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SEOのアルゴリズムとは?Google検索の仕組みと主要アップデート、対策を解説

「Googleのアルゴリズムが変わって順位が下がった」「アルゴリズムに合わせたSEO対策が分からない」と悩むWeb担当者は少なくありません。Googleの検索順位は、アルゴリズムと呼ばれる仕組みによって自動的に決められており、その考え方を理解することがSEOの土台になります。

一方で、アルゴリズムの細かな計算方法は公開されておらず、「この施策をすれば必ず上位になる」という答えはありません。大切なのは、Googleが公式に説明している評価の考え方を押さえ、変化に左右されにくいサイトを作ることです。

本記事では、SEOにおけるアルゴリズムの意味、Google検索が順位を決めるまでの流れ、主な評価要素、代表的なアルゴリズムとアップデートの歴史、コアアップデートとスパムアップデート、アルゴリズムの変化に強い対策、順位が変動したときの対応までを順番に解説します。

確認したいポイント結論詳細
SEOのアルゴリズムとは何?Googleが検索順位を決める複数の仕組みの総称BERTやRankBrain、PageRank、スパム検出など役割の異なるランキングシステムの集まりで、詳しい計算方法は非公開です。
アルゴリズムは何を重視している?検索意図との一致とコンテンツの品質が中心検索意図への回答、E-E-A-T、自然な被リンク、ページエクスペリエンス、情報の鮮度などを組み合わせて評価しています。
アルゴリズムの変化にどう備える?一次情報と信頼性で読者に役立つ内容を作る独自の経験や事例を盛り込み、発信者を明確にし、スパム施策を避け、技術的な土台を整えることが変化に強い対策です。

SEOにおけるアルゴリズムとは?検索順位を決める仕組み

SEOにおけるアルゴリズムとは、検索エンジンが、検索された言葉に対してどのページをどの順番で表示するかを決めるための仕組みです。Googleは、数多くの要素をもとにページを自動で評価し、検索した人にとって最も役立つと判断したページを上位に表示しています。

ここでは、アルゴリズムの基本的な考え方と、Googleが公開している情報の範囲を整理します。

1つではなく複数のランキングシステムの集まり

「Googleのアルゴリズム」という言葉からは、1つの大きな計算式を想像しがちです。実際には、Googleの検索順位は、役割の異なる複数の仕組みが組み合わさって決まっています。

Google検索セントラルのランキングシステムに関するページでは、Googleは多種多様な要素やシグナルを検討する自動ランキングシステムを使っていると説明されています。言葉の意味を理解するBERTやRankBrain、リンクを分析するPageRank、情報の新しさを評価するフレッシュネスシステム、スパムを検出するシステムなどが紹介されています。

SEOでいう「アルゴリズム」とは、こうした複数のランキングシステムの総称と考えると理解しやすくなります。

アルゴリズムの詳細は公開されていない

Googleは、ランキングシステムの名前や目的は公開していますが、どの要素をどれくらい重視しているかといった詳しい計算方法は公開していません。詳細が知られると、検索順位を不正に操作しようとする行為が増え、検索結果の質が下がってしまうためです。

2024年には、Google検索に関する内部の資料とされる文書が外部に流出し、話題になりました。ただし、そこに記載された要素が実際にどのように使われているかは明らかになっていません。断片的な情報に振り回されるのではなく、Googleが公式に示している考え方に沿って対策を進めることが大切です。

Google検索が順位を決めるまでの流れ

Google検索で検索結果が表示されるまでには、大きく分けて3つの段階があります。アルゴリズムによる順位付けは最後の段階で行われるため、その前の段階でつまずいていないかを確認することも重要です。

クロール:ページを見つけて情報を集める

1つ目の段階は、Googlebotと呼ばれるプログラムが、Web上のページを巡回して情報を集める「クロール」です。Googlebotは、ほかのページからのリンクや、サイトの管理者が送信したサイトマップなどをたどって、新しいページや更新されたページを見つけます。

クロールされなければ、そのページは検索結果に表示される候補にもなりません。サイト内のリンクを整理し、重要なページにたどり着きやすい構造にしておくことが大切です。

インデックス:ページの内容を理解して登録する

2つ目の段階は、クロールしたページの内容を解析し、Googleのデータベースに登録する「インデックス」です。この段階で、ページに書かれている文章や画像、ページ同士の関係などが整理されます。

すべてのページがインデックスされるわけではなく、内容が薄いページや、ほかのページとほぼ同じ内容のページは登録されないことがあります。インデックスされない原因は「Googleにインデックスされない原因と対処法」で詳しく解説しています。

ランキング:検索された言葉に合う順に並べる

3つ目の段階が、検索された言葉に対して、インデックスされたページの中から関連性が高く役立つものを選び、順番に並べる「ランキング」です。アルゴリズムが主に働くのは、この段階です。

同じ言葉で検索しても、検索した人の場所や言語、使っている端末などによって、表示される結果が変わることがあります。検索順位は、固定されたものではなく、検索のたびに計算されていると考えましょう。

自社の順位を確認するときは、特定の端末や場所での結果だけで判断しないことが大切です。Google Search Consoleの平均掲載順位など、多くの検索をもとにした数値もあわせて確認すると、実際の状況をつかみやすくなります。

アルゴリズムが重視する主な評価要素

Googleは、数多くの要素を組み合わせて順位を決めています。個別の要素の重みは公開されていませんが、公式の説明から、特に重視されている考え方を読み取ることはできます。ここでは、SEOで押さえておきたい5つの評価要素を紹介します。

検索意図との一致と関連性

最も基本となるのは、検索した人が何を知りたいのか、何をしたいのかという検索意図に、ページが応えているかどうかです。Googleは、検索された言葉の意味や文脈を理解し、その意図に合う内容が書かれたページを探します。

キーワードが含まれているだけでなく、検索した人の疑問に対する答えがページの中にあることが大切です。検索意図の調べ方は「検索意図の分析方法」で解説しています。

コンテンツの品質とE-E-A-T

Googleは、検索した人の役に立つ、信頼できるコンテンツを評価します。その判断の考え方として示されているのが、経験(Experience)、専門性(Expertise)、権威性(Authoritativeness)、信頼性(Trustworthiness)の頭文字をとったE-E-A-Tです。

実際に経験した人の一次情報や、専門家の知見に基づく正確な情報は、ほかのページとの差別化にもつながります。健康やお金など、人の生活に大きな影響を与える分野では、特に高い信頼性が求められます。医療に関する情報の考え方は「医療コンテンツのSEO」で紹介しています。

リンクによる評価

ほかのサイトからのリンク(被リンク)は、ページが信頼され、参照されていることを示す要素の1つです。Googleは、リンクの関係を分析するPageRankなどの仕組みを使い、ページの重要性を判断しています。

ただし、評価されるのは、内容が役立つために自然に貼られたリンクです。順位を上げる目的で購入したリンクや、不自然に大量に集めたリンクは、スパムとして扱われるおそれがあります。被リンクの考え方は「被リンクとは?SEOへの効果」で解説しています。

ページエクスペリエンス

Googleは、ページの読み込みの速さや操作への反応、表示の安定性、スマートフォンでの見やすさなど、ページを利用するときの体験も考慮しています。これらは、Core Web Vitalsと呼ばれる指標などで測定されます。

ページエクスペリエンスは、内容が同程度のページを比べたときに差が出やすい要素です。どれだけ速いページでも、内容が検索意図に合っていなければ上位にはなりにくいため、内容の改善と並行して取り組みましょう。

鮮度と多様性

ニュースや最新の製品情報など、新しさが求められる検索では、新しく公開された情報や更新された情報が上位に表示されやすくなります。Googleのランキングシステムにも、検索に合った鮮度のコンテンツを表示するフレッシュネスシステムがあります。

検索結果に1つのサイトのページばかりが並ばないよう、表示されるサイトの多様性も考慮されています。情報の鮮度とSEOの関係は「フレッシュネスとSEO」で解説しています。

主要なアルゴリズムとアップデートの歴史

Googleのアルゴリズムは、検索結果の質を高め、不正な順位操作を防ぐために、改良が続けられてきました。過去の主なアルゴリズムの目的を知ると、Googleが何を評価し、何を排除しようとしてきたのかが見えてきます。

名前が付けられたアップデートとそれ以外の改良

Googleは、検索の仕組みに対して、年に数千回もの改良を行っているとされています。その多くは小さな改良で、発表されることはありません。

SEOの解説でよく取り上げられるのは、検索結果に大きな影響を与え、名前が付けられて発表された一部のアルゴリズムやアップデートです。ここからは、その代表的なものを年代順に紹介します。

パンダとペンギン:低品質なページと不正なリンクへの対策

2011年に導入されたパンダは、内容が薄いページや、ほかのサイトの内容を寄せ集めただけのページの評価を下げる仕組みです。2012年に導入されたペンギンは、順位を上げる目的で作られた不自然なリンクへの対策として導入されました。

どちらも、その後Googleの中心的なランキングの仕組み(コアランキングシステム)に組み込まれています。現在は個別のアルゴリズムとしてではなく、全体の評価の中で、低品質なコンテンツや不正なリンクが評価されにくくなっています。

ハミングバードとRankBrain:検索意図の理解

2013年に導入されたハミングバードは、検索された言葉を1語ずつではなく、文章全体の意味として理解するための大きな改良です。話し言葉のような長い検索にも対応しやすくなりました。

2015年に導入されたRankBrainは、AIを使って言葉と概念の関係を理解する仕組みです。検索された言葉とページの言葉がそのまま一致していなくても、意味が近いページを表示できるようになりました。

BERTとMUM:自然言語処理の進化

2019年に導入されたBERTは、単語の組み合わせや前後の文脈によって、意味がどのように変わるかを理解するAIの仕組みです。助詞のような細かな言葉の違いも考慮できるようになり、日本語の検索の精度も高まりました。

MUMは、言語の理解と生成を行うAIの仕組みで、現在は特定の用途に使われています。こうしたAIの進化により、キーワードの数を合わせる対策よりも、読者の疑問に正確に答える文章が評価される流れが強まりました。

ヘルプフルコンテンツ:人のためのコンテンツの評価

2022年には、検索順位を上げることを主な目的に作られたコンテンツではなく、人のために作られた役立つコンテンツを評価するヘルプフルコンテンツシステムが導入されました。

このシステムは、2024年3月にコアランキングシステムの一部になりました。「検索エンジンのため」ではなく「読者のため」にコンテンツを作ることが、現在のGoogleの評価の中心にあると考えましょう。

日本の検索に大きく影響したアップデート

日本では、2017年に、医療や健康に関する検索結果の質を高めるためのアップデートが実施されました。いわゆる「健康アップデート」と呼ばれ、専門家や公的機関による信頼できる情報が上位に表示されやすくなりました。

このアップデート以降、人の生活に影響を与える分野では、誰が情報を発信しているのかという信頼性が、より強く問われるようになりました。

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コアアップデートとスパムアップデート

Googleは、アルゴリズムの小さな改良を日常的に行っているほか、年に数回、検索結果に大きな影響を与える更新を発表しています。代表的なのが、コアアップデートとスパムアップデートの2つです。

コアアップデート:評価の仕組み全体の見直し

コアアップデートは、Googleの中心的なランキングの仕組みを幅広く見直す更新です。特定の違反を取り締まるものではなく、検索結果全体の関連性や質を高めることを目的としています。

コアアップデートの後に順位が下がっても、そのページに問題があるとは限りません。ほかのページの価値がより正しく評価された結果として、相対的に順位が下がることもあります。コアアップデートは、展開の開始と完了が公式に告知され、展開には2週間ほどかかるのが一般的です。

スパムアップデート:違反行為への対応の強化

スパムアップデートは、Googleのスパムに関するポリシーに違反するページを見つけ、評価を下げる仕組みを強化する更新です。キーワードの詰め込みや隠しテキスト、リンクの売買、大量に自動生成された低品質なページなどが対象になります。

スパムアップデートで順位が大きく下がった場合は、ポリシーに違反する施策が含まれていないかを確認する必要があります。ポリシーに反する手法の例は「被リンクのペナルティとは」でも紹介しています。

2026年のアップデートの動き

2026年も、3月と5月にコアアップデートが実施されました。スパムアップデートも複数回実施されており、9月下旬から10月上旬にかけても展開されています。

アップデートの頻度は高く、そのたびに順位の変動が起こります。個別のアップデートに一喜一憂するのではなく、Googleが一貫して評価してきた「読者の役に立つコンテンツ」を作り続けることが、最も確実な対策です。

アルゴリズムの変化に強いSEO対策

アルゴリズムは今後も変わり続けますが、Googleが目指している方向は一貫しています。検索した人に最も役立つ情報を届けるという目的に沿った対策は、アップデートの影響を受けにくくなります。ここでは、変化に強いサイトを作るための5つの対策を紹介します。

検索意図に応える一次情報を盛り込む

上位のページと同じ内容を並べ直しただけのコンテンツは、読者にとって新しい価値がありません。自社の経験や事例、独自の調査結果、現場の知見など、自社にしか書けない一次情報を盛り込みましょう。

一次情報は、E-E-A-Tの経験や専門性を示す材料にもなり、ほかのページとの違いを明確にします。検索意図に答えたうえで、読者が次に知りたくなる情報まで先回りして提供することが大切です。

誰が書いているかを明らかにする

記事の執筆者や監修者の名前、経歴、専門分野を明記し、運営している会社の情報や問い合わせ先も分かるようにしましょう。

情報の発信者が明確であることは、読者が内容を信頼する判断材料になります。参考にしたデータや公的機関の資料には出典を示し、情報の正確さを確認できるようにしておくことも大切です。

スパムポリシーに反する施策をしない

リンクの購入、キーワードの詰め込み、隠しテキスト、ほかのサイトのコンテンツの無断転載などは、一時的に順位が上がったように見えても、アップデートによって大きく評価を落とす原因になります。

検索順位を不正に操作しようとする施策は、長期的に見ると必ずリスクのほうが大きくなります。外部の業者に施策を依頼する場合も、どのような方法で順位を上げるのかを必ず確認しましょう。

技術的な土台を整える

どれだけ良いコンテンツを作っても、クロールやインデックスに問題があれば、正しく評価されません。サイトの構造やリンクを整理し、表示速度やスマートフォンでの見やすさも改善しましょう。

Google Search Consoleで、インデックスの状況やページの体験に関する問題を定期的に確認することが、技術的な土台を保つための基本です。表示速度の改善方法は「Webサイトの表示が遅い原因と改善方法」で解説しています。

AIによる概要を意識した構成にする

Google検索では、AIが検索結果の上部に要約を表示する「AIによる概要」が広がっています。AIによる概要で引用されるページは、従来の検索順位と必ずしも一致しません。

質問に対する答えを見出しの直後に簡潔に書き、その後に根拠や詳しい説明を続ける構成にすると、読者にもAIにも内容が伝わりやすくなります。AIによる概要への対策は「AIOとは?」で紹介しています。

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アルゴリズムの変更で順位が変動したときの対応

アップデートによって順位が大きく変動すると、すぐに何か対策をしなければと焦ってしまいがちです。変動の原因を正しく見極めてから対応することで、無駄な修正や状況の悪化を防げます。

公式の情報と展開の状況を確認する

順位が大きく変動したときは、Googleの検索ステータスダッシュボードや公式のブログ、SNSで、アップデートが実施されていないかを確認しましょう。展開の期間中は順位が上下しやすいため、展開が完了するまでは様子を見ることが大切です。

あわせて、Google Search Consoleで、手動による対策やセキュリティの問題、インデックスの状況に異常がないかも確認します。アップデートと関係なく、サイト側の技術的な問題が原因で順位が下がっていることもあります。

下がったページと上がったページを分析する

展開が完了したら、どのページがどの検索語句で順位を下げたのかを特定します。あわせて、その検索語句で新たに上位に表示されるようになったページの内容を確認しましょう。

上位のページと比べて、検索意図への答え方や情報の新しさ、一次情報の有無、情報の信頼性に差がないかを確認すると、改善の方向性が見えてきます。順位が下がる原因の整理は「検索順位が下がった原因と対処法」で詳しく解説しています。

小手先の修正ではなく内容を改善する

順位が下がったからといって、キーワードの数を増やしたり、更新日だけを変えたりしても、評価は回復しません。Googleも、コアアップデートで順位が下がった場合に、すぐに効果が出る特定の修正方法はないと説明しています。

読者にとっての価値を高めるために、内容を見直し、不足している情報を加え、古い情報を更新することが基本です。改善の効果が反映されるまでには時間がかかるため、数か月単位で順位の推移を確認しましょう。

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まとめ

SEOにおけるアルゴリズムとは、Googleが検索順位を決めるための仕組みで、BERTやRankBrain、PageRank、フレッシュネスシステム、スパム検出システムなど、複数のランキングシステムの集まりです。

詳しい計算方法は公開されていませんが、検索意図との一致、コンテンツの品質とE-E-A-T、リンク、ページエクスペリエンス、鮮度などが重視されています。

パンダやペンギン、ヘルプフルコンテンツなどの歴史を見ると、Googleは一貫して「読者の役に立つコンテンツ」を評価し、不正な順位操作を排除する方向に進化してきたことが分かります。

アップデートによる順位の変動に振り回されず、一次情報を盛り込んだ質の高いコンテンツ、発信者の明確化、技術的な土台の整備を続けることが、アルゴリズムの変化に強いサイトを作る近道です。