページを効率よく巡回できなくなったりする問題が起こります。こうした問題は評価に悪影響を与えるため、URLの設計は軽視できません。
分かりやすいURLがもたらす間接的な効果
分かりやすいURLは、検索順位への直接的な効果よりも、ユーザーにとっての使いやすさで力を発揮します。検索結果やSNSでURLを見たときに、ページの内容が想像できれば、安心してクリックできます。
URLがそのままリンクの文字として表示される場面では、意味の分かるURLのほうが内容が伝わりやすく、クリックされやすくなります。検索結果でのクリック率の考え方は「SEO対策におけるクリック率(CTR)とは?」で解説しています。
他のサイトからリンクを張ってもらう際も、分かりやすいURLは紹介しやすく、リンクの文字として使われたときにも内容が伝わります。リンクの文字が持つ役割は「アンカーテキストとは?」で紹介しています。
SEOに効果的なURLの付け方7つのポイント
Google検索セントラルの「Google 検索における URL 構造のベスト プラクティス」では、意味のある単語を使うことや、単語の区切りにハイフンを使うことなどが推奨されています。ここでは、Googleの推奨事項と実務での運用のしやすさを踏まえた7つのポイントを紹介します。
まずは、SEOに適していないURLと適したURLの例を比べてみましょう。前者は数字や記号が並んでいて、何のページなのかが分かりません。後者は、ブログ内のSEOとURLに関するページだと一目で分かります。
適していない例:https://example.com/index.php?id=12345&cat=7&sort=new
適している例:https://example.com/blog/seo-url/
ポイント1:ページの内容を表す単語を使う
URLには、ページの内容を表す意味のある単語を使いましょう。長いID番号や意味のない文字列ではなく、「seo-url」「meo-guide」のように、ページのテーマが伝わる単語を選ぶことが大切です。
ページで狙っているキーワードの英訳や、そのキーワードを表す短い単語を使うと、URLとページの内容が一致します。キーワードの選び方は「ブログのキーワード選定とは?」も参考になります。
ただし、同じキーワードを何度も繰り返すなど、URLにキーワードを詰め込むのは避けましょう。不自然なURLは、ユーザーにも検索エンジンにも良い印象を与えません。
URLの単語は、ページのタイトルを英訳したものにする必要はありません。タイトルは魅力的な表現に変更することがありますが、URLは一度決めたら変えないことが前提のため、ページのテーマそのものを表す単語を選ぶことが大切です。
ポイント2:短くシンプルにする
URLは、内容が伝わる範囲で、できるだけ短くシンプルにしましょう。長いURLは、SNSやメールで共有しにくく、途中で切れてしまうこともあります。
スラッグは、ページのテーマを表す2〜3語程度の単語にとどめるのが目安です。「the」「and」「of」のような意味の薄い単語は省き、ページの内容を最も端的に表す単語だけを残しましょう。
ポイント3:単語の区切りにはハイフンを使う
複数の単語を組み合わせる場合は、単語と単語の間をハイフン(-)で区切りましょう。Googleも、単語の区切りにはアンダースコア(_)ではなくハイフンを使うことを推奨しています。
「seourl」のように単語を区切らずにつなげると、検索エンジンにもユーザーにも単語の境目が分かりにくくなります。サイト内でハイフンに統一しておくと、URLの見た目にも一貫性が生まれます。
ポイント4:アルファベットは小文字で統一する
URLは、大文字と小文字が区別されます。「/Blog/SEO-URL/」と「/blog/seo-url/」は、別のURLとして扱われる可能性があります。
大文字と小文字が混在していると、同じページに複数のURLが存在する状態になったり、URLを手で入力したユーザーがページを開けなかったりする原因になります。サイト全体で小文字に統一するルールを決めておくと、こうしたトラブルを防げます。
サーバーの設定によっては、大文字のURLにアクセスがあった場合に、小文字のURLへ自動で転送することもできます。すでに大文字と小文字が混在している場合は、転送の設定とあわせて、内部リンクも小文字のURLに統一しておきましょう。
ポイント5:ディレクトリ階層を分かりやすく浅くする
URLのディレクトリは、サイトの構造を表します。「/blog/seo/」「/service/meo/」のように、カテゴリごとにディレクトリを分けると、ユーザーも検索エンジンもサイトの構造を理解しやすくなります。
ただし、階層を深くしすぎると、URLが長くなり、重要なページがサイトのトップから遠い位置に置かれてしまいます。階層は2〜3段階程度に抑え、カテゴリの名前もサイトの構造が伝わる分かりやすい単語にすることが大切です。
ポイント6:不要なパラメータや日付・番号を入れない
URLの末尾に付く「?id=123」のような部分は、パラメータと呼ばれます。並べ替えや絞り込み、アクセスの計測などのために付けられますが、不要なパラメータが増えると、同じ内容のページが異なるURLで大量に生まれる原因になります。
記事のURLに公開日や連番を入れると、内容を更新したときに日付とずれが生じたり、URLの意味が伝わりにくくなったりします。長く運用する記事ほど、日付や番号を入れない形にしておくと管理しやすくなります。
ECサイトなどで並べ替えや絞り込みの機能を使う場合は、パラメータ付きのURLが大量に生まれやすくなります。検索結果に表示する必要のないURLは、canonicalタグで正規のURLを示したり、クロールを制御したりして、評価が分散しないよう管理しましょう。
ポイント7:一度決めたURLは変えない前提で付ける
URLを変更すると、それまでに積み上げた検索エンジンの評価や、他のサイトからのリンクが引き継がれにくくなります。そのため、URLは一度付けたら変えない前提で、長く使える名前にすることが大切です。
「2026」「最新」のように、時間がたつと意味が変わる言葉は、URLに入れないほうが無難です。サイトを立ち上げる段階で、URLの付け方のルールを社内で決めておきましょう。
ルールは、カテゴリごとのディレクトリ名、スラッグに使う言語、単語の区切り方、末尾のスラッシュの有無などを文書にしておくと、担当者が変わっても統一を保てます。複数の担当者で記事を作成するサイトほど、ルールの共有が重要になります。
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日本語URLと英語URLはどちらが良いか
URLには、英語やローマ字だけでなく、日本語を使うこともできます。日本語URLと英語URLのどちらが検索順位に有利ということはありませんが、それぞれに特徴があるため、運用のしやすさを踏まえて選ぶことが大切です。
日本語URLのメリット
日本語URLは、ブラウザのアドレスバーや検索結果で、日本語のまま表示されることが多く、日本のユーザーにとってページの内容が直感的に分かりやすい点がメリットです。
Googleも、URLにはユーザーが使う言語の単語を使うことを推奨しており、日本語URLを使ったからといって評価が下がることはありません。英語に訳しにくいテーマや、日本語のほうが内容が正確に伝わるページでは、日本語URLを選ぶ考え方もあります。
日本語URLのデメリット
日本語URLの大きなデメリットは、コピーして共有したときに、パーセントエンコードと呼ばれる処理によって、記号と英数字の長い文字列に変換されてしまうことです。例えば、「seo-仕組み」という日本語を含むURLは、共有すると次のような文字列になります。
変換された文字列は、URLの意味が伝わらないうえに長くなり、SNSやメールで共有した際に見た目が悪くなります。一部のツールやシステムで、日本語URLが正しく処理されないこともあります。
基本は英語またはローマ字で付ける
日本語URLのメリットとデメリットを比べると、多くのサイトでは、英語またはローマ字でURLを付けるのが無難です。共有しやすく、システム上のトラブルも起きにくいため、長く運用するサイトに向いています。
英語に訳すのが難しい言葉は、「kyujin」「shika」のようにローマ字で表す方法もあります。大切なのは、サイト内でルールを統一し、英語とローマ字、日本語が混在しないようにすることです。
すでに日本語URLで運用していて、検索での評価が安定している場合は、無理に英語URLへ変更する必要はありません。変更にはリスクが伴うため、新しく作るページから英語URLにするなど、段階的に対応しましょう。
なお、URLのドメイン部分に日本語を使う「日本語ドメイン」もありますが、メールアドレスに使いにくいなど、日本語URLと同じような扱いにくさがあります。ドメインも、英数字で取得しておくほうが運用しやすいでしょう。
URLの正規化で評価の分散を防ぐ
URLの正規化とは、同じ内容のページに複数のURLが存在する場合に、検索エンジンに評価してほしいURLを1つに定めることです。正規化ができていないと、本来1つのページに集まるはずの評価が複数のURLに分散してしまいます。
同じページに複数のURLが存在する原因
サイトの設定によっては、同じページが次のような複数のURLで表示されることがあります。見た目は同じページでも、検索エンジンにとっては別々のURLとして扱われる可能性があります。
httpとhttpsの違い、wwwの有無、index.htmlの有無、末尾のスラッシュの有無などが、代表的な原因です。アクセスの計測や並べ替えのためのパラメータが付いたURLも、同じ内容の別のURLとして扱われることがあります。
301リダイレクトで1つのURLに統一する
httpとhttps、wwwの有無のように、サイト全体で表記を統一したい場合は、301リダイレクトを使って、正規のURLへ自動的に転送するのが基本です。301リダイレクトは、ページが恒久的に移動したことを検索エンジンに伝える設定です。
httpからhttpsへ、wwwなしからwwwありへ、などのルールをサイト全体で決め、正規ではないURLにアクセスがあった場合は正規のURLへ転送するようにしましょう。設定は、サーバーの設定ファイルやCMSの機能で行います。
canonicalタグで正規のURLを伝える
パラメータ付きのURLのように、リダイレクトで転送できない場合は、canonicalタグを使って正規のURLを検索エンジンに伝えます。canonicalタグは、ページのheadタグの中に、次のように記述します。
<link rel=”canonical” href=”https://example.com/blog/seo-url/”>
canonicalタグは、検索エンジンへのヒントとして扱われ、必ずしも指定どおりに処理されるとは限りません。内部リンクやサイトマップでも正規のURLを使い、サイト全体で一貫したシグナルを送ることが大切です。重複するページの扱いは「重複コンテンツの対策方法」で詳しく解説しています。
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公開済みのURLを変更する際の注意点
URLは一度公開したら変えないことが理想ですが、サイトのリニューアルや構造の見直しで、変更が必要になる場合もあります。変更する場合は、それまでの評価をできるだけ引き継げるよう、正しい手順で進めることが大切です。
URLの変更は慎重に判断する
URLを変更すると、検索エンジンは新しいURLを改めて評価する必要があり、一時的に順位が不安定になることがあります。他のサイトから張られたリンクや、SNSで共有されたURLも、変更前のURLのまま残ります。
URLが少し分かりにくいという理由だけで、評価が安定しているページのURLを変更するのは避けましょう。変更によって得られるメリットと、順位が不安定になるリスクを比べたうえで判断することが大切です。
変更する場合は301リダイレクトを設定する
URLを変更する場合は、変更前のURLから変更後のURLへ、必ず301リダイレクトを設定しましょう。リダイレクトを設定しないと、変更前のURLにアクセスしたユーザーにはページが見つからないというエラーが表示され、評価も引き継がれません。
変更前と変更後のURLの対応表を作成し、すべてのページで漏れなくリダイレクトを設定することが大切です。内容が対応しないページへ転送したり、すべてのページをトップページへ転送したりする設定は避けましょう。
内部リンクやサイトマップも更新する
リダイレクトを設定したら、サイト内の内部リンクも新しいURLに書き換えましょう。リダイレクトを経由するリンクが多いと、ページの表示に時間がかかり、検索エンジンの巡回の効率も下がります。
XMLサイトマップも新しいURLに更新し、Search Consoleから送信し直します。変更後しばらくは、検索順位やアクセス数の推移を確認し、問題がないかを見守ることが大切です。順位が下がった場合の確認ポイントは「検索順位が下がった原因とは?」で紹介しています。
URLの設定方法と確認方法
URLのルールを決めたら、CMSの設定に反映し、検索エンジンに正しく認識されているかを確認しましょう。設定と確認をセットで行うことで、URLに関するトラブルを早めに発見できます。
WordPressでパーマリンクを設定する
WordPressでは、管理画面の「設定」にある「パーマリンク」から、URLの形式を決められます。初期状態では「?p=123」のような番号のURLになっている場合があるため、記事ごとにスラッグを設定できる形式に変更しましょう。
パーマリンクの形式は、記事を公開する前に決めておくことが大切です。公開後に形式を変更すると、すべての記事のURLが変わってしまうため、リダイレクトの設定が必要になります。記事を投稿する際は、編集画面でスラッグを英語またはローマ字で入力しましょう。
Search ConsoleでURLの状態を確認する
Google Search ConsoleのURL検査ツールに、確認したいページのURLを入力すると、そのURLがインデックスに登録されているか、Googleが正規のURLとしてどのURLを選んでいるかを確認できます。
自分で指定した正規のURLと、Googleが選んだ正規のURLが異なる場合は、正規化の設定や内部リンクを見直すサインです。URL検査ツールの使い方は「Google検索エンジンの登録方法とは?」で解説しています。
「ページのインデックス登録」レポートでは、サイト全体でインデックスに登録されていないURLと、その理由を確認できます。登録されない原因と対策は「Googleにインデックスされない原因は?」を参考にしてください。
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まとめ
URLは、検索エンジンとユーザーにページの内容を伝える手がかりの1つです。URLだけで検索順位が大きく変わることはありませんが、分かりやすいURLはクリックされやすさや共有のしやすさにつながり、正しい設計はサイト全体の評価を守ります。
SEOに効果的なURLを付けるには、ページの内容を表す短い英単語をハイフンで区切り、小文字で統一し、浅い階層と不要なパラメータのない形にすることが基本です。同じページに複数のURLが存在する場合は、301リダイレクトやcanonicalタグで正規化し、公開済みのURLの変更は慎重に判断しましょう。
まずは自社サイトのURLのルールを確認し、Search Consoleで正規のURLが意図どおりに選ばれているかを確かめるところから始めてみてください。サイトのリニューアルなどでURLの設計に迷う場合は、専門家の視点を取り入れることで、評価を落とさずに進められます。